僕が初めてサッカーマガジンを買った時の名物編集長、千野圭一さんが亡くなられたそうだ。
思わず、今週のサッカーマガジンを買ってしまった。鹿島が表紙でリーグは休み。買う理由は他にない。
初めてサッカーマガジンを買ったのは、1994年の冬、Jリーグのチャンピオンシップと、トヨタカップを見に行く
のに、両チームの選手や試合の見所などを知っておこうと思って、巣鴨の駅のキオスクで買ったのがそうだった。
トヨタカップのカードはACミランvsベレス・サルスフィエルド。翌日にはチャンピオンシップ第2戦、ヴェルディvs
サンフレッチェ。2日続けて、国立でビッグマッチが開催されたのだが、それがサッカー観戦の原体験だ。
それはさておき、サッカーマガジンだ。初めて買ったときのドキドキ感は忘れられない。中学生の僕はそれまで
漫画雑誌しか買ったことがなかったので、420円を払って文字だらけの、しかもスポーツ専門誌を購入するという
のは、かなり大人びた行動で、とても神妙な気持ちになったのを覚えている。以来18年間、僕とサッカーの付き合い
は続いているのだから、サッカーマガジンは僕のサッカーライフにとって、いちばん大切な要素のひとつだった。
今は試合のレビューが適当なので、あんまり好きじゃないけれども。
Jリーグは最初のブームの後急速にしぼみ、冬の時代があった。そんなときに、サッカーマガジンにももっと
頑張って欲しい!と思っていたので、編集長が千野さんというはげたおじさんだったときにはショックだった。
こりゃあ、ナメられるぞ!と。サッカーは日本がワールドカップに出場するようになって、中田や本田や香川という
新しいスターが生まれてきて、勝手に人気が定着していくわけだが、千野さんの他にも、サッカーマガジンで
コラムを執筆する作家陣の造詣の深さと、雑誌の歴史の重みをのちに知り、千野編集長に畏敬の念すらもって
いたのが事実だ。
1994年の冬、サッカーマガジンに出会えたことに、感謝しなければならない。
千野さん、ご冥福をお祈り申し上げます。明日の名古屋戦は、心に喪章をつけて、サッカーマガジンをもって
観戦に行こうと思います。