去年の暮れ、クリスマスの日に放送された
ドラマ『犬神家の一族』をご覧になりましたか?
私は、ものすごく見たいわけではなかったけれど、
1976年に映画館で見た『犬神家の一族』を思い出し、
チャンネルを合わせました。
さほど期待をしていなかったのに、
まずまず面白くて、最後まで見てしまいました。
やっぱり原作がしっかりあると面白いのね。
それでもやっぱり、物足りない点がいくつか出てくるんです。
それを誰かと分かち合いたくて、
「映画の時と佐智(すけとも)の死体発見の状況が違うわ。
女優 川口晶さんが絶叫するシーンが怖かったのになぁ。
そもそも川口晶さんが演じた役(犬神小夜子)自体が
このドラマには登場しない」
とFacebookに書いてみたところ、
同級生や同年代のお友達からの反響がいろいろあって面白かったです。
今回のドラマは画面が明るくて軽いタッチだというのは
みんなの一致する意見でした。
市川崑監督の『犬神家の一族』はなんとも言えない暗さがあって、
それがあの一族の人間関係の複雑さや、
遺産相続のドロドロしたものを表現していたんですよ。
女優陣の迫力が違うという意見もありました。
黒木瞳さんは頑張っていたけれど、
高峰三枝子さんの犬神松子の、
あの、なんとも言えないねっとりした怖さには及びません。
女優 川口晶さんは個性的な女優さんだったね、という意見も。
ヒロイン 野々宮珠世役・島田陽子さんの清楚さが素敵だったのよ。
昨年末の『犬神家の一族』の珠世さんには
あの清楚さがなかったのが残念。
珠世さんは綺麗なだけじゃダメなのよ〜。
テレビを見ながら、リアルタイムで
感想を言い合える、SNSって面白いですねぇ。
そんな中、現在海外に住んでいる友人の一人が、
「『犬神家の一族』ってどんなのだったっけ?
釣鐘に死体が入っているやつ?」
と書き込んできました。
外国にいるからテレビで確認ができないわけです。
それには私の方が、
「え?釣鐘に死体って、それ別の話だよ。
それも横溝正史なの?
読んでないなァ、なんていうタイトル?」
と、逆質問。
そしたら、質問してきた子は言うんです。
「横溝正史だけど、タイトル忘れた」
もーーーーー!!
気になるやん。
早く思い出してよぉぉぉ!!
と、ブツクサ言っていたら、外野から一言。
「釣鐘は『獄門島』だよ」
ああ、すっきりした。
長い前置きでした。
こういう経緯で読んだ『獄門島』だったのです。
| 獄門島 金田一耕助ファイル 3 (角川文庫) [ 横溝 正史 ] 604円 楽天 |
映画『犬神家の一族』がヒットしてから、
テレビでも横溝正史シリーズドラマが放送され、
私はすっかりハマって、何作か読んでいるのですが、
『獄門島』は原作も読んでいないし、
ドラマも見ていません。
全くの白紙。
だけど、上に書いたような経緯で
どこかに釣鐘に関係する殺人が起こることだけはわかっているという
不思議な状態で読みました。
まず驚くのは、描かれている時代が古いはずなのに、
文章が全く古びていないこと。
素晴らしく読みやすいのです。
難しい言い回しなどはほとんどしてありません。
「血族」にまつわる暗い因縁や、
耽美的とも言える殺害現場は、
横溝正史さんの特徴ですね。
そこに、第二次世界大戦直後の混乱した世情も加味され、
独自の世界が広がっていると思いました。
これを機会に、まだ読んでいない横溝正史さんの
金田一耕助ファイルを読んでみようかと思います。
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