東映YouTubeで配信中の特救指令ソルブレインが最終回を迎えましたので今回は全体を通しての総括を
特救指令ソルブレインは前作特警ウインスペクターから直接続く正統続編であり組織の規模もウインスペクターからかなり大きくなり警視庁とは別に独自に本部を持つ程でした。
ここで軽くソルブレインのメンバーについて触れていきましょう、まず隊長の西尾大樹はFBIで訓練を受けたこともある正義感溢れる男で人情にも厚くそれ故に警察官として非情に撤することが出来ず甘さを見せることもありましたがそれが西尾大樹の人間的魅力でもありました。樋口玲子はレスキューポリスシリーズでは唯一のスーツ装着者で現場では要救助者を救助したり応急治療をしたりと奮闘していました。ソルドーザーはウォルターとバイクルと同じサポートドロイドですが二人とは異なりだいぶ武骨な見た目ですが精神的にはまだ幼く当初は変形を拒否したこともありましたがソルブレインのメンバーと共に立派に成長しました。声を演じた加藤精三さんは悪役を演じることが多いのですがソルドーザーの無邪気な声はまた違った魅力があると思います。
中盤からは前作特警ウインスペクターの隊長である香川竜馬もナイトファイヤーとして新たに加入しましたが決して主役であるソルブレイバーを喰うことはなくむしろそんなに出番は多くなくソルブレインの援護やサポートに回ることが殆どでした。
ただ難点としてはソルブレイン一番の目玉である大型母艦SS-1が後半余り出番が少なくなったことですがこれに関してはSS-1は出動する程の大規模な火災が起こらなくなったということで納得出来るのですがそれ以上にSS-1のキャプテンである矢沢さんのパーソナルな面が分かる回が無かったのがちょっと残念でしたね。設定としては大樹の警察学校の先輩で良き兄貴分ということなのでその点を活かした矢沢キャプテンの掘り下げがあってもよかったかと思います。
本作は人の命だけでなく心も救うという難しいテーマに挑んだこともあり前作以上に刑事ドラマ色が強い回も多く決してハッピーエンドで終わらない回も少なくありませんでした。なかでも後半からソルブレインに何度も挑戦してきた高岡隆一は当初は両親を死に追いやった中田専務の復讐をしようとしましたがソルブレインに阻止され以降は復讐のターゲットをソルブレインを変えて様々な発明や人間を利用してソルブレインに挑戦してきました。高岡はコンピューターと合体しており永久に憎しみが消えないようにしていました、高岡も一度は憎しみを無くそうとはしていましたが亡くなった両親を想う故にそんな自分に腹が立ってコンピューターによって憎しみが消えないようにしてしまいました。結局高岡は毒を飲んで自害してしまいソルブレインは最後まで高岡の心を救えず完全敗北してしまいました。
こうしてソルブレインは量産型ソルブレイバー完成に伴う組織改編のために解散しそれぞれ新たな新天地に旅立っていきました。今後スペース・スクワッドでは量産型ソルブレイバーの活躍が見れることを期待しつつまたソルブレインのような作品も観てみたいなと思います。
そしてソルブレインを引き継ぎ新たに登場するのが特捜エクシードラフトでこちらも新たな試みが行われたレスキューポリスシリーズ最終作で驚くべき展開も見せましたがそちらは配信をお楽しみに!以上で特救指令ソルブレインの総括を終わります。最後に余談ですが今回が平成最後の記事となりますが令和になっても引き続きよろしくお願いします!