


広島のミキッチにボールが入ると、必ずといっていいほど、クロスが上がり、チャンスが生まれます。
ミキッチがボールをもち、それに相対するディフェンダーも、一旦構えの姿勢をとるのですが、そこから
瞬間的に間合いを外されて、クロスを上げられてしまいます。なるほど、決定的なクロスを上げるのには、
2~3メートルもあれば十分です。しかし、それはサッカーの本質ではないでしょう。走らなければ、何も
起こりません。この日両チームは、観客を満足させる、走りを見せたでしょうか。スコアが示しています。
【双方相手の出方をうかがう、「戦術的」な試合!?】
広島は、立ち上がりから慎重だったと思います。一度攻撃が不発に終わると、最終ラインでボールを回し、
時間をかけるそぶりを見せました。東京もそれに対応して、こちらもカウンター気味の作戦を取ると、
試合は「こう着」とまでは言いませんが、互いにじっくり構えて相手のほころびを待つような、ダイナミズムに
欠ける試合となってしまいました。これを、「玄人好み」と好意的に観るか、「つまらない」と切り捨てるか。
どちらも正解ではないでしょうか。「嫌いじゃない」と思う私は、やはり視野狭窄なナルシスト的Jリーグ
ファンなのか、そんな自分を肯定したいのか…ある種、毒されてしまった良くないファンだと思います(笑)。
【東京は、三田の純真アタックが光る!しかし試合は広島…】
両チーム、タテにボールを入れる(例えば、トップに当てたりする)と、それが攻撃のサインのようで、数人が
急激に縦へ突進して虚を突いたり、実に分かりやすかったです。広島には佐藤寿人がいて、前述のミキッチ
にも大いにやられていましたから、東京の失点は時間の問題のようにも思われました。それでもディフェンス
陣は耐えに耐え、後半ついに佐藤寿人をピッチから立ち去らせることに成功しました。天敵もいなくなり、
いよいよ東京の逆転勝利ムードが高まったのですが…!
試合はそのまま、0-0で後半ロスタイム。ゴール前で与えてしまったフリーキックを、途中出場のパクが
直接ブチ込んで勝負アリです。この時点で後半ロスタイム。残りは1分もなかったと思います。リスタートで
パスが交換されると、審判無情のホイッスル。広島の選手たちは、試合終了間際のプレゼントに、アウェー
ながらGK西川を含む、全員でピッチ中央に集まってセレブレーション。そして、広島のパフォーマンスです。
東京は「大人の」サッカーをしながら、最後には結局、勝ち点を逃してしまいました。
【省エネ失敗、やはり全力路線で勝負して欲しい!!】
互いに相手の出方を失う、腹の探り合いのようなゲームでしたが、コンフェデで目が肥えたファンに
言わせれば、「ゴールもないし、走らない。面白くない試合だった」で終わってしまいそうですよね。
もう一度選手たちには思い出してほしいです。ピッチに出たからには、ポテンシャルを最大限に発揮すると。
それを最低限のこととして、ぶっ倒れるほど走りまくってもらって、勝利をかっさらっていって欲しい…。
それによって、単調な日常では味わえない、痛快な気分が味わえるのではないでしょうか。
情熱=パッションが足りない。だから、サポーターもブーイングになってしまったんだと思います。
改善の余地、アリです。惜しかったですが、これでは…喜べませんね。きっと、コンフェデで観た大国気分
で試合に入ってしまったんじゃないかと(笑)。ブラジル・イタリア相手に、同じ試合をしますか?
きっと、走るしかないと思います。
---
2013年7月6日(土)18時30分キックオフ @味の素スタジアム
東京 0 - 1 広島 得点:なし
スタメン:権田、徳永・森重・加賀・太田、チャンヒョンス・米本・三田・アーリア・東、ルーカス。
交代はアーリア→ネマニャ・ヴチチェビッチ、東→武藤。
交代はアーリア→ネマニャ・ヴチチェビッチ、東→武藤。
惜しかった…負ければ意味はないです。弁解は出来ません…。