帯解寺、石上神宮とまわって最後におとずれたのは大和神社。
大和とかいて おおやまと と読みます。
ご祭神は日本大国魂(やまとおおくにたまの)大神、
八千戈(やちほこの)大神 そして御年(みとしの)大神。
健康増進や五穀豊饒に加えて古来から
海外渡航の交通安全の守護神として祀られていたそうです。
第二次世界大戦で、連合艦隊の期待を背負っていた
当時世界最大の規模だった戦艦大和の守護神として
この大和神社の分霊が艦上に祀られたのは
名前が同じであるともにそういう理由があったのかも。
戦艦大和の館長や副長は、日本に寄港すると大和神社に詣でたとか。
その戦艦大和は1945年に4月7日にアメリカの空爆と魚雷で撃沈。
艦と運命を共にした戦没者は2736名だったとか…。
この神社の一角には、戦艦大和と護衛艦8隻の戦没者 合計3721名を
祀った祖霊社があります。
そう思って本殿を臨むと、他の神社とは違う趣を感じませんか?
参道の長さは戦艦大和の全長とほぼ同じおよそ260メートル。
戦艦大和ってこんなに大きかったの?!とびっくりしました。
残念ながら下の写真は参道の全貌を撮れていません。
車が縦に3台並んで駐車してあったので…それを避けて撮りました。
本当はあと50メートルは長いんです。
ちなみに、大和神社では戦艦大和が沈んだ4月7日に慰霊祭を行い、
沈没時間の午後2時17分には黙とうをささげるそうです。
大和神社のご朱印。(アイ子:i-Phoneで撮影)
それにしても今日廻った神社仏閣は、本当に全然違う空気を感じました。
朗らかで親しみやすかった帯解寺。
清冽でありながらどこかに安らぎを感じた石上神宮。
そして奥深い悲しみをたたえた大和神社…。
こんなさまざまな顔を持つ神社仏閣がまだまだ日本にはたくさんあるのよね。
私の命のある間に、いくつ巡ることができるのでしょう。
合掌。