私がパーソナリティを務めさせていただいている
エフエムあまがさきの番組
「昭和通二丁目ラジオ」木曜日。
昭和の歌をお送りする番組です。
番組17時台にお送りするのが「昭和あれこれ」。
昭和の含蓄ある歌詞を深掘りしたり、
昭和の出来事と当時流行っていた曲を紹介する
「プレイバック昭和」のいずれかをお送りします。
昨日は「雨水(あまみず)の日」でした。
先々週の、「文月ふみの日」にお送りした
「昭和のお手紙ソング勝手にベスト10」が、
思いの外好評だったので、味をしめて
「昭和の雨ソング勝手にベスト10」をお送りすることに。
しかし、すぐに後悔しましたわ。
「雨」の歌は、手紙ソングの比にならないほど数が多いのです。
タイトルに「雨」とついていない雨の歌を含むと
膨大な数になりました。
その中から10曲しか選べないとなると、
お手紙ソングの時以上に、
「え?どうしてこの曲が入っていないの?!」という
ご不満も多いかと思います。
ですから、あらかじめ言わせてください。
あくまでも「勝手に」ベスト10です。
私の好み、初めて聞いた時のインパクトや
歌にまつわる思い出の有無などが基準です。
そんなプライベートなベスト10、
ツッコミを入れつつも、ゆるゆる楽しんでいただけるとありがたいです。
よろしゅうに。
●10位 みずいろの雨/八神純子(1978・昭和53年)
この曲のリリース当時中学生だった私には、
歌の内容よりも、八神純子さんの声の張り、伸びに惹かれました。
そして中学3年生の時、同級生が「家族そろって歌合戦」に出場し、
八神純子さんの曲を熱唱し、審査員に激賞されたことが記憶に残っています。
それまで八神純子さんの歌はプロの歌であり、
私たち素人には真似できないと思っていたのに、
今でいう「完コピ」に近い歌唱力だったんです。
今のようなカラオケがない時代に。
あまたある雨の名曲の中で、思い出の力もあり10位。
●9位 雨の慕情/八代亜紀(1980・昭和55年)
当時、多くの人があの振り付けを真似したのではないかしら。
「雨雨ふれふれ もっとふれ
私のいいひと つれて来い」
阿久悠さんの素晴らしさを感じます。
雨よ、あの人を連れてきておくれ、ということですね。
では、雨が連れてくる「いいひと」の職業は何だと思います?
私は植木職人とか、園芸関係のお仕事をしている人かな?と思っています。
これも私の想い出に関係があります。
小学3年生のあるとき、隣の席の男子との会話。
「今日、雨やからお父さんが家にいる」
「どうして雨だったらお父さんがおうちにいるの?」
「お父さん、植木屋さんやねん。
雨が降ったら仕事に行かへんねん」
世の中に色々な職業があることをほとんど意識していなかった
8歳の私には、目からウロコでした。
お天気が影響する職業があるのだ、と。
まぁ『雨の慕情』には全く関係のない話だけれど。
●8位 雨の御堂筋/欧陽菲菲 (1971・昭和46年)
私は欧陽菲菲のオリジナルだとばかり思っていたのですが、
元々はベンチャーズが日本で発表した曲のカバーだったのですね。
日本人の心に響くベンチャーズサウンドのイントロ、
続いて、ちょっと舌足らずな日本語、
何もかもが印象的でした。
まだ小学校低学年だった私は「御堂筋」を歩いたことがありませんでしたが、
大阪の歌だということは聞き知っていました。
就職後、御堂筋沿いのビルに勤務することになった時、
このうたでインプットされた「本町」「梅田新道」「心斎橋」が
俄然身近に感じられたものでした。
●7位 翼の折れたエンジェル/中村あゆみ (1985・昭和60年)
メロディといい、世界観といい、
中村あゆみの声にぴったり。
しかし、なぜ、ワイパーが効かないほどの土砂降りの日に
窓を開けてドライブしているのか、理解に苦しむところではあります。
それについては、こちらで熱く語っていますので、
お時間がありましたら読んでみてください。
(茶々吉24時 2020年1月17日)
またテレビで懐メロ特集などに出演する中村あゆみさんが
今も綺麗で、この歌をパワフルに熱唱しておられるのもポイントが高いです。
●6位 雨の物語/イルカ (1977・昭和52年)
一編の小説のような『雨の物語』。
大好きです。
よくカラオケでも歌います。
こんな素敵な曲を作ってくれて伊勢正三さん、ありがとうございます。
曲に関してはこちらで語り尽くしています。
→昭和歌謡あれこれ Vol.76 イルカ『雨の物語』
(茶々吉24時 2019年10月18日)
●5位 バチェラーガール/稲垣潤一 (1985・昭和60年)
稲垣潤一の雨ソングといえば、1982年のデビュー曲『雨のリグレット』、
同じく1982年に大ヒットした『ドラマティック・レイン』がありますが、
それを抑えて、バチェラーガールを選んだのは、
この曲のメロディーが好きだから。
そりゃそうだわ、作曲は私が大好きな大滝詠一さんだもの。
元々は自身のアルバム『Complete EACH TIME』に収録すべく作成していたものを
1年早く稲垣潤一さんに提供したそうです。
私、大滝詠一さんは大好きだけど、稲垣潤一さんも大好きなの。
そしてこの曲の作詞者は松本隆さん。
好きの3乗や〜。
●4位 黄昏のビギン/水原弘 (1959・昭和34年)
ちあきなおみさんのカバーの方が断然なじみ深いし、
アレンジも素敵ではあるのですが、
リリースが1991年・平成3年ということで、
ここはひとつ、オリジナルに敬意を表します。
私が知っている水原弘さんは、お顔がむくみ気味で、
子どもにはちょっと怖く見えるおじさんでした。
多額の借金を返すために、無理に無理を重ねていた頃の
水原さんしか知らないのです。
今聞き直すと、声は良いし、歌も抜群に上手いのに。
残念です。
再評価されないかしら。
●3位 追憶/沢田研二 (1974・昭和49年)
この曲を2位にするか、3位にするか、悩みましたわ!
本当に、本当に素敵な曲なんです!
懐メロ特集でも滅多に取り上げられることがありませんが、
アレンジといい、歌といい、素晴らしいのよ!!
それについても、こちらで熱く語っております。
(茶々吉24時 2018年5月11日)
●2位 初恋/村下孝蔵 (1983・昭和58年)
ジュリーの『追憶』を2位にしたかったけれど、
いや、やっぱりこっちでしょう。
村下孝蔵さんの魅力は、あの優しい声と、歌詞!
日本語の美しさを感じます。
『初恋』がリリースされた頃、私は大学生でしたから、
歌の主人公の回想シーン
「放課後の校庭を 走る君がいた
遠くで僕はいつでも君を探してた」
が、とてもリアルに感じられたものです。
この頃には村下さんは肝炎を患っており、
ザ・ベストテンにランクインするも出演は叶っていません。
46歳という若さでこの世を去った村下孝蔵さん最大のヒット曲に
敬意を表します。
●1位 どうぞこのまま/丸山圭子 (1976・昭和51年)
当時小学6年生だった私。
同じクラスに、放送部の部長がおりました。
ユーミンの『あの日にかえりたい』も、
太田裕美さんの『木綿のハンカチーフ』も、
パーシーフェイスオーケストラ『夏の日の恋’76』も
全部、その子が教えてくれました。
そして「この曲、かっこいいデ」と太鼓判を押してくれたのが
丸山圭子さんの「どうぞこのまま」。
しびれました。
日本の歌謡曲にこんなおしゃれな曲が!
初めて聞いた時の衝撃が最も強かったので1位に!
番組ではこんな話をした後、上位2曲をおかけしました。
以上、昭和の雨ソング勝手にベスト10でした。
【番外編】
ベスト10入りしなかったものの、良い曲だなぁと思って
候補に挙げていたのは下記の通り。
昭和の雨の名曲は他にもいっぱいあると思いますが
ご容赦くださいね。
なお、順番はランダムです!
雨のリグレット/稲垣潤一
ドラマティックレイン/稲垣潤一
冷たい雨/ハイ・ファイ・セット
恋人も濡れる街角/中村雅俊
9月の雨/太田裕美
虹とスニーカーの頃/チューリップ
雨やどり/さだまさし
いちご白書をもう一度/バンバン
バカンスはいつも雨/杉正道
オレンジの雨/野口五郎
柳ヶ瀬ブルース/美川憲一
氷雨/日野美歌
銀の雨/松山千春
雨のウェンズデイ/大滝詠一
てぃーんず ぶるーす/原田信二
雨/三善英史
長崎は今日も雨だった/内山田洋とクールファイブ
レイニーブルー/徳永英明
瞳はダイヤモンド/松田聖子
愛はかげろう/雅夢
そして僕は途方に暮れる/大澤誉志幸
雨上がりの夜空に/RCサクセション
虹とスニーカーの頃/チューリップ
たどり着いたらいつも雨降り/モッズ
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