本日2回目の更新です。

 

今日から三日間、宝塚バウホールでは宝塚音楽学校の文化祭が開催されます。

 

私はその初日、本日の12時公演を拝見することができました!

 

 
宝塚音楽学校の文化祭は、生徒さんの保護者の皆様はもちろんのこと、
音楽学校の関係者様やOGのみなさんもご覧になるので、チケットを取るのはなかなか大変なこと。
 
私はいつも宝塚友の会の抽選でチケットを申し込むのですが、
宝塚ファン歴 48年にして、音楽学校の文化祭を拝見するのは2度目。
 
前回の感想はこちら。
  ↓

 

偶然にも前回は100期生の文化祭でしたから、10年ぶりに拝見したことになります。

 

100期生の文化祭の時には、初めて拝見する喜びと、宝塚歌劇100周年の祝賀ムードの中で、

とにかく嬉しいばかりでしたが、昨年来、色々なことがあった状況で拝見する文化祭は、

感動ひとしお。

 

おそらく、この子たちにもいろいろな影響があり、不安に思ったこともあったろうに、

よく頑張ってくれた、君たちが宝塚歌劇を将来に繋げてくれるんだね、と思うと、

最後には不覚にも涙が込み上げてきて困りました。

 

ここから、プログラムを紹介しますが、宝塚音楽学校の文化祭では、出演するのはまだ学校の生徒で、

タカラジェンヌではありません。当然、パンフレットには本名が書かれております。

 

ここでは、お名前の記載は避けて、プログラムの演目のみをご紹介しますね。

 

100周年の時と同様、文化祭は3部構成でした。

10年前と同じで、これが基本構成なのかもしれません。

 

  第1部 日本舞踊 と歌 構成・演出:三木章雄

 

日本舞踊「清く正しく美しく」

第一部の幕開きは、110期生全員が黒紋付に緑の袴の正装で登場。

「清く正しく美しく」を歌い、舞いました。

ソロの娘役さんの腕や手の動きが雅やかで美しかったです。

 

予科生コーラス

・世界のいちばん遠い土地へ

・心の瞳

 

本科生が、紋付袴の和装から洋装へ着替える時間調整の意味も兼ねているのでしょう、

予科生によるコーラスがありました。

背の高い男役さんも、女性の発声で歌っているのがとても初々しくて新鮮です。

 

 

クラシック・ヴォーカル

・君はわが心のすべて(オペレッタ「微笑みの国」より)

・歌に生き、恋に生き(オペラ「トスカ」より)

 

将来のエトワール候補なのでしょうね、とても綺麗な声で歌もお上手でした。

 

ポピュラー・ヴォーカル(宝塚歌劇主題歌集)

ここからはバンドによる生演奏でした。

 

・アイ・ラブ・レビュー(「ザ・レビュー」より)

・パレード・タカラヅカ(「パレード・タカラヅカ」より)

・「PARFUM DE PARIS(「PARFUM DE PARIS」より)

・私のヴァンパイア(「薔薇の封印:より)

・夢を見れば…(「エンター・ザ・レビュー」より)

・夢の果てに(「ルートヴィヒII世」より)

・心の翼(「テンダー・グリーン:」より)

・小さな花がひらいた〜もう涙とはおさらばさ(「小さな花がひらいた」より)

・雨の凱旋門(「凱旋門」より)

・ザ・ビューティーズ!(「ザ・ビューティーズ」より)

・スイート・タイフーン(「スイート・タイフーン」より)

・白い花がほほえむ(「ラムール・ア・パリ」より)

・幸せの鐘の鳴る日(「誰がために鐘は鳴る:より)

・この愛よ永遠に TAKARAZUKA FOREVER(「ザ・レビューII」より)

 

アイ・ラブ・レビューから始まって TAKARAZUKA FOREVERでの締めくくり、

昭和時代のファンにとってはたまらなく、胸にグッとくるものがありました。

 

主題歌を聴いているとその時々のトップさん、

シメさん(紫苑ゆう)、リカちゃん(紫吹淳)、オサさん(春野寿美礼)…次々に浮かんできます。

そして今はなきナツメさん・なーちゃん(大浦みずき)のお声も蘇ってくる。

今までずっと「心の翼」を聞くたびに、なーちゃんが亡くなってしまったことを実感し、

悲しい気持ちや喪失感でいっぱいになっていたのだけれど、

今日は何故か、懐かしさだけが込み上げてきました。

キラキラ煌めいていたなーちゃんのことを思い出させてもらった感じです。

 

そして最後の「TAKARAZUKA FOREVER」では、

色々あったけれど、この子たち(110期生)が宝塚歌劇を未来に繋げてくれるのだな、と思って、

気がつけば泣いていました。

 

 

  第2部 演劇「吉野山・雪の別れ」 脚本・演出 谷正純

兄(源頼朝)に追われ、吉野山に逃げ落ちた源義経が奥州平泉を目指すまでの物語。

役の数が限られているせいか、Aチーム、Bチームに分かれての出演で、私がみたのはAチームでした。

 

源義経、静御前、武蔵坊弁慶、佐藤忠信など、時代劇や大河ドラマでも馴染みのある人物たちが登場しますし、義経のたどる運命もお客様のほぼ全員が知っていることでしょう。

そういう意味では、多少演技が拙くても、私たちが脳内で勝手に補って見ることができるように思いました。

 

実際の演技は、それはもちろん、本公演と比べれば若さが目立つのですが、

谷先生がプログラムで「出来得れば暖かい目で見て下さい」とおっしゃるほど、

つたない感じもしませんでした。

 

終盤、泣いておられる方も多かったです。

私も泣きました。

 

びっくりしたのは、最後に客席降りがあったこと。

私の席は26番、上手の通路側だったので、真横を通って行かれたのです。ラッキー・

 

開演直前に、劇場職員のかたが通路をチェックしておられ、

通路にはみ出すように荷物を置いておられるお客様に注意しておられたので

「あれ?客席降りがあるのかな?」とは思いましたが、文化祭でそんな趣向はないだろうと思い直していたのです。

驚きつつ嬉しかったです。

 

 

 

 

 

  第3部 ダンスコンサート 構成 三木章雄・尚すみれ 演出 三木章雄

 

バレエ、ジャズダンス、タップダンスなどさまざまなジャンルのダンスが繰り広げられました。

宝塚歌劇の本公演のように、場面と場面の間が滑らか、というわけには行かず、場面ごとに暗転でしたが、各場面ワクワクしました。

 

私は特にクラシックバレエの「メリー・ウィドウ」の場面とタップダンスに心惹かれました。

 

 

娘役さんも男役さんも。2、3人心惹かれる人がいましたが、パンフレットは音楽学校の制服着用の素化粧の顔しか掲載されていなくて、舞台の顔と若干違い、識別がつきにくかったです。

 

早く芸名を知りたいものです。

 

初舞台公演、月組のチケットが取れず、苦しんでおります。

なんとしてでも110期生の初舞台を拝見したいなぁ。

 

芸の道は厳しくて、文化祭とはいえ、もうすでに差がついているのが見て取れます。

ソロで踊る人歌う人、マイクを持っている歌っている人の後ろには、マイクなしでコーラスする人も。

それがいけないことかと言えば、そんなことはないと思います。

 

切磋琢磨、いい意味での競争がない舞台が人を感動させることは不可能だと私は思っています。

みんな横並びで、手を繋いでゴールに駆け込む運動会、主役が複数人いるような学芸会…

舞台はそんな世界ではないのです。

 

一つ言えることは、主役だけが主役ではない、ということ。

真ん中でスポットを浴びている人、ソロで歌っている人だけが輝くのではない、それも舞台の真実。

 

辛いことも多いと思いますが、110期生の皆さんのご検討、ご活躍をお祈りしております。

 

 

 

  Youtubeで舞台稽古の様子をご覧いただけます

 

 

 

 

 

 

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