ともみ先生(元宝塚歌劇団 立ともみ)@第11回宝塚パリ祭 | 茶々吉24時 ー着物と歌劇とわんにゃんとー

本日2回目の更新です。

 

 

宝塚ソリオで今年も開催された「宝塚パリ祭」の二日目に

今年も、ストレッチの師である ともみ先生(元宝塚歌劇団 立ともみ)が

出演されました。

 

今年度私は地元自治会の役員になってしまい、

ストレッチレッスンはお休み中。

先生にも、レッスン仲間にもお会いするのは久しぶり。

とても楽しみにしていました。

 

今年の宝塚パリ祭のテーマは

〜世界はうたで満ちている〜。

 

ではプログラムをご紹介します。

それぞれ覚えている限りで感想も。

敬称略で失礼しますね。

 

 

【第1部】

1.5月のパリが好き/村山奈緒美

2.街/市原民子

3.ロマンス/須山公美子

ここまでは比較的軽やかな曲が続きました。

村山さんはマラカスを持っておられ、間奏の時にシャカシャカ……

こういうのも良いものですね。

 

4.La liberte/Rio

 「ラリベルテ♫」を一緒に歌って下さい、と呼びかけがありました。

 私も含め、多くの人が歌って、楽しかったです。

 こういうふうにお客様を巻き込むっていうのも良いですね。

 

5.いない人/森本理子

 独特な世界観を持つ森本さん。

 どんなお衣装で出てこられるだろうと思っていたら、

 黒のドレスに、白いツバ広のお帽子。

 まるで避暑地の淑女。

 内心「えええ?これ森本さん?うそやーん」

 しかしお声は森本さんに間違いなし。

 歌詞は「あんなに愛したあなたはもういない」という内容。

 私としてはですね、

 別の歌『思い出のサントロペ』を連想しましてね、

 きっと

「あなたはもういない、だってアタシが殺しちゃったんだもん。

 グハハハハハ!(狂気)」

 というオチなんだと思い込んでいました。

 で、理子さんいつグハグハいうの?と、期待していたのですが、

 最後まで、アタシが殺した!という告白はなく、

 どうやら普通に失恋の歌だったみたい。

 ふーん。理子さんが普通なんて、物足りない。(褒めています)

 

6.立ち話(再会)/星奈佐和子

 元宝塚歌劇団の星奈さん。

 現役時代ももちろん存じておりますが、

 良い意味で現役時代からは想像もできない

 力強い歌声で活躍されています。

 この歌は、昔別れた彼と道で偶然出会い、

 あわよくばもう一度……と期待したけれど、

 そのままお別れした…という歌でした。

 舞台人だっただけあり、芝居心があります。

 歌詞としての言葉と、

 その裏に隠されたみれんがよく伝わってきました。

 

7.アコーディオン弾き/埴生美伽子

 

8.ジプシーの恋歌/立ともみ

先生も出演されていたツレちゃん(鳳蘭)主演の

星組『誰がために鐘は鳴る』。

中詰めで歌われていた歌をずっと宝塚オリジナルと思っていたのに、

ムスタキの曲だとわかったのだそうです。

この恋歌、コワイほどの情熱が込められていて、

こんな相手に愛されたら、ある意味最後だわ〜。

男役さんを極めたともみ先生ならではの迫力と演技で、

歌い終わられたときに客席がざわめきました。

歌舞伎でいう「ジワがくる」というやつです。

 

9.人生は過ぎ行く/市原民子

 ジュテームと好きよ好きよの連呼の歌。

 以前『越路吹雪物語』でピーターが歌っているのを聞きましたが、

 難しい歌だなぁと思いました。

 市原さんの「人生は過ぎ行く」は割とサラッとしていて、私は好き。

 

10.黒蜥蜴/シモーヌ深雪

 美輪明宏さんの『黒蜥蜴』の中の歌ということで、

 かなりセリフが多かったです。

 「明智さん」という言葉が出てくるのですぐに、

 あの『黒蜥蜴』なんだな、とわかります。

 途中で小道具のピストルがでてきたのだけど、

 総スワロフスキー(?) でキラキラのピストル。

 あれ欲しい! 

 

11.赤い靴〜私窩子(しかし)/森本理子

 コワイ歌でした……。やっと期待していた理子さん登場。

 舞台中央、スポットライトに浮かび上がる赤い靴。

 そこに聴こえてくる「赤い靴履いてた女の子♫」

 歌詞といい、陰音階のメロディーといい、

 なんとなく不気味な歌だと思っておりました。

 「赤い靴〜私窩子」では、

 ”異人さんに連れられて行った”姉と妹が

 行き着いたところは中華街。

 金のない奴は通ることができない場所で、

 姉妹は苦界に沈められボロボロに…というお話。

 はぁ。コワかった。 

 お芝居仕立ての歌が続き、

 舞台好きな私としてはワクワクが止まりません。

  

12.人生という名の旅/須山公美子

13.アダージョ/Rio

 

 濃い歌が続いたせいか、第一部が終わったときに

「え?もう終わったの?」と、ときの経つのが早く感じられました。

 

【第2部】

1.初日の夜/立ともみ

 誰の初日かというと、以前付き合っていた人の初日。

 まばゆいスポットライトを浴び、

 もう手の届かない人になってしまった。

 それを悟って、劇場から姿を消す私……という内容です。

 歌い終わったあと、お客様からの拍手より早く、

 逃げるように舞台袖にハケるともみ先生。

 歌の世界観を最後まで演出されていました。

 私は今日のともみ先生の出番の中で、

 歌もお衣装もこれが一番好きでした。

 多分オフィシャルウェブサイトでお衣装が紹介されると思いますので、

 それをご覧になってくださいね。

 

2.100万本のバラ/埴生美伽子

 ピアノのイントロが「100万本のバラ」ではなかったので、

 私は同じタイトルで別の歌があるのかなと思いました。

 でもしばらく聞いていたら

 「ここは地の果てアルジェリア♫」という歌詞があり、

 あれ?これ「カスバの女」じゃないの。

 すると、セリフが。

 正確ではないけど内容は

 ”あの、一面に広がるバラをくれた貧乏画学生は今どうしているかしら。

 私はあの学生さんに優しくしなかった。

 あのころ私は悪い男に夢中だったから。

 でも、あれから流れ流れて、身も心もボロボロ。

 あのバラをもらった思い出が、人生で最高のときだった”

 落ちぶれ果てた女性の回想シーンが終わると 

「100万本のバラ」のイントロが始まり、

 今度は貧乏画学生の心を歌い上げます。

 画学生くんは女性の哀れな現在を知らず、

 今も思い続けている……。

 二曲のアレンジが、普通にあるものなのか、

 今回新たに作られたものかは知りませんが、

 映画を一本見たような充実感がありました。

 

3.jojo/村山奈緒美

4.老女優は去りゆく/牡丹

 牡丹さんは、昼間はサラリーマン、夜は女装歌手、なんだそう。

 エフエム宝塚主催、第4回「宝塚歌謡選手権」で

 宝塚シャンソン化計画賞受賞されたかたです。

 司会の須山さんが「温かい目で見守っていただきたい」という紹介をされたので、

 私としては、実力はまだないのだけど、将来性がある人なのだ、

 と受け止めました。

 ところが!!

 歌をお聞きすると、将来も何も、

 すでに出来上がっておられるように思いました。

 近くに座っておられるかたたちも「うまいやん」と囁いておられる。

 10センチはあろうかというヒール、飾り立てた衣装、

 見た目も迫力十分です。

 今日引退する老女優が人生を振り返る歌で、

 田舎から出てきて、端役から主役へ、

 そしてありがちな失脚、そこから再度舞台中央に戻ってきた、

 それも今日でおしまい、私が去るまではライトを消さないでね、という歌。

 最後まで引退する老女優になりきって、

 舞台から客席におり、通路から去っていく牡丹さん。

 客席からは大きすぎる拍手とざわめきが起こっていました。

 すごい人が出てきはったわ〜。

 

 第2部の幕開けからここまで、濃厚な芝居仕立てで、大満足。

 息もつけない思いでした。

 牡丹さんの存在感の大きさ、終わった後の客席の盛り上がりで、

 次に出る星奈さんがちょっとお気の毒でした。

 

5.リヨン駅/星奈佐和子 

6.脱帽/市原民子

 

7.ラクリモサ/シモーヌ深雪

8.おお我が人生/シモーヌ深雪

 うさ耳のついた白いウィッグが可愛らしかったです。

 しかし、今回のシモーヌさんはちょっと迫力不足な気がしました。

 体調がお悪かったのかしら。

 

9.さくらんぼの実るころ/須山公美子

10.オルガ/森本理子

 元は貴族だったのか、それともそういう妄想癖があるのか、

 酒場でからかわれる哀れな女性オルガの歌。

 理子さんの「オルガ」はちょっぴりおかしみがあり、

 なんとなく救われる気がしました。

 

11.腕を拡げて(Open Arms/村山奈緒美

 村山さんは学生時代バンドを組んでいたそうで、

 ジャーニーの「Open Arms」は青春の思い出の曲だそう。

 ご自身の思い入れが強いのはわかるんですが、

 今日の全体の構成の中で、ここだけ浮いている気がしました。

 選曲って難しいものですね。

 

 揚げ足取りで申し訳ないのですが曲紹介の時に

 「どこかで聞いたことがあると思っていただけるのでは?

  映画『うみづり』でも使われていたそうですし」

 それは『海猿』。

 思わずツッコミを入れる関西人でありました。

 

12.ジャッキー/立ともみ

 お客様の前で歌うジャッキー、

 金持ちのツバメになったり、

 クスリをやってみたりして、ブタ箱に入ったこともある。

 ブタ箱でも望まれて歌うジャッキー。

 だけど、つまらない奴の前では歌わない。

 逆に気分が乗ればギャラなんかなくたって歌うジャッキー。

 そして天国に行ったら天使が歌ってくれとせがまれた……

 どんな境遇でも歌うジャッキーの人生を

 ユーモラスに、そしてカッコよく歌うともみ先生。

 これも一つのお芝居を見せてもらったようで、心から拍手しました。

 いつも思うのですが、ともみ先生はダンスの人ということで

 宝塚現役時代に歌声を披露する機会がさほど多くなかったんです。

 それが信じられないような、現在のご活躍です。

 素晴らし〜い!

 

13.今こそ告げよう/Rio

14.愛の讃歌/星奈佐和子

 岩谷時子さんの訳詞ではない歌詞。

 私はこちらの方が好きなので、嬉しかったです。

 堂々たるトリでした。

 

今年もピアノと音楽監督は吉田幸生さんが担当されていました。

私は吉田さんのピアノが好き。

今年2月にはお仕事でもお世話になりましたので、

終演後ご挨拶させていただけて良かったです。

 

舞台終了後、ロビーでのともみ先生です。

(お写真掲載の許可をいただきました)

ジャッキーの時のお衣装のままです。

いつもながら脚がお綺麗!!

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横顔もステキなのです。

 

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談笑している先生を激写。

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今日は客席に、ともみ先生の昔からの教え子さんも集合し、

いろいろなお話をお聞きすることもでき、楽しかったです。

いわば ともみ先生門下生同窓会。

またお会いしましょうね〜と言い合ってお別れしました。

 

 最後に、ともみ先生へのお花デス。

 

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