本日2回目の更新です。
東京建物Brillia HALL 箕面で、月組『侍タイムスリッパー』を観てきました。
初日以来、二度目の観劇です。
いつも通い慣れている、みのおエフエムのすぐ目の前のホールで
宝塚歌劇を観られる幸せよ……。
ホールロビーに入った瞬間、「あ!」と思いました。
映画『侍タイムスリッパー』で、タテ師・関本さん役を演じられた
峰蘭太郎さんを発見!
お写真をお願いしていいものかしら、と躊躇していたら、
私の前におられた方が先に頼まれて、ニコニコOK。
この機を逃してはならじ!と、私もお願いしました。
嬉しすぎました。
快く応じてくださって、本当にありがとうございます!
興奮のあまり、後ろにあるちなつさんのポスターを隠しまくり。
すぐに夫にLINEで写真を送ったら、
「ほ、ホンマもんや!!」と大興奮の返答。ついで、
「後ろから棒で殴りかかってみて。サッと避けるはずや」
そんなこと、できるわけないでしょ。
でも関本さんだったら本当に避けそう。
そんな妄想までして、開演前からテンションMAXでした。
さて、初日に拝見した時の感想はこちら。
茶々吉24時(2026年1月28日)
役柄別の感想
個別の感想を述べる前に、再度、作品全体の感想を。
月組を二回、映画も含めると4回拝見して感じたことを、手短に述べますと、
『侍タイムスリッパー』は、ただ面白いだけの作品ではありません。
登場人物に共感しつつストーリーを楽しんでいるうちに、
いま私たちが生きているのは、過去に生きていた人たちの延長にある世界なのだ、
という実感がジワジワ湧いてくるのです。
喜び、悲しみ、おかしみや憤りが、ずーっと繋がっています。
そして、私がいつかこの世を去っても、
その先に、いろいろな人の笑顔や涙があるのだと思えるお話なのです。
だからこそ、多くの人の心を揺さぶるのだと思います。
そして、そんな作品を月組で上演することになったことも、
必然の巡り合わせだったのかもしれません。
先週、番組に出演してくださった元月組副組長・白雪さち花さんは、
生粋の月組っ子。
インタビューの際、月組の特徴をお聞きしたら
「芝居が綿密」とおっしゃっていました。
そんなこんなをベースとして、個々の感想を。
基本的に芸名には敬称略で失礼します。
⚫︎高坂新左衛門:鳳月杏
『侍タイムスリッパー』が宝塚歌劇として成立するか否かは、
ひとえに、トップスターが高坂新左衛門に見えるかにかかっていたと思います。
ちなつさんは、驚異の脚長、スタイルの良い男役さんではありますが、
学年がかなり上になってからトップスターとなっただけあって、
渋い年代のお役も達者なお方。
トップスターのオーラを一旦封印し、
激動の幕末から現代にやって来た朴訥な会津侍として登場しました。
そして、自分が住んでいた時代とはまったく違う世界にスリップした際、
ごく普通の人が日常的においしいものを食べ、生活の中に娯楽もある様子を
「豊かな国になったのだ」と受け止める、
その驚きと、しみじみとした感動を全身で演じていて、何度も涙させられました。
私は中でも、テレビを見ている時の高坂新左衛門が可愛らしくて大好き。
大好きだった映画『侍タイムスリッパー』を、
大好きな宝塚歌劇で観ることができて、本当にラッキーでした。
自力ではチケットが取れず、諦めかけていたところを、
いろいろな方にお声がけいただき、2回も拝見できたことに感謝します。
思えば、ちなつさんはトップ就任から、
さまざまな時代の、さまざまな国の男性を演じています。
次は三国志の呂布!
高坂新左衛門とはまったく違うお役が、今から楽しみです。
充実したトップ生活を、引き続き見守らせていただきます。
⚫︎山本優子:天紫珠李
まず、優子が狂言回しを兼ねることについて、私は個人的に違和感があります。
すべて知っていてのナレーション、
けれど芝居に戻ったら高坂新左衛門の正体を知らない。
なんだか変だよね、と思い続けることになりました。
監督志望の優子が、最後に
「シナリオが書けた!」というところで種明かし、
というか、このミュージカル全体の構造が明らかになるわけですが、
現在、大阪四季劇場で上演中の劇団四季『ゴースト&レディ』の構造と、
ほぼ同じではないですか。
小柳奈穂子先生の『侍タイムスリッパー』は大好きですが、
私はこの点をもって、優子の狂言回しはいただけないと感じました。
二番煎じに感じてしまったのです。
それはさておき、天紫さんの優子役は、
ポート写真を見た時から、ハマっていると思っていました。
宝塚歌劇のトップ娘役らしからぬ、現実の等身大の女性ですが、私は好きです。
ベタベタしない、仕事に打ち込む優子だからこそ、
往来で女性と喋ることも禁じられていた会津の高坂新左衛門が、
少しずつ心を寄せることができたのでしょうね。
ただ、よく見たら、足が長すぎる優子さんでした。
⚫︎風見恭一郎:風間柚乃
やはり幕末の日本から、太秦の撮影所にタイムスリップしてきていた長州侍。
タイムスリップのタイミングがずれていて、
高坂新左衛門より早く現れたため、すでに時代劇でスターになっている、
という貫禄が必要なお役です。
かなり後半にならないと出番がないものの、
彼が出てくることによって、一気に話が展開していくのですから、
二番手・風間柚乃さんしか演じることができなかったでしょう。
真剣で戦うシーン、40秒もの無音の間合いがあると、
東京公演をご覧になった方がSNSで教えてくださっていたので、
覚悟はしていましたが、本当に緊迫した場面になっています。
私は開演前に、何度も何度もスマホを消したか確認しましたし、
万が一、何かのミスで電源を切り忘れた場合に備えて、
音量が切れているかも確認しました。
また、自分自身がお腹を鳴らしてしまわないかも大いに心配で。
多分、お客様全員が、
「この場面を潰してはいけない」と真剣だったと思います。
ある意味、客席もお芝居の中に引き込んだ名場面でした。
殺陣は、専門家ではないので私の点数は甘いのかもしれませんが、
これまで宝塚歌劇では見たことがないほど、緊迫した殺陣だったと思います。
昔「新国劇」という、殺陣が売りの劇団(?)がありました。
宝塚歌劇で、そういう場面ができる時代になったのか、と
感慨深いものがありました。
今回の、ちなつさん(鳳月杏)と おだちん(風間柚乃)の殺陣は、
次の大劇場公演『RYOFU』(三国志の呂布です)に、
良い影響を及ぼすのではないかと感じます。
⚫︎住職:汝鳥伶
やっぱり、専科さんがいてくださらなくては。
そして、フィナーレのマツケンサンバで、
汝鳥さんがセンターポジションであることに、なんとも幸せなものを感じました。
なんだろう、ファミリー感というのかしら。
別箱での公演ならではの楽しさでした。
⚫︎家老:夏美よう
映画では、ご家老は高坂新左衛門が任務を拝命する時に、
チラッと出てきていたような気がしますが、
今作では、そのほとんどが宝塚版のオリジナルでした。
映画にはないのだから、絶対に必要かと言われれば、
そうでもない場面かもしれません。
若手男役さんの出番として白虎隊を出すことを考えると、
ご家老とその娘の場面も組み込まざるを得ない、
という宝塚歌劇独自の事情があった気もします。
ただ、幕末の会津藩士たちが たどった運命を舞台で表現することで、
高坂新左衛門の孤独や無力感、罪悪感などを浮き彫りにできていて、
私個人としては、後付けの会津の場面は嫌いではありません。
これまた個人的には、
はっちさん(夏美よう)を見ると「悪い役」というイメージがあるものの、
今回は会津魂を貫くご家老で、固定化していたイメージが変わったのも、
いい感じでした。
そして、マツケンサンバでは梨花ますみさんと共に、
汝鳥さんの左右に陣取り、踊り歌う……。
良き場面でした。
⚫︎関本:輝月ゆうま
本日は、映画での本役さんを目の前に演じられました。
緊張されたかな?
私は、宝塚歌劇で『侍タイムスリッパー』をすると聞いた時に、
ベテラン殺陣師の関本さんを誰が演じるのだろう、と関心を持っていました。
まゆぽんさん(輝月ゆうま)は、ピッタリ!
神戸市ご出身だけあって、ネイティブな関西弁での
「えろうなったもんやな」から始まる、
高坂新左衛門に映画出演を勧めるセリフは、スッと胸に落ちました。
最近は、中年の色気に満ちた役が多かったけれど、
こういう枯れた感じのお役も素敵だわ〜。
そして、フィナーレの『銭形平次』。
一番をおだちんが歌って、
まゆぽんが二番を歌うと、思い込んでいた私。
二番の歌詞って、
「野暮な十手は見せたくないが
見せて聞きたいこともある」
ちょっと宝塚歌劇っぽくなさすぎるのでは……と心配していましたが、
二番ではなく、人の道を諭す三番を歌いました。
まゆぽんの『銭形平次』も、素敵でしたわ。
⚫︎節子(住職の妻):梨花ますみ
高坂新左衛門を、息子のように案じる節子さん。
映画の節子さんと、ほぼほぼ同じイメージでした。
ご住職の汝鳥さんも梨花さんも、大阪のご出身で、
関西弁がナチュラルであることも、ポイントが高かったです。
⚫︎所長・井上:佳城葵
オーバーアクションに仰け反りながら、「ちがーう!」を連発する井上所長。
映画での所長は、ここまでオーバーではなかったような気がします。
映画では、撮影に真剣(リアルな剣)を使うことを最初は大反対したのに、
「主演二人が真剣で撮影して事故が起こっても文句を言わない」
という念書を書いた途端、手のひらを返してやる気満々になる、
お調子者の美味しい場面があるのですが、
ミュージカル版では、その場面はカットされています。
けれど、その場面がなくても、佳城さんは所長を面白い役に育てはりましたね。
特に今日の公演では、のけぞった瞬間、ネクタイがピヨ〜ンとはねて
背中に回ってしまうアクシデントが発生。
それを手で払いのけながら芝居を続ける所長に笑いが起こり、
「笑いの神様が降りてきているナ」と感じましたわ。
明後日の千穐楽まで、
どうか腰を痛めないようにだけ、お気をつけくださいね。
⚫︎錦京太郎:英かおと
私は英さんのことを、
前公演『ガイズ&ドールズ』のビッグ・ジュールで大好きになりました。
遅いデビューですみません。
今回の錦京太郎という役は、ドアップを狙ってカメラにグイグイ迫っていったり、
セリフを気持ちよく“歌い”まくる、昭和の時代劇スターというイメージ。
『蒲田行進曲』の銀ちゃんの、屈折した性格をちょっと直したような感じかな。
すごく美味しい役なのですが、時代劇のスターにしては、
英さんは顔が小さすぎるんですよ。
昭和の時代、時代劇のスターは顔が大きかった。歌舞伎の役者さんもそう。
ある程度、顔が大きくないと、着物に負けるのかもしれません。
英さんは、顔が小さいわ、足が長いわ、
スタイルが良すぎて、日本物にしてはバランスが不安定に見えるという、
なんともいえない倒錯を感じます。
今度は、どんな個性的な役柄をされるのかしら。
楽しみです。
勝手な想像なのですが、
英さんのお茶会では、きっとファンの皆さんと
「以後!」
「心配ご無用!」
というコール&レスポンスをなさったのではないかな、
などと想像して、ニマニマしております。
⚫︎武者小路監督:大楠てら
『ガイズ&ドールズ』のジョーイ・ビルトモア役では、
椅子にだらんと腰掛けて、机にバーンと伸ばした脚の長さに驚愕したものです。
公称身長181cm。
ディレクターズチェアに座る監督も、只者ではない感じが滲み出ていて、
セリフの際に客席がざわめいていました。
個性的って、素敵!
⚫︎村田左之助:美颯りひと
歳をとると、若手のチェックがなかなかできません。
申し訳ないことに、今回、初めて美颯さんを認識しました。
冒頭の場面などは、トップさんと二番手さんと、
三人の場面ということになります。
セリフに若さを感じましたが、今後が楽しみな男役さんです。
他には、床山さんの羽音みかの可愛さ、
家老の娘・五月の花妃舞音の凛とした様子、白虎隊員・雅耀の美しさ、
カメラマン涼宮蘭奈の、若いながらに職人っぽい佇まいが印象に残りました。
東京建物Brillia HALL箕面(箕面私立文化芸能劇場)について
みのおエフエムのパーソナリティとして、ひとこと付け加えさせてください。
初日のカーテンコールで、ちなつさんが
「この劇場(の壁)は箕面の滝を、
客席はもみじをイメージしたものだそうです」
とご紹介くださいました。
ありがとうございます。
※この写真は、箕面市の広報誌「もみじだより」2023年1月に掲載された
当時の市長 上島一彦さんと直木賞作家今村翔吾さんの対談で、
司会を務めさせていただいた際の写真です。
追加しますと、外観は箕面の「箕」をイメージしているのですよ。
いろいろな方のSNSでも紹介されていますが、
この劇場の客席は、ジグザグに座席が配置され、
前の人の頭が視界を遮らないように設計されています。
とても見やすいのです。
しかも、新大阪からは地下鉄1本で、
伊丹空港からはモノレールと地下鉄の乗り換えで来ることができます。
今後も、宝塚歌劇公演がこの劇場で開催されますように!!
映画『侍タイムスリッパー』の感想
私は映画『侍タイムスリッパー』を映画館で二度拝見しております。
その際の感想はこちら。
茶々吉24時(2024年10月11日)
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