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FC東京じゃない話。
今季のJリーグMVPに選ばれたのは、大方の予想に反することなく、マリノスの中村俊輔でした。
史上初の2度目の受賞、年齢は35歳でこれも最年長。前回の受賞は22歳と言いますから、実に13年ぶりです。
優勝チーム以外から選ばれるというのも、4回目ということで珍しいこととなります。
 
これは、非常に価値がある受賞になったと思います。リーグでもっとも良かった選手が35歳というのは世界的にも
珍しいと思いますし、Jリーグの奥深さを感じさせ、またこれからの選手たちにも、決して年齢が自己のプレーや
評価を決めるものではないという、希望になるのではないでしょうか。
 
中村俊輔は私とひとつ年違いなので、応援したくなる選手です。ましてワールドカップでの数々の不遇、日本を
背負って立っていたドイツ大会の予選のとき、その後の挫折。それらを乗り越えて、今季円熟したプレーを見せる
俊輔には心を打たれました。マリノスに対してFC東京は2回戦って2回とも負けています。強い!と感じた
相手のひとつです。守備の固さはベースにあって、今季はダブルボランチの冨澤と中町、この新戦力が春先から
威力を発揮していました。トップ下の俊輔が自由に動き回ると、巧みにポジションを動かしてピッチ上の陣形に
穴を作りませんでした。これも見事で、カシマに観に行った試合でも、大迫のスーパーゴール2発で敗れたものの
統一された選手たちの動きはヨーロッパのゾーンプレスそのもののようでした。
 
ピッチの中のプレーにとどまりません。ワールドカップ出場を決めたあと、香川との対談がTVで組まれました。
そこで今をときめくマンU香川に見せた、「日本の10番」の重みを説く姿。ちゃんとそこで、ラモスや過去の10番を
背負った選手たちの名前を出して、代表の大きな歴史の中で、誇りをもってプレーすることに対する理解を
初めて口にしている俊輔を見て驚きつつも、しみじみ感動しました。後継者への伝承ということでは、マリノスの
齋藤学や他の選手たちに言葉で諭し、プレーで教える姿もグッときました。味があるなあ、という感じでした。
 
中村俊輔の2度目のMVP、とても印象に残りました。34歳(79年組黄金世代)として、励まされましたね(笑)。