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ブラジル・ワールドカップ観戦記、2試合目にして最後になりますが、日本vsコロンビアの後、すぐに
次の町ブラジリアに移動して、観戦したのがこのポルトガルvsガーナの試合です。ワールドカップの
対戦組み合わせが決まる前に、落札していたチケットで、グループGの2と3の対戦となっていました。
ブラジリアはブラジルの首都です。サンパウロよりも内陸にあり、何もない高地に未来都市を建設
しようとした、という建築物や都市構造が注目される街です。ブラジルの国会議事堂や官公庁も
この都市に固まってあるようです。
 
【見所はロナウド、それしかなかった…】
この試合の見所ですが、グループリーグ突破のためには、同グループもうひとつの試合、ドイツvs
アメリカの試合結果が大きく影響することになっていました。というのも、ドイツvsアメリカがドローに
終わった場合には、ポルトガルとガーナの両チームにはいずれもチャンスはなかったからです。
まずドイツかアメリカがはっきりと「勝ってくれる」ことが必要でした。しかしこの状況での第3戦です。
ドイツもアメリカもWIN-WINになる結果、つまり無理せずドロー決着という思惑があって当然です。
ポルトガルとガーナは可能性が低い中、ベストを尽くさなければならないという状況ではありました。
 
観客が一番楽しみにしているのは、もちろんポルトガルのクリスチアーノ・ロナウドです。
バロンドールを獲って名実共に世界最高のプレイヤーとして乗り込んできたブラジル。しかしポルトガル
は初戦のドイツ戦で、ペペが頭突きを相手に見舞い一発退場、結果4-0で敗れるというショッキングな
立ち上がり。得失点差でも重くのしかかる初戦の結果に対してうまく切り替えができず、結局最後まで
それをひきずってしまいました。ロナウドもいつも(リーガ)ならば簡単に決めてくれそうなシュート
チャンスをことごとく外してしまいます。外すとまた集中力が乱れて…の悪循環でしょうか、
シュートを外して苛立ったり天を仰ぐシーンが目に付くようになりました。
 
会場は当初ポルトガル推しで「ポルトガル!ポルトガル!」の大合唱でしたが、前半1-0でリード
して、そのまま後半に突入するとガーナの反撃もあって「ガーナー」と、だんだん更なるアウトサイダー
ガーナへの声援が高まっていきました。そしてカウンターから、ガーナのアサモア・ギャンがゴールを
決めました。1-1。ポルトガルのトーナメント進出は遠くなり、逆にガーナにチャンスが出てきました。
こういうところが、もうどうにもならないのがグループリーグ3戦目です。先が、見えてしまうのです。
これもしかし1戦目と2戦目の結果を受けてのこと。受け入れるしかありません。
 
【ゴールのロナウドも喜ばず、勝者がいないスタジアム…】
再三のチャンスを外し続けていたロナウドですが、相手のミスに付け込み決勝点をマークします。
ゴールキーパーがはじいたボール、目の前にいたDFと重なったのが運の尽きでした。不十分な
パンチング出はじいたボールは、ロナウドの足下へ。難なく蹴り込んで、ポルトガルが勝ち越します!
ゴールを決めたロナウドには笑顔なし。うつむいて、静かにセンターサークルへと戻っていきました。
このゴールまでに大きなリードを奪えなかった時点でロナウドの中でワールドカップは終わって
しまっていたようでした。
 
ロナウドの決勝点でポルトガルは勝利を収めますが、もう一方のドイツvsアメリカがドローに終わり、
ブラジリアのスタジアムの両者は、双方グループリーグでの敗退が決定してしまいました。
試合の決着はつきましたが「勝者」不在のスタジアム。最高のスタジアムで満喫していた観客たちも、
どこかに物足りなさを抱えて帰路についたことでしょう。当世ナンバーワン・フットボーラーが迎えた
結末としては、残念なものとなってしまいました。もっとも、クラブシーンでは最高のシーズンを送り、
圧倒的な実績を残したロナウドですから、それを見ることが出来ただけでも満足でした。
 
あの時、ペペが乱心していなければ…誰もがそう思ったでしょう。ドイツvsポルトガルは、大国同士の
対戦となるはずでした。それだけに、ペペの愚行の罪は大きいです。事実この試合でも、ペペに
ボールが回るたび、会場中から大きなブーイングが飛んでいました。観客も、分かっていたようです。