神韻2016 大阪公演@あましんアルカイックホール | 茶々吉24時 ー着物と歌劇とわんにゃんとー

る本日2回目の更新です。

 

今日はあましんアルカイックホールで上演された

神韻2016を観劇しました。

 

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神韻芸術団は2006年に、

正統な中国伝統文化を復興させるべく、

ニューヨークで結成されました。

 

中国に伝わる昔話、伝承などをモチーフにした舞踊劇中心の舞台は、

ニューヨークやオーストラリア、

そして日本でも毎回好評だとのこと。

 

私が毎週木曜日に担当させていただいている

エフエムあまがさきの「昭和通二丁目ラジオ」2月11日に、

神韻事務局の徐さんと小川さんが出演してくださった際に、

神韻の魅力についてお話を伺いました。

録画ライブ 徐さん 小川さん登場

 

2016年の神韻の大阪公演は

エフエムあまがさきのスタジオと同じ建物である

あましんアルカイックホールで開催と聞いては

拝見せずにはいられなかったというわけです。

 

開幕前からワクワクしたのは音!

あましんアルカイックホールの

1階客席数列を撤去して、生オーケストラが入っています。

二胡を始めとする中国伝統楽器と、洋楽器の組み合わせは

なんの違和感もなく、美しいハーモニーを奏でます。

開演前の音合わせ、これが良いんですよ。

これから始まる舞台への期待がぐんぐん高まりました。

同じ旋律だとしても、生音と録音した音楽では、

体に伝わるものが全然違います。

素晴らしいです。

 

次に驚いたのは映像とのコラボ。

舞台上は、ちょっとした台がしつらえてあるだけで、

あとはホリゾントのみのシンプルな作り。

その背景いっぱいに、高画素の映像が映し出されます。

その映像の動きと、演者さんとの動きは

精密にリンクしていて、物語世界を豊かにしていました。

大道具を使うと、劇場の大小、奥行きなどによって

まちまちになるのでしょうが、

この方式だと、世界どの劇場でも対応できそう。

つまりは世界中どこで見ても、

ほぼ同じクオリティの舞台が楽しめる作りになっているというわけ。

 

肝心なパフォーマンスですが、

これはもう、すごいとしか言いようがありません。

皆の動きが完全に一致していて、

一人一人の動きの美しさはもちろん、

数十人の動きが全体で一つの動きに見えます。

体の柔軟性、跳躍力、ばね、

全てにおいてオリンピック級です。

 

舞踊によっては、

長い布を付けた扇や、

長い袖など、扱いの難しい小道具が用いられていましたが、

どれもこれも、やすやすと美しくさばいていて、

並みの筋力ではないと感嘆しました。

私は日本舞踊を習っていたのですが、

日本舞踊でも『近江のお兼』など、

長い布がついたうちわを使った振り付けなどがあります。

だから、綺麗にたなびかせることが、

どれほど難しくてしんどいことか、わかっているつもりです。

そういうことを全く感じさせない、

かつ、全体の動きがあっている、

「はぁー」とため息がでました。

 

時代によって、または民族によって変わる衣装も

見どころの一つ。

その時代の色を忠実に再現し、

生地も絹にこだわっているそうで、

光沢、質感のゴージャスさにうっとりしました。

 

いろいろあった舞踊の中で、

一番心に残ったのは『嫦娥、月に奔る』。

若い夫婦が仙人から不老不死の薬をもらい、

二人仲良く月の世界で暮らす…はずが、

あるアクシデントにより、夫婦別れ別れになるお話です。

中国のおとぎ話であっても、

結末の切なさは人種に関係なく理解されるはず。

言葉を必要としない舞踊劇であることと、

こういった普遍的な心情描写が

神韻が世界で成功する理由のような気がします。

 

演目の中には現代中国の話もありましたが、

私は古典的な舞踊劇の方が好きだったわ。

 

舞踊だけではなく、ソプラノや、

二胡演奏などもあり、

盛りだくさんな神韻2016でした。

はー、満足満足。

 

美しいものって心を豊かにしてくれますね。

明日からまた頑張ろう。

 

神韻2016の日本公演はこのあと、

4月24日(日)~26日(火)まで

東京 新国立劇場 オペラパレスで。

 

興味のある方はHPをごらんください。

神韻2016日本公演 HP

 

 

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