


負けられない試合でした。先週の天皇杯での、JFLを相手にしての敗退。プロとして原点に立ち還る、とまで
反省した選手たち。また、リーグ戦は首位と2位の直接対決。つぶしあいになる週です。リーグで何かを
勝ち取るためにも、ここで勝たなければならない試合でした。結果は、不本意なドロー。清水も不用意な失点。
両チーム、目の前の一戦を勝ち切るには何かが足りない、そんなゲームになりました。
【前半は若さの清水。18歳FW石毛をスタメン起用】
清水はチーム全体が若いメンバーで構成されて勢いをつけていると聞いていましたが、スタメンのラインナップ
はまさにそれを表すもの。特に、FWにはU-19日本代表の石毛。他にも河井、李記帝、村松、八反田と89~90年
生まれの選手が並びます。勢いがあって石毛が何度もシュートを放ち、そのたびに権田が味方を叱咤。
この日の権田は気合が入っていて、試合前のアップのときに声をかけても、ほかの選手と違ってスタンドに
視線すらくれませんでした。
東京で注目は丸山。左サイドに起用されて、良くも悪くも存在感を発揮していました。躊躇して相手に詰め
寄れず、ピンチを招くシーンもありましたが、前へのつなぎやディフェンスでは、健闘していたと思います。
こらえていた東京でしたが先制点は清水。前半も終わり間近、東京陣内深くでの攻防が続いていたその時、
左サイドからボールを持ちあがった米本が足をつっかけ、ボールコントロールが乱れたところでボールを失い、
奪った大前がバイタルエリアのほぼ中央から思い切りよく打ったボールは、ニアサイドにいた加賀の背中を
かすめて跳ね、権田の守備範囲を超えてそのままゴールに飛び込みました。
米本のボールロストも不運、加賀の背中にあたったのも不運でしたが、バイタルエリアのほぼ中央から放った
シュートは、やはりゴールにつながる確率が高いです。いい位置から打たれてしまったのがすべてでした。
シュートは打たせても勢いを殺したり、コースを限定させていたりとなんとかかわしていたのですが、こらえ
きれずに先に失点をしてしまいイヤ~な雰囲気が流れたのでした。前半このままで終了です。
【ネマ投入で活性化?移籍後初ゴールは清水のスキ突く頭脳プレー!】
後半開始、流れが大きく変わることはなし。いまひとつ打開できない攻撃陣の活性化を図ってか、田邉に
代えてネマことヴチチェビッチを投入すると、前線での起点となったネマはシュートを放ち、流れを呼び込み
ました。迎えた59分のコーナーキック。右からナオが蹴った後のチャンスで、左にいたのがネマ。コーナー
キックのポイントに、若干躊躇しながら(?)向かっていきました。実はネマ、このコーナーキックは志願して
蹴ったものとか。周囲に確認するようなそぶりは、戸惑っていたのではなく、自分で蹴りたい、とのアピール
だったようです。
このコーナーキック、その直前にナオのコーナーキックがあって、ゴール裏も盛り上がっていたせいか、
清水の選手はクロスからのヘディングに備えてゴール前を固めるばかりで、コーナー周りやニアサイドには
誰も守備についていませんでした。ニアに広大なスペースがあって、そこにネマがボールを入れました。
ニアで受けてはたいたのが秀人。ネマは戻ってきたボールを受け取ると、ゴール左40度くらいの角度から、
反対側のサイドネットへ気持ちよくボールを流し込みました。ゴール前中央はごちゃついていましたが、サイド
から見えたシュートコースを冷静についたネマの頭脳的なプレーが光る、移籍後初ゴールとなりました。
【追いついた後に一服?試合を決めきれず、双方勝ちきれぬドロー】
同店に追いついた東京ですが、自分たちの時間を長く続けることはかないません。いったん息を整えたと
言えばそうなのかもしれませんが、攻撃の勢いは止まってしまい、シュートがなくなると結局そのまま
両チームにゴールは生まれず。お互いに勝ちを逃した、勝ちきれない未熟さを露呈した結果となりました。
ネマ投入が効果を発揮したものの、そのあとの交代は不発。ロケットは1段のみで、2・3段目は不発と
いう感じです。交代カードには一考をお願いしたいところです。チャンスを与えられ続けても決められない
FW、いかがなものでしょうか。
勝ちきるためには何かが足りなかったです。それが気持ちであるとは、この試合に関して言えばないはず。
石川はブログで言っていたとおり、気持ちのこもったプレーを見せてくれましたし、先週無様な敗戦を喫して
今週の試合は勝つしかなかったのです。気持ちは入っていたとすると、これはもう戦術・プレーの問題に
尽きます。横川武蔵野に負けた後、リーグの清水戦で勝ちきれなかった。勝たなければならない試合で。
横川武蔵野戦の反省は、まだ終わりにならないでしょう。持ち越しです。
---
2012年9月15日(土)19時キックオフ @日本平アウトソーシングスタジアム
東京 1 - 1 清水 得点:ヴチチェビッチ
スタメン:権田、徳永・森重・加賀・丸山、高橋秀人・米本・田邉・梶山・石川、ルーカス。
交代は田邉→ヴチチェビッチ、石川→羽生、梶山→渡邉千真。
交代は田邉→ヴチチェビッチ、石川→羽生、梶山→渡邉千真。
負けられない気持ち、及ばず。