本日2回目の更新です。

 

今日は、元花組娘役 彩ひろみさんの35周年記念コンサート「愛の翼」を拝見しました。

会場はリッツカールトン大阪 ボウルルームです。

 
コンサートは3部構成でした。
お写真とともにアップさせていただきましょう。
 

  第一部:和

 

⚫︎藤娘

 

照明を落として真っ暗になった会場に鳴り響く三味線と唄い、

 

 若紫に十返りのォ 花をあらはす松の藤浪ィ…

 

 おおこれは、長唄「藤娘」。

 衣装も裾に綿が入った「綿入れ」で、本格的です。

 

 
「藤娘」は途中に「潮来」や「藤音頭」が入る場合がありますが、
今回はそれはなくて、コンサートの構成上、最短時間にまとめられていたように思います。
また
 
松を植ゑよなら 有馬の里へ 植ゑさんせ 

から始まる部分では、振り出し傘を使って踊る振り付けもありますが、

今回は袂を使っての振り付けがされていました。

 

 

振り付けは彩ひろみさんのご友人 若柳流のお師匠さんだそうです。

私は花柳流だったので、流派による振り付けの違いを楽しみました。

 

冒頭から純然たる「和」本格的な日本舞踊が披露される華麗なる幕開きでしたよ。

 

すぐにお着替えされるのかと思いきや、ここからは歌が始まりました。

金屏風が取り払われると、バンドの皆さんが控えておられ、

楽器編成は、ピアノ、ベース、ドラム、トロンボーンで、とても贅沢な感じがしました。


音楽監修・ピアノ:佐伯準一さん

ベース:福榮宏之さん

トロンボーン:池本茂貴さん(彩ひろみさんのご長男)

ドラム:山下義範さん

と言うメンバー。細々としたサポートは彩さんのご次男さんがなさっていて、とても温かい雰囲気。


それでは「和」コーナーのセットリストを。


⚫︎すみれの花咲く頃

⚫︎殉情(谷崎潤一郎『春琴抄』が原作の『殉情』より)

⚫︎素直になれない(『殉情』より)

⚫︎宵待草(竹久夢二)

⚫︎ある晴れた日に(プッチーニ『蝶々夫人』より)

 

『殉情』からピックアップされた2曲は主人公 佐助と春琴それぞれの歌。

つまり男役さんの歌と娘役さんの歌両方にチャレンジしておられました。

また「ある晴れた日に」の歌唱は圧巻。

 

胸高に帯を締めたこのお衣装で歌えるんだ!とびっくりしました。さすが。

 

帯結びもご覧いただきましょう。

 
ちなみに、着付けは ひまり庵の高田聖子先生。
聖子先生はお着付けが終わられた後は、撮影を担当されていました。
 

この後、彩ひろみさんのお召しかえの時間を利用して、ビュッフェ形式のお食事が振舞われました。

リッツカールトン大阪のお料理はおいしい〜

 

  第二部:男役ワールド

 

第二部開演の合図、バンドのイントロを聴いて「む?これってもしや…」

 

会場入り口からバーンと入ってこられた彩ひろみさんを見てびっくり。

男役さんですやんか!

そして歌はというと

 

♬ 俺が抱きお前が抱く 一瞬の永遠♬

きゃああああ 南佳孝さんの『Paradiso』ですやんか!

1995年『ダンディズム!』で真矢みき(当時の芸名)ちゃんが歌っていた様子が並行して脳内で再生され、テンション急上昇でした。

 

ボルサリーノが素敵!

 

このスーツは、今は亡き 彩ひろみさんのお父様がお召しになっていたものだとお聞きしました。35周年のコンサートをきっと天国でご覧になっていますね。

 

 

⚫︎Paradiso(原曲:南佳孝)

 1995年花組『ダンディズム!』、1998年『スーパーリサイタルイン武道館』で真矢みきが歌唱

⚫︎It's All Right With Me(原曲:コール・ポーター)

 1984年月組『ザ・レビューII』で涼風真世が歌唱

 

It's All Right With Meは、タイトルを聞いただけではピンと来ませんでしたが、彩さんが歌い始めて、大興奮!

思い出したー!!当時私も、この場面が大好きで家で一人で歌っていたものでした。

懐かしい!一緒に口パクで歌わせていただきました。

 

 

  第三部:宝塚ナンバーetc.

 

娘役さんらしいドレスにお召しかえ。

大地真央さんがバウホールコンサートで歌われた『私は私』を歌いながら登場されました。

 
⚫︎私は私
⚫︎I am What I am

1984年月組 バウホール公演『I am What I am-わたしは私-』で大地真央さんが歌っておられた曲。もう、懐かしすぎる!!

 

⚫︎誰だってお誕生日

 彩ひろみさんは現在、京都府宇治市にある幼稚園の園長先生をなさっていて、幼稚園でよく歌われる曲だとのこと。

 

実は今日は彩ひろみさんのお誕生日なのですね。

ここでお誕生日ケーキが運び込まれてきました。

ケーキに載っているチョコレートのプレートには

退団公演で「アモーレ・スクザミ」を歌う彩ひろみさんが描かれています。

 
このケーキは切り分けられ、みんなでいただきました。
 
彩さんは35周年のこのコンサートで色々なことにチャレンジすることをご自身に課したそうで、その一つがピアノ演奏。
一生懸命練習したものの、どうも一人で弾くのは…ということで、佐伯準一先生との連弾となりました。

 

⚫︎ランゲ『花の歌』

 

⚫︎宝塚メドレー

・白い花がほほえむ(1975年月組『ラムール・ア・パリ』より)

・踊り明かそう(映画『マイ・フェア・レディー』より)

 宝塚音楽学校 本科生の時に、校内音楽会で歌唱。

・ごらんなさい(1990年花組『ベルサイユのばら』新人公演で小公女を演じた)

 ちなみに、歌詞は「再びばらが咲きました」バージョンでした。

・愛あればこそ(『ベルサイユのばら』より)

・アモーレ・スクザミ(1995年の退団公演より)

 

⚫︎ラマンチャの男(『ラマンチャの男』より)

 真っ赤なタンバリンを持っての歌唱でした。

 

⚫︎虹

⚫︎虹の向こうに

この2曲は幼稚園でよく歌われる歌だそうです。

 

⚫︎風のオリヴァストロ

 この曲は遠くへ行ってしまった人への、残された人たちの気持ちを歌ったもの。

 彩さんは今日、この会場に来られなかった方、亡くなられたお父様と、中学高校の同級生でつい先日までお元気だったのに、この春急逝されてしまったご友人を紹介した後で歌われました。

 会場ではもらい泣きする方も。

 

⚫︎ありがとう

⚫︎いのちの歌(原曲:竹内まりや)

 

ーーアンコールーー

⚫︎愛の翼(オリジナル曲 作詞:彩ひろみ 作曲:佐伯準一)

 

⚫︎また会う日まで(尾崎紀世彦)

 

終演後には、リッツカールトンの皆様を含めての集合写真で、

なんだか会場全部が家族みたいでした。

 

内容は、チャレンジ精神いっぱい、盛りだくさんのコンサートでした。

 

 

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