何よりも驚いたのは、千葉雄大くんの伸びしろの大きさ。
歌が、前回よりも上手くなっていました。
音程声量ともに、自信が出てきたんだなと思います。
もちろんミュージカルに出演するのであれば
もっと歌えたほうがいいとは思いますが、
前回見た時には、千葉くんが歌い始めると
「おろろ、大丈夫?」と若干不安だったのですよ。
1ヶ月でこんな風に成長するんだなぁ、若いっていいなぁ。
ダンスを含む身のこなしは、まだまだ舞台人らしくないというか、
洗練されているとは言えませんが、
これからも舞台の仕事を続けていけばどんどん良くなりそう。
上から目線ですみません。
千葉くんはこれが初舞台と聞いています。
映像のお仕事でも大変なことはあるでしょうが、
失敗したら撮り直しができると思うのです。
しかし、舞台はそうはいきません。
失敗しようが、何をしようが、次へ次へと進むしかない。
初めて味わうそのプレッシャーが、
千葉くんを成長させたのかもしれません。
大千秋楽を終え、あれやこれや込み上げてきたのでしょう、
何度目かのカーテンコールで一言ご挨拶をと言われた千葉くん、
目に涙をいっぱい浮かべて、しばらくは声が出ないのです。
それを見ていると私まで泣けてきました。
両隣のお客様も涙を拭っておられましたよ。
すると、みりおちゃんが
「千葉くん、(そんなふうに泣いていると)また小池先生に
あざといって言われるヨ」
ですって。
なるほど、世に言う「あざと可愛い」かもしれない。
しかし、千葉くんは計算ではなく、本気で泣いている感じ。
もう、おばちゃん(私)の心を鷲掴みですわ。
可愛い。
こらえきれない涙をこぼしつつ、
無事に公演を終えたお礼を言った後で、千葉くんは
「(コロナで)色々と理不尽な思いをしている人も
いらっしゃでしょうが、
エンターテイメントの力で少しでも元気を出していただければ」
といった内容を訥々と語っていました。
テレビで見るだけではわからない素に近い言動を見ることができ、
私の中の千葉くんの株は急上昇、ストップ高です。
これからもぜひ舞台に立ってね!応援しちゃう。
大千秋楽ということで、脚本演出の小池修一郎先生も
舞台に上がってご挨拶。
学生時代、萩尾望都さんの漫画『ポーの一族』に出会ったこと、
これをどうしても舞台化したかったこと、
その舞台としては宝塚歌劇しかないと思って入団したこと、
しかし、背が高かったりベテラン感が漂うトップスターには
少年エドガーを演じさせられないといった諸処の事情で、
なかなか上演できなかったことなどを縷々説明。
トップスターの多くは背が高すぎてエドガーに向いていない、
という内容のとき、みりおちゃんがピクッとして
小池先生の方を見たのにはちょっと笑いました。
また、まだまだ駆け出しの頃、
東京の某ホテルのコーヒーラウンジで、
偶然萩尾望都さんと隣り合わせに座り、
こんな機会は二度とない、とお声をかけさせてもらったことなど
喋る喋る。
イケコ(小池先生)って話が結構長いなぁ。
とはいえ、思いの熱さ、この作品にかける思いは
十分に伝わってきました。
そもそも小池修一郎先生が宝塚歌劇団に入団しておられなければ、
あの作品もこの作品も生まれていなかったのかと思うと、
感謝の思いでいっぱいです。
ありがとー!!
次に、原作者 萩尾望都先生が舞台に招かれご挨拶。
もしかしたら私は萩尾望都先生の肉声を初めてお聞きしたかも。
とにかくね、先生のお声、お顔(マスクで半分隠れているけれど)、
お姿、ファッション、全て若々しいの。
70歳超えておられるんですよね?
信じられません。
もしかして萩尾先生はバンパネラかもしれないわ。
幾度もカーテンコールを重ね、
最後は緞帳前に現れたみりおちゃんと千葉雄大くん。
ここでみりおちゃんが千葉くんにこんなことを言いました。
「千葉くんにお願いがあります」
何ですか?という顔の千葉くん。
「この舞台が評価されて何か受賞した時に、
ちょっとでいいから私の名前も挙げてほしい」
場内爆笑。
さっきまで泣いていた千葉くんも笑って
「いや、評価されるとしたら(主演の)みりおさんでしょ」
ここで笑いとどよめきが。
そう、これまでずっと「明日海さん」と呼んでいた千葉くんが
初めて「みりおさん」と呼びかけたから。
んー。千葉くん、なんだか何もかもが可愛いぞ。
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