本日2回目の更新です。
 
星組公演を観て参りました。
RAKUGO MUSICAL『ANOTHER WORLD』と
『Killer Rouge』の二本立ての前に、
104期生のお披露目口上がついております。
ああ、春ですなぁ。
 
今日の口上は三人とも娘役さん。
私はもう40年以上宝塚歌劇を見ているのだけど、
こんなの初めてのような気がする。
 
以前は口上の最後のセリフは通常
「まだまだ西も東もわからぬ若輩者ではございますが」
だったのですが、今日は
「まだまだ若輩者ではございますが」と、
「西も東もわからぬ」がカットされていました。
ちなみに口上の「西・東」とは、
舞台の「下手(しもて)・上手(かみて)」の意味なのだそうです。
 
口上が終わると、歌を歌うのが通例。
さ、さ、さ、あのイントロで歌い上げてくれるよね?
私が期待したのは
「たっからづか、我がたっからづか〜
 清く正しく美しく〜」
から始まる『宝塚歌劇団歌』。
あの歌の盛り上がり部分で、いつも鳥肌が立ち涙が出るのです。
それなのに、ああ、それなのに、それなのに。
104期生は別の歌を歌いました。
ショック!!
毎年歌劇団歌でよろしいやんか?!
口上早々、がっかりしてしまった私でした。
 
気を取り直して、落語ミュージカル『ANOTHER WORLD』。
上方落語『崇徳院』の主人公二人が恋に焦がれて死んでしまった、
というところからスタートする和物ミュージカルで、
同じく上方落語『地獄八景亡者戯』などをミックスしたんだそうです。
作・演出は谷正純先生。
私が学生の頃観た谷先生の作品といえば、たいがい悲劇で、
物語がクライマックスを迎えた頃から、登場人物が死ぬ死ぬ。
しまいには主人公までが死んでしまうことも多々あり、
私は密かに「皆殺しの谷」と呼んでおりました。
主役二人が死んであの世に行ったところからスタートするとは、
「皆殺しの谷」にふさわしいじゃないですか。
しかし、落語をコメディエンヌ 紅ゆずるにあてるとは、
適材適所、谷先生、素晴らしい!!
見る前から成功するだろうなと、私は思っていましたよ。
もちろん、演出助手にはいっておられる ともみ先生
(私がストレッチを教わっている 立ともみさん)から、
「おもしろいよ」とお聞きしてもいましたしね。
やっぱりそのスターさんにあった演し物をやりましょうよ!
 
では覚えている範囲で一人ずつの感想を。
長くなるとは思いますが、おつきあいよろしくお願い致します。
 
『ANOTER WORLD』
●康次郎:紅 ゆずる 
 時は江戸(多分)。
 両替商の跡取り息子の康次郎は、参詣で見かけたお嬢さんに恋をして、
 ついに焦がれ死んでしまった、という設定。
 「あの世」は意外にも快適であることに気がつく康次郎は
 もともとお気楽な性格だったのか、シャバに未練もない。
 そこにやってきた喜六(お店の丁稚さん?)から、
 思いをかけた相手のお嬢さんも
 康次郎に恋い焦がれて死んでしまったのだと聞く。
 お互いに死んだのなら会えるはず!と、
 康次郎と喜六は二人であの世を巡るのだった……。
 現在のトップ五人の中で、この役をサラッとできるのは紅さんだけでしょう。
 時に変顔、時に声色を変えつつも、要所要所で二枚目な面も見せる、
 宝塚のトップスターが演じる三枚目、そして人情話、さすがでした。
全編通して笑いの芝居ながら、最後に紅さんが語る
  「死んでしまったら残るのは魂だけ。
     魂が美しいことが一番や」
という意味のセリフが、胸に残りました。

  

●お澄:綺咲 愛里

 途中までは「ふーん、可愛らしいお嬢さんだこと」だったのですが、

 ラストあたりで、意外な一面を見せてくれます。

 もしかしてこの人、見た目は楚々としたお嬢だけど、

 実はアネゴ肌なところもあるのではないかと。

 ぐるぐる手を回して「あるもの」を地面に叩きつけるシーンを

 お見逃しなく。

 あれがなかったら、さして面白くない「お人形さん」だったと思うわ。

 谷先生さすがだわ。

 お人形といえば、途中で紅さんと綺咲さんが「人形振り」も披露します。

 人形振りの後見、ならびに歌がゴージャスで、この場面も見応えあり。

 

●徳三郎:礼 真琴

 江戸の大店の息子徳三郎。

 この世のありとあらゆる道楽を尽くしてしまい、

 こうなったらフグの肝でも食べてみるか、とチャレンジし、

 毒にあたって、お座敷芸者や幇間共々あの世に来ています。

 正直に言って、徳三郎が出てきた瞬間、ほっとしました。

 セリフも歌も、声が素晴らしい。

 安心して聞いていられます。

 江戸っ子の早口、べらんめえの中にも

 「金持ち喧嘩せず」を地でいく徳三郎はたくらまずしておもしろい。

 おもしろいといえば、あの世では死んだ原因が

 その後の衣装に反映されるとかで、

 フグにあたって死んだ徳三郎たちの背中には、

 フグの紋(絵?)がでかでかと描かれていました。

 可愛くて面白かった!!

 

●喜六:七海 ひろき

 若旦那の恋煩いの相手を探し出すのが遅れ、

 「もっと早く探しだしていたら」と責められた喜六。

 自棄酒を飲むのに、5日も前の鯖を食べて、あたって死亡。

 当然、背中には鯖の絵が描かれております。

 かいちゃん(七海さん)のお顔は和物だと一層美しく見えます。

 カツラや着物が似合うのよね。

 高貴な役ではないので、伸び伸びと楽しそうなのも

 好感が持てました。

 

●貧乏神:華形 ひかる 

 みつるくん(華形)のメイクも衣装もなんだか貧相だよと思ったら、

 役柄が貧乏神?!

 およそタカラジェンヌらしからぬ役柄です。

 この貧乏神、冥土で徳を積んで極楽へ行けたら

 福の神に生まれ変われるという。

 そんなアホな設定がありましょうか。

 しかしみんなが華形くんを「ビンちゃん」と呼び、

 「夢を捨てたらアカン!」と励ますのが面白すぎて、笑いました。

 うんうん、アホくさい設定は、とことんアホくさい方が面白い。

 頑張れビンちゃん!もう最後はビンちゃんがどうなるのか、

 気になって気になって目が離せませんでしたよ。

 貧乏神は、康次郎たちに冥土のあちこちを案内する役なのですが、

 みつるくんはセリフが聞き取りやすく適役でした。

 

●阿漕[あこぎ]:夢妃 杏瑠

 冥土の芝居小屋「美人座」の看板 阿漕姐さんには

 今日イチの拍手を送ります!!

 夢妃さん、素晴らしいっ!こういう姐さん、好きっ!

 お金第一主義者で、態度を豹変させたりするけれど、

 実は純なところもある姐さん。

 ド派手な衣装に負けない、力のあるセリフ、

 思い切った態度。

 夢妃さんの声に力があってよう通るんですワ。

 もう最高!!

 帰宅して思い返すと、他のシーンが全部霞んでしまって、

 阿漕の印象が一番強いのでありましたよ。

 ということで、もう一度拍手を送ります。

 

●於登勢[おとせ]:万里 柚美

●金兵衛:美稀 千種

 康次郎の両親です。

 幕開き、康次郎が死んだことをお客様にわかっていただく、

 大切な場面を担当しています。

 ベテランの域、ごく自然に時代劇(?)の所作ができる

 貴重なお二人と思いました。

 

●艶冶[えんや]:音波 みのり

 閻魔大王のお妾さん(舞台そのままの呼び名です)だが、

 実は超有名なあの人、という設定。

 音波さんに最後に一節歌わせているところに、

 谷先生の情を感じました。

 しかも、決定的な名称が入っている部分は歌わせない、

 そういうところもニクい演出です。

 

●一八[いっぱち]:ひろ香 祐

 徳三郎と一緒にフグを食べて冥土にやってきた幇間の一八。

 ひろ香さん、何をさせてもうまいわ。

 こういうかたがいないと芝居が成り立たない。

 

●青鬼青次郎:麻央 侑希

 閻魔様に仕える青鬼軍の長。

 青い髪の毛をポニーテールにした、

 ビジュアル系の青鬼さんです。

 これは私の個人的な意見ですが、

 麻央さんってなんとなく表情筋が硬い気がします。

 麻央さんがお腹を抱えて大笑いしているところとか、

 人目もはばからず大泣きしているお顔を想像できません。

 いつもシュッとして真顔で立っている印象なの。

 それが今回の青鬼には良いように作用していると思います。

 だけどいつか、麻央さんが身も世もなく嘆く悲恋モノ、なんかを

 見てみたい気がします。

 

●赤鬼赤太郎:瀬央 ゆりあ

 俳優の青木崇高(大河ドラマ『西郷どん』で島津久光を熱演中)に

 そっくりな人がいる……と思ったら せおっちでした。

 表情を動かさない青鬼青次郎とは対照的に、

 赤鬼赤太郎は、笑ったり凄んだり、ころころと表情を変えます。

 せおっち、いろいろと大きな役を経験したせいか、

 頼もしくなりましたねぇ。

 赤鬼、面白い良い役でした。

(せおっちが良い役にしている、とも言える)

 

●左大臣・善名:紫藤 りゅう

 閻魔大王に仕える左大臣。

 私、紫藤さんのビジュアルが大好き。

 やっぱり男役さんは細面でないと。

 今日の私の座席は、1階6列20番代。

 ショーでみんなが銀橋に出てくるときに、

 正面が紫藤さんというパターンが多く、眼福でした。

 

●阿修羅:如月 蓮

 ギャー!!

 まさか宝塚歌劇で、こんなリアル阿修羅像を見ることになるとは。

 びっくり仰天でした。

 かなり目立っておられました。

 閻魔様の前でのお裁きの結論などを宣告する役目で、

 セリフが聞き取りやすくて素晴らしいと思いました。

 でも、あのお姿、夢に出てきそう……。

 

●閻魔大王:汝鳥 伶

 生臭坊主、ならぬ、生臭閻魔大王は汝鳥怜さん。

 昔は、こういう風格のある上級生さまが

 いっぱいおられた気がするのだけど……。

 やはり、存在感が違いました。

 

●桜の若衆B・青鬼:隼玲央

 私が星組で注目している男役さん 隼くん。

 幕開き、セリの上にいた〜!!!!

 なんと晴れがましい。

 しかし若衆以上に私のハートを射抜いたのが青鬼でした。

 なんなの、このイケメン青鬼は!!

 この物語はあの世が舞台。

 閻魔様には赤鬼軍団・青鬼軍団が仕えております。

 鬼たちはそれぞれ、赤色・青色の隈取りをしております。

 よく見てみると、隈取りに指定はなかったようで、

 それぞれ工夫をして、違う隈取りをしているんですよ。

 隼くんは、どちらかというと

 もともとは可愛らしいお顔立ちなのです。 

 隈取りなんか似合うんだろうか……

 なんてことは、いらぬ心配でした。

 似合うなんてもんじゃない!

 すっきりしたお顔立ちに描いた青いラインが

 良いアクセントになっていて、めっちゃイケメンですやん?!

 もう、目が離せません!!

 6列目だというのに、オペラグラスで青鬼・隼をロックオン!

 わたくし、短くもない人生の中で、

 こんなにも青鬼に心ときめく日が来ようとは

 思いもよりませんでした。

 はー。かっこ良かったなぁ。

 あまりにも青鬼・隼くんにときめきすぎて、

 逆に普段のお顔にときめきを感じられなくなったらどうしよう。

 妙な心配をしています。

 

【おまけ】

冥土にあるカフェ「めいどカフェ」、

往年の大スターが集う「冥土歌劇団」には

思わず声を上げて笑ってしまいました。

冥土歌劇団のラインダンスはなぜか阪急電車の車両から登場。

ラインダンスの衣装はどこか電車を思わせるデザインで、

色もマルーンカラー。

凝ってましたワ。

 

 

ではここで幕間休憩。

 

 
これ、なんて読めば良いのだろう?
もしかしたら数ヶ月後の星組台湾公演はこのショーを持って行くのかな?
 
ショーの方は1回見ただけでは、
とても一場面ごとの感想が述べられません。
思いつくままポロポロと書かせていただきますね。
 
スピーディで、楽しく、熱量も感じられるショーで、
時間が短く感じられました。
この公演は宝塚歌劇を初めてご覧になる方にも
わかりやすい二本立てだったんじゃないかしら。
楽しかった〜!!
 
ショーは客席降りがあります。
Twitterなどで隼玲央くんも降りてくることを知りました。
しかも、私が今日座る座席の通路に来るのだと知って、
テンションマックス!
私が座っていたのは6列目で、隼くんが立つのは3列目くらい。
もちろん、周囲のお客様とのハイタッチなどがあるので、
目があったりもしませんでしたが、
これまでの星組観劇史上、最短距離にいる隼くんに大満足でした。
 
大満足といえば、
フィナーレの大階段でのダンスメンバーに隼くんを発見。
嬉しい!!!
 
ところで、十碧れいやさん退団されるんですって?!
寂しい……。
お疲れ様でした。
 
初舞台生のラインダンス、最後は銀橋に出てきて足上げ。
もし足を踏み外す人がいたらと思うと、気が気ではありません。
やっていて怖いだろうなぁ……。
そして、40人もいると、全員が銀橋に並べるわけではないのです。
例年の初舞台生ラインダンスは、
本舞台での足上げが終わり「ヤーッ!」と決めポーズをしたら、
一列になって銀橋を渡っていくのが恒例。
でもこの公演のラインダンスでは、すでに銀橋に出てきています。
どうやってハケるんだろう?と思ったら、
センターから二手に分かれて、
上手側・下手側に引っ込んでいきました。
つまり、銀橋に乗り切れず花道で足を上げていた生徒さんは、
銀橋を踏むことができないままハケて行くのです。
なんだか気の毒な気がしました。
 
ところで「Killer Rouge」では、J-POPや歌謡曲が多用されておりました。
ラインダンスの桜メドレーでは
ケツメイシや いきものがかり、森山直太朗、コブクロなど。
また、薔薇にまつわるメドレーでは、
まさかのアニメ版『ベルサイユのばら』の主題歌を
綺咲さんが歌ったんですよ。
これには驚きました。
なんで本家本元の(先に演劇化した)宝塚で
後発のアニメ版『ベルサイユのばら』の主題歌を聞かねばならんのだ!!
(と言いながら「薔薇は薔薇は気高く咲いて〜♪」と
 心の中で一緒に歌ったのでありました)
 
なんだかんだ言いながら大変楽しかった星組公演。
もう一度見たいなぁ。
 
【番外編】
フィナーレでは、聞き覚えのあるイントロが流れましてね
「え?!まさか、まさか…」
と思ったらそのまさかで、
礼真琴さんが「君が望むならァ、命をあげてもいい♪」
と歌い始めた!
西城秀樹『情熱の嵐』ですやん!
ついこのあいだ、エフエムあまがさきの番組内で
歌詞を深堀りしたところですやん。
もう一人でウケてしまいました。
 
もしお時間がありましたら、こちらを読んでくださいまし。
(茶々吉24時 2018年4月27日)
 
あの時(↑に書いています)、
「私だったら、男性からこんなにグイグイ押されたら、
 嬉しいというよりも引いてしまいます」
と言ったのですが、礼真琴さんが歌うと、あら不思議。
グイグイ感も心地よく、素敵っと思えるではありませんか。
この歌は西城秀樹の持ち歌ではあるけれど、
宝塚歌劇の男役向きの歌なんですね。
いいわァ……
そう思っていたら、ヒデキ祭りはまだ続きまして、
続いて歌われたのが『炎』。
うわー!!なつかしー!!
この歌は私の持っている西城秀樹ベストアルバムにも入っていないんですよ。
40年ぶりくらいに聞いたワ!
今度エフエムあまがさき「昭和通二丁目ラジオ」で
かけることに決定しました。
音源が局にあるか、ちょっと心配。
最後は星組から離れてしまいました。
この際だ、リハビリ中のヒデキへのエールをこめて。
 

 

Youtubeアップ主さま、ありがとうございます。

 
 

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