2014年、ワールドカップイヤーの高校選手権ファイナルは、至高の一戦でした!!
 
石川県代表・星稜高校と、富山県代表・富山第一高校の隣県対決、北陸ダービー。北陸3県の高校が
決勝に進出するのも初ならば、もちろん優勝も初!舞台はCMでもすっかりおなじみ、「最後のコクリツ」。
県を代表して、気持ちと気持ちがぶつかる好ゲーム。好ゲームどころか、すさまじい試合展開が生みだした
伝説の一戦となりました。
 
キーとなったポイントを言うと、後半42分に2点のビハインドを背負っていた富山第一が、星稜の堅守をこじ開け、
1点を返すところからその「伝説」が始まるのです。残り時間3分にロスタイム。何かが起こるには十分でした。
ゴール前で決してスペースを与えず、ハイボールは跳ね返し…ガッチリ鍵をかけていた星稜の守備に必死に
抗う富山第一の執念が、PKを取らせるに至ったのです。星稜のDF、痛恨のファウルとなりました。
のちにこのPKを呼ぶプレーとなった富山第一の選手と、引っ掛けて倒してしまった星稜のDFが、互いに連絡を
取り合う親友同士であったことも分かりました。
 
PKを蹴ったのは、富山第一の監督の二男。GKが体重をかける方向をじっくりと見極め、反対側に冷静に転がした
冷静さは決めて当然!と言わんばかり。延長戦出の勢いをチームにもたらす一因になりました。星稜は
キープレーヤーを下げて逃げ切りを図る途中、まさかの同点になった時点で形勢は不利でした。それでも延長で
ミドルシュートをポストにぶち当てるその胆力!富山第一は延長後半、スローインが流れたところを練習通りに
詰めていた選手が豪快にゴールに突き刺し勝ち越し弾。このスローインも、練習でもやったことがないという
ロングスロー。機転を利かせたというには偶然すぎる、運命のスローインでした。
 
とにかく、後半の残り3分と延長戦は先週たちも人間性をむき出しにして最高の勝負を見せてくれました。
飛んでくるボールをダイレクトで跳ね返しますが、正確さを欠くためボールは相手に。相手もダイレクトで
跳ね返し、これがまた敵へ…ともうバタバタです。結果は、延長戦に入る前に見えていた気がします。あとは
選手たちは目に見えない力によって動かされていたような。まるでこの試合のこんな劇的な結末は、最初から
決まっていた\ように感じさせる展開でした。90分のプレーは、それを具現化するためにあった、というような…。
星稜の守備が崩れなかったのも、主審が前半に星稜にPKを与えていたのも、全て富山第一高校が逆転で
優勝を決めるためにあったかのようでした。
 
まさに国立競技場の奇跡です。月並みに言えば、サッカーの神様がいるなと感じた試合でした。
いや、国立競技場の神様でしょう。