本日2回目の更新です。
今年のウィッシュリストの一つ『ペイさま(元花組トップスター 高汐巴さん)のディナーショーに行く』が、本日叶いました!
なーちゃんこと 故 大浦みずきさんファンだった私にとって、ペイさまは偉大なるトップさん。
気さくで、ユーモアがあって、歌がうまくて、自慢のトップさんでした。
どれくらい気さくだったかというと、宝塚大橋を渡っている途中に自転車に乗ったペイさまをお見かけした際、思わず「あ!ペイさま!!」と口走った私に「おっはよ〜!!」とナチュラルに笑いながら通り過ぎてくださるくらい気さくだったのです。
退団されて今年で35年ですって。
あの頃はパソコンだって普及していなくて、SNSもありません。
ご活躍されていても、関西にいては動向がわかりませんでした。
ところが今はネットがあります!!
ペイさまのインスタグラムやTwitterをフォローしていると、日々の些細なことからお仕事のこと、ファッションに至るまで、垣間見ることができてしまいます。
なーちゃん亡き後、偉大なるトップさんだったペイさまの歌やお姿に、癒しを感じている次第。
前置きが長くなりました。
そんなこんなで、今年はペイさまのディナーショーに行きたいと思っていたのです。
宝塚ホテルで開催されると知って狂喜乱舞。
でも確実にチケットをゲットするにはどうしたらいいのか?
悩んでいたのですが、インスタグラムを通して、チケットを申し込むことができ、無事にチケットが届きました!!
ペイさま、麗しい!
宝塚ホテル 宝寿の間
ディナーショーの会場は宝塚ホテル1階 宝寿の間。
天井高6.5mに煌めくシャンデリア。
シアター形式にすれば1000人は収容できる部屋ですが、コロナ禍であることも考慮してでしょう、テーブル間隔及び一つのテーブルに座る人数に余裕を持たせたしつらえになっていました。
ざっと数えて160人いらっしゃったように思います。
その中には、宝塚歌劇関係者も多数。
私がわかっただけでも、植田紳爾先生、但馬久美さん、寿ひずるさん、久美まりさん、匠ひびきさん、鳴海じゅんさん、綺華れいさん。キラキラでしたよ。
セットリスト
後援会の方に、セットリストを公表しても良いとお聞きしましたので、安心してレポートしますね。
スタッフは
ステージング・振り付け:はやせ翔馬
松田眞樹(音楽監督・Pf) 岸徹至(Bass) 丹寧臣(Dr)
※敬称略で失礼します。
白い衣装の下級生、楓沙樹さんと椎名葵さんを従えて登場したペイさまのお衣装は、ゆったりとした燕尾服風のジャケットとパンツ。ジャケットは真紅、パンツは黒でした。
●TAKARAZUKA Show Medley
聞き馴染みのあるイントロに続いてペイさまの憂のある歌声「ジュテーム ジュテーム…」から始まったメドレーは
「ジュテーム」「ラ・ラ・フローラ」「アンドロジェニー」「???」「ショー・アップ・ショー」。
「アンドロジェニー」の次の曲がなんだったか、聞き覚えはあるのに思い出せず。なんだったっけなぁ。
とにかく、トップ時代のショーの曲のメドレーでした。
●希望の帆「メイフラワー」
トップお披露目公演。
ジャジャジャーン 「バウを見るのだ〜!」
心の中で一緒に歌いましたよ。
現実の私は宝塚ホテルの宝寿の間にいるのに、心は旧宝塚大劇場の座席に。
1階17列目あたりのちょっと上手寄りに座ってみていた、その時の感覚がありありと蘇ってきて不思議な気持ちになりました。
●朱と青「紅葉愁情」
同じくトップお披露目公演。
美に魅入られた画家のお話で、トップお披露目にしては地味だったような気がしますが、今思い返すと、「メイフラワー」との対比が鮮やかで、良い船出だったのかもしれません。
ペイさまがMCでおっしゃっていましたが、ペイさまはトップ時代、全てオリジナル作品だったそうです。素晴らしい!
●謎の美少女ナタリー「名探偵はひとりぼっち」
赤川次郎先生原作の「名探偵はひとりぼっち」。
ペイさまが冒頭、銀橋に出てきて客席に向かって仰るセリフ「駆け落ちってしたことある?ない?だろうね。相手がいるからね…」から再現されました。
宝塚大劇場で私が見た日は、その問いに対してお客さまが「(駆け落ちしたこと)ある」とおっしゃって、どうなることかと思ったら「へー!すごいね!その話は今度聞かせて。今は僕の話を聞いてね」と切り抜けたペイさまでした。
懐かしいなぁ。
●微風のマドリガル
宝塚歌劇の主題歌には、いろいろなイベントで何度も歌われるものもあれば、そうでないものもあり、微風のマドリガルは後者です。ペイさまが歌い出したときに「ああ!そうだった、こんな主題歌あったね!!」と嬉しくなりました。穏やかな歌ながら、今聴くとすごく良いんですよ。椎名葵さんとのデュエットは、今日聞いた主題歌の中で、もしかしたら一番感動したかもしれません。
●琥珀色の雨にぬれて
柴田侑宏先生の名作。何度も再演されていることもあり、「ジュテーム」と同様、歌い継がれております。この曲のMCで、ペイさまは客席にいるチャーリー(匠ひびき)を紹介。退団公演「琥珀色の雨にぬれて」で体調を崩したチャーリー、今も闘病中なのだとか。ペイさまからのお声がけで、立ち上がったチャーリーに、客席から大きな拍手が送られていました。
●愛あれば命は永遠に
ナポレオンとジョセフィーヌを題材にした作品。
公演前に、ナポレオンのお墓参りにいらっしゃったペイさま。
お墓のすぐ近くのホテルに泊まって、夜中本を読んでいたら、すごい嵐がやってきて、窓ガラスがバリンバリン音を立てたとのことで「ナポレオンの霊がやってきたんだ!私に乗り移った!」と思ったのだそう。ところが帰国していざお稽古した途端「全然降り移ってなかった」
面白いわー。
●ソーンの歌「テンダー・グリーン」
●心の翼「テンダー・グリーン」
正塚晴彦先生の大劇場デビュー作。
当時は、宝塚歌劇らしくないという批評もいただいた作品ですが”命の大切さ”がテーマで、今の時代にはぴったり。いろいろな場面で歌い継がれてることを喜んでおられました。
この時のMCでペイさま名言が生まれました。
今は亡きなーちゃん(大浦みずき)のことを偲んでくださったのですが、ダンスの名手だったなーちゃんについて
「なつめは体で踊るんだけど、私は掛け声で踊っていました。ヤー!!とかね」
これには爆笑。
「顔で踊る」というのは聞いたことがあるけど「掛け声で踊る」って。確かにペイさまが片手を上げて「ヤー!」という姿はすぐに目に浮かびますワ。
●あの日薔薇一輪
さよなら公演。
ここで宝塚主題歌が終了。
正直にいうと、現役時代とは音域が変わってしまったのか、当時の歌唱には及ばない部分もありましたが、とても懐かしく、嬉しかったです。
「紅葉愁情」などは40年ぶりに歌ったとおっしゃっていましたもの。聞くのも40年ぶりです。貴重な歌をありがとうございました。
ムードを変えるために、ペイさまはここで黒いサテン(?)のマフラーを。
●UNO
●チェ・タンゴ・チェ
2曲歌って、ペイさまは袖にはけました。
●ジェラシー[Dance]
黒い衣装に着替えた楓沙樹さんと椎名葵さんのダンス。
この間にペイさまはロイヤルブルーのドレスにお着替え。美しいですわ〜。
●愛は貴女のように
●パリ・カナイユ
●愛の讃歌
岩谷時子さんの訳詞ではなく、ジュリー(沢田研二)が歌ったバージョンで、とのことでした。
●モンデュ
●水に流して
私の大好きな歌、水に流してがエンディングでした。
過去のことは全て水に流して、前を向いて生きていこうという歌に、本当にその通りだな、と思わずにはいられませんでした。
退団してもはや35年。
在団中より長い年月が経っているからでしょうか、タンゴやシャンソンを歌っておられる時の方が板についているというか、磨き上げられたものだなと感じました。
これからも、ペイさまの両方の歌を楽しみにしています。
歌い終わったペイさまは、上手、下手、センターにお辞儀をして袖に。
その間演奏されていたのは「Let Me Try Again」、いいわぁ。
白い燕尾服ふうのパンツスーツに着替えて登場したペイさま。
アンコール曲は
●そして今は
●君はマグノリアの花のごとく「風と共に去りぬ」
今年、ペイさまのお母さまが100歳で天に召されました。
ペイさまは「マグノリアの花のごとく」を植田紳爾先生から”課題曲”にいただいたそうですが、歌っているうちにマグノリア(木蓮の花)が そのお母さまの面影に思えるようになったのだとか。
歌っている間にペイさまの声が震え、涙ぐんでおられるのが見えました。
歌い終わったペイさまは天に向かって「お母ちゃん、ありがとう」と京都弁でおっしゃいましたよ。
感動的でした。
こちらも涙しそうになっていたら「現役当時はなんてことなく歌っていたのに、気持ちが変わるとこんなに変わるんですね。勝手よねぇ」と照れ隠しのようにおっしゃって、笑わせてくださいました。
笑わせてくださるといえば、詳しくは書けませんでしたが、ペイさまのMCには笑いました。
男役経験が痴漢を撃退する役に立つ、なんてすみれコードに引っかかりそうな話題も、ペイさまが仰ると全然インビな感じがしないんです。
また、宝塚では鬼より怖い上級生。下級生の衣装やアクセサリにまで目を光らせ、ちょっとでも目立つと「ちょっと!私より光ってるんちゃうの?!」とチェックが入ったとのこと。
内心の声「アクセサリに頼らんと、内面から光れっちゅーの!!」にも爆笑しました。
そんなペイさまのトークにウケた上級生(多分)がツボにハマってしまって、普通のトークでも噴き出したり爆笑したりしてしまった時には「え?今は笑うところですか?フツーでしょ?」とツッコミ。
またそれがツボにハマったらしく、ひゃっひゃっひゃーと笑う上級生さま。するとペイさまが小さい声で「うるさいなー」。これが嫌味にならないのがペイさまなんですよね。
楽しかったディナーショーもお開き。
コロナ禍で、ファンの方の入り待ち、出待ちは禁止されていますし、ロビーでのお見送りなどもNG。
ということで、異例なことですが、ペイさまがステージ上に立って、お客さまをお見送りしてくださることに。規制退場を兼ねて、テーブルごとに誘導され、ステージの前を通ってペイさまと手を振り合ってお別れできたんです。
これは嬉しかったです。ありがとうございました!!
【追伸】
大切なことを書いていませんでした。
ペイさまはおちゃらけてばかりいらしたわけではございません。
宝塚で育ててもらったことがどれほど素晴らしいことなのか、今のご自分の礎は宝塚にあり、本当に感謝していると何度もおっしゃっていました。
また、支えてくださったファンの方たちにも、ありがとうの言葉を繰り返していらっしゃいました。
(2022/11/25追記)
エッセイ『吾輩はぺいである』出版
12月15日に33年ぶりのエッセイが出版されるそうです。
写真も満載ということで、思わず本の予約と同時に、出版記念トークイベントにも参加申し込みしちゃいました。
年明け早々、またペイさまにお会いできるのが嬉しい!
お料理
感染対策として、なるべくお皿の交換回数を減らすべく、一つのお皿に二品ずつ盛り付けられてサーブされました。
●蟹と鮪、アボカドのセルクル仕立て プティ・サラダを添えて
キャビアと柚子風味のサワークリーム 甘酸っぱいビーツのピュレ
●カリフラワーのプラン・マンジェと春菊のクーリ
帆立貝柱のタルタル 唐墨の香り
●舌平目と甲殻類ムースのパヴェ オマール海老とともに
里芋のフォンダンとソース・アルベール
●牛フィレ肉のポアレとシャンピニオン・デュクセル
アシ・パルマンティエと温野菜 トリュフのソース
●フルーツ・ブーケ
私は甲殻類アレルギーなので、食べられないお料理も多かったです。
ちょっぴり残念!
ブログランキングに挑戦中
もし記事を気に入っていただけたなら、
ポチッとクリックよろしくお願いします。
↓