イメージ 1
かつて『週刊サッカーマガジン』(廃刊)に載っていた、フォトグラファー近藤篤さんのコラム
『木曜日のボール』が好きでした。気に入った回の誌面は、切り抜いて保存しているほどです。
中でも印象的なのは最終回。
 
たしか、婚約者との出会いから結婚までの日にちを数えた内容で、写真も、畳の部屋でボールを蹴る
女性の、顔は逆光で見えない。シルエットだけになっている、といった感じで…つつましくも深い愛情が
伝わってくるような、素敵な内容でした。家にあるはずなので、探してみよう…。

で、そんな氏の写真展が、新宿で開催されています。9月8日までです。
たまたま、新しいメガネを作りに行ったついでに寄ってきました。新宿東口のすぐ近くです。
高野フルーツパーラーとか、グッチが入っているビルの4階です。
 
芳名帳には「●●社」やら「フリーライター」などと並んでいたので、ここはサッカー人として、というので
もちろん「FC東京サポーター」で。メッセージも、勝手に落書き状態で残してきました。
サッカー好きの方にはオススメです。9月8日までなので、今週末をお見逃しなく。
イメージ 1
.
イメージ 2
.
イメージ 3
待ちに待った?鹿島戦。しかもアウェーのカシマサッカースタジアムで。
長いこと、敵地での勝利を収めていないスタジアムです。今回ばかりは!と思うのは、ここのところの
東京の好調に加え、相手のアントラーズは小笠原、遠藤、植田の主力3人が欠場。千載一遇のチャンス
と、サポーターが意気込むのも当然です。しかしそこは鬼門カシマ。簡単にはいかなかったのでした…。
 
【前半、巧者鹿島が圧巻の出来。守備がハマらず終始圧倒され、2点のビハインド】
試合は前半早々から、鹿島が攻め込みました。それがもうほとんど一方的な内容で、鹿島が優位に
立ちました。相手の監督がどのような指示を出していたのか、あるいはいつもそういう風にするのか、
ボールを持っている選手に東京の選手が食いついていくと、パッと別の選手にボールを渡します。
 
渡した選手はまた動き、後ろの選手が上がってきたりして、また複数のパスコースを作る、と。この
繰り返しです。選手がとても流動的で、東京の選手はつかまえきれませんでした。つないでいるかと
思えば、手薄になった逆サイドへ展開してみたり、ゴール前でそのパターンでボールを出された前半
10分、逆サイドで余って待っていた、土居がボールを受けるとゆうゆうシュートで、鹿島が先制します。
東京はいつも、カシマではサイドでやられているのにまったくなすすべない同じパターンでの失点。
暗雲が漂いました。守備がはまらないので前線にもいい形でボールが入らず。武藤の単独突破が、
唯一の突破口といった状況でした。
 
守勢に回った東京は、高橋秀人が意識的にディフェンスラインに顔を出し、守備にエネルギーを割く
ようにしてケアしていましたが、そこに付け入られて2点目を失いました。ゴール前に出された浮き球を
追いかけていた高橋、相手選手と競りながら中途半端にボールを蹴り出してしまいます。GKとも
呼吸が合わず、流れるボールをわずかのところで先に触られてしまい、ゴールに蹴り込まれてしまい
ました。得点者はダヴィ。この日はかなり意欲的で、よく走りボールを収め攻撃の起点となっていました。
 
は失点後、ピッチに倒れ込み天を仰ぎ、両手で地面を叩きながら「あっ!!」と叫んでいました。
気持ちはわかりますが、頭は冷静に。それこそが大事でした。鹿島は狡猾で、カシマのスタジアムは
雰囲気があります。普通にやっていては、難しいのです。鹿島のゴール裏は一気に勢いづき、このまま
失点を重ねるといつもと同じように負けてしまう…そんな予感の中、必死に耐えて前半を終えました。
 
【脅威の粘りで反撃、爪をといでいた攻撃陣が魂のゴールで同点へ。】
カシマで2点のビハインド、この状況はもはや限りなく負けに近いものです。これまでの経験、数々の
嫌な記憶が頭をよぎりそうになりました。後半、マッシモ監督は頭から勝負をかけてきました。
ハーフタイムで2人の選手を代える積極策。鹿島を知らないエドゥーと、ホーム鹿島戦でものすごい
ゴールを決めた三田の二人です。この采配が、試合の流れをひっくり返しました。
 
ただ、ゴールを呼び込んだのは今もっともノリにノっている、でした。前半からキレキレのドリブルは
チームで唯一の武器に。アウトでボールをすいっと流すように運び、相手DF2人の間を抜けて見せた
ドリブルはシビれました。短期間の間にここまでプレーを拡げるのか、と本当に驚きました。試合ごとに
進化していて、代表招集も当然と思わせます。この武藤が、相手ペナルティエリア内で倒されて
PKを奪取。エドゥーがど真ん中に蹴り込んで、1点を返します。49分、後半開始間もない時間帯です。
 
1点を返して気持ちが乗ったのか、攻撃に入ると勢いが出てきます。リンクして守備陣も集中を取り戻し、
鹿島と互角の戦いを見せ始めました。一度だけ、DFラインが遠慮しあって、相手のブラジル人選手に
中央でGKとの一対一を作られる危険なシーンがありましたが、権田がファインセーブで何とかしのぎ、
チームを支え続けました。70分、鹿島の選手が危険なタックルで一発退場。さらに勢いづきます。
 
マッシモ監督最後の交代カードは、なんと。先週チームに加入したばかりの若いドリブラーを
躊躇なく投入して見せました。ジョーカーとしては最適です。アウトは吉本。代わって高橋秀人が
最終ラインに入り、最後の勝負に出ました。東京の諦めない姿勢が実ったのは87分でした。右サイド
に出たパスを、中から流れた中島がヒールパスで中央へ。GKとDFの間に流れたボールに渡邉千真が
つっかけると混戦になり、もつれた結果のこぼれ球に猛然と駆け上がってきた武藤がシュート!!
鹿島のゴールに突き刺さり、東京ゴール裏も爆発しました!!
 
【強い東京、ドローも充実。名実ともにエースの武藤、不在の天皇杯で選手層アップへ】
同点に追いついた後も、最後の最後まで鹿島を攻めたてた東京でしたが、ゴールはここまでで2-2
のドロー劇。しかし敵地カシマで2点のビハインドから追いついたというのは、大きな手ごたえを感じ
させるものでした。前半と後半でまったく別のゲーム、という評価になりますが、前半の鹿島は本当に
強かったです。「サッカーっていうのはこういう風にやるもんなんだよ」と言わんばかり。前線の選手
も流動的で素晴らしかったと思いますが、印象的だったのはボランチに座っていたキャプテン柴崎
サイドに流れても、中央でボールを持っても良い判断をし、ボランチからの攻め上がりや、勝負と
見るや繰り出すスルーパス、ラストパスも明確。チームのへそ部分に鎮座して抜群の存在感でした。
 
東京で言えばチームをけん引したのはエドゥーと、武藤であり、やはり武藤vs柴崎という形で、代表に
呼ばれた若い二人の、期待通りの名勝負といった趣となりました。お互い素晴らしかったと思います。
上位との対戦で勝ち点3を拾えなかったことで、先週の浦和戦に続いて、優勝が一歩遠ざかる結果
となってしまいました。それでも、こんなゲームをしてくれる方が大事だと思いました。それだけ、
満足感がありました。東京の選手たちを、誇りに思える試合でした。
 
来週はリーグは代表戦のためお休みとなり、天皇杯の4回戦が行われます。東京は清水との対戦
ですが、森重と武藤が不在になります(1チームからの選出は2人まで、という上限がなければ、本来
もっとたくさんの選手を、代表に供出する羽目に陥っていたのでしょう)が、代わりの選手に期待が
かかります。時にセンターバックではイタリア人選手のカニーニ。武藤の代わりではFWの渡邉千真に
河野、そして今日出場の中島。平山が抜けてしまった今、さらなる新戦力の台頭が、上位争いに向けて
必須です。この点に注目して、天皇杯は見てみたいと思います。鹿島戦は、ナイスゲームでした!!
 
---
2014年8月30(土)19時キックオフ @カシマサッカースタジアム
 2 - 2 鹿島 得点:
スタメン:権田、徳永・吉本・森重・太田、高橋秀人・米本・羽生、河野・渡邉千真・武藤。
交代は羽生→エドゥー、河野→三田、吉本→中島翔哉。
鹿島相手に2点差を追いつく!熱い試合でした!!
イメージ 1
鹿島戦のレビューは別途書くとして、その前にやはり武藤のことを書かずにいられますまい。
 
よっちこと、が止まりません!
この試合も、2ゴールに絡む大活躍。PK奪取とこぼれ球を蹴りこんでの同点ゴール。
自信が好プレーを呼び、さらにまた自信が深まるという好循環。前半も左サイドで相手DF2人を
抜き去ったシーンなど、すごかったです。外国人みたいでした。
 
いま代表に呼ばずして、いつ呼ぶのか、という出来。アギーレさん、グッジョブです!!
頭のいい選手ですから、きっと代表でもたくさんのものを吸収して、代表の自覚という自信を
手にして、戻ってくるのでしょう。
どんどんいっちゃえ!!