


スカイツリーにかまけているうちに!?だいぶ遅くなっちゃいました。鳥栖戦のレビューです。
この試合、シーズン開幕以来、周囲の予想以上に健闘する鳥栖(とす)が、難敵なのは分かっていました。
新潟、札幌で積み上げた、梶山を中心としたかすかな手応えは蔚山ではわずかに及ばず。
バイオリズムとしても微妙なタイミングで、突き抜けるためのきっかけが必要でした。
【鳥栖の切れ味ある攻撃に苦戦!前半守り切れず失点…】
鳥栖はカウンターに切れ味がありました。前線の豊田と池田、金。浮き球を前線の選手が競って落とす、
いわゆるフリック・オンがうまい。流れながらでも上手に当てて、しかもそれを次の攻撃に巧みにつなげる
あうんの呼吸。さらに中盤の選手が奪って前へ、藤田・水沼の攻め上がりもスピードがあります。
東京もいつも通りの試合運びでチャンスを作りました。秀人が逆サイドのネットに流しそこなった一本、
梶山のポスト直撃弾、サイドから、あるいは中央パス交換からシュートを浴びせましたが、惜しいところで
シュートが決まらない、もどかしい展開はこれもいつも通りでした。
失点は前半終了間際。相手が中盤から抜けだしたところ、味方の選手が交錯し、球際でボールを奪えず
ゴール前に抜けだされてしまいます。これに対して追いかける東京のDF、空いたサイドに侵入していた鳥栖の
水沼にラストパスが渡り、左足?一閃!!スパッ!!と音がしそうな鮮やかなシュートでニアをぶち抜かれ、
悪い時間帯に先制点を奪われてしまいます。前半42分のことでした。ハーフタイム。重い雰囲気が漂います。
【カウンターから2失点目…魔の0-2がミラクルの伏線だった!】
後半、ネジをまきなおしてきた東京。早めの交代、54分に石川と渡邊を投入し状況を打開しようとします。
ところが…交代策から間もなく、先に失点を重ねます。鳥栖の右サイド水沼からのアーリークロスが、
キーパーと最終ラインの間を抜けてファーサイドへ。飛び込んだ豊田が体ごと押し込んで、鳥栖が2点目を
奪ってしまいました。これもカウンター。苦手な失点パターンで失点し、スコア0-2。この失点が59分。
試合はまだ後半30分を残していました。
なぜか負ける気がしなかったのはなぜでしょう。
0-2はサッカーでは危険な点差と言われます。負けているチームが1点を奪えば、勢いに乗るのは
必定。得てして、同点、逆転と、試合をひっくり返されるパターンが多いのです。相手はJ1一年生の鳥栖。
東京が攻めに転じれば、十分やれる相手なのです。ビハインドで思い切って攻撃に転じてもらった方が、
かえって点は獲れるだろうし、それならば試合をひっくり返せる、と思ったからです。
ポイントはひとつ、この試合の3点目が鳥栖に入るか、東京に入るかが、とても重要でした。
東京は3枚目の交代、米本アウトで河野をイン。前がかりになって、逆に守備に引きがちになる鳥栖を、
相手陣内に押し込み、ほぼハーフコート状態、東京が常に鳥栖陣内に攻め込んでいる展開になりました。
鳥栖はもちろん、ボールを奪ってカウンター狙いという戦術で、間違っていないと思います。ただ、東京の
執念が、鳥栖の安定志向を打ち砕きました。選手を入れ替え、ポジションの修正を繰り返し、打開策を
探し続けたポポビッチの監督力が最後に実りモノを言いました。
【13分間の逆転劇。主役はカズマ・渡邊千真がハットトリック!!】
伝説の始まりは75分。右サイドでアーリアが粘ってキープしたボールを、石川と交換。相手の跳ね返りも
拾い、時間をかけて石川が最後につかんだボールを、浮き球で前に送ると…!ニアサイドに走り込んでいた
渡邊が、身体を倒しながらうまく右足で浮かせ、キーパーを越えて逆サイドのネットに流し込む逆転の一撃!
ギリギリの時間帯で、反撃の口火を切りました!試合展開はすでにハーフコートで東京が圧倒する状態、
決壊した鳥栖の守備のほころびを、東京の圧倒的な波状攻撃が崩していきました。
スローインをルーカスが粘り、反対側のサイドに挙げたクロスを走り込んだ徳永がスライディングしながら
ライン際ギリギリで折り返すと、中央に残っていたのはまたも渡邊!気持ちで押し込み2点目、同点!
さらにその7分後、88分!コーナーキックを相手DFが跳ね返したボールが、渡邊の顔面(鼻!)に当たって
ゴールイン。13分間でのハットトリックによる逆転劇!絵にも描けないようなものすごい展開で、東京が
逆転勝利をさらいました。
【吉兆!カズマのおかげで一段上へ!?真価問われる浦和戦。】
なにかで突き抜けたい!そのサポーターの想いが具現化した、カズマのハットトリックでした。こういうことが
あると、流れもよくなります。順位ボード上、僅差で競っていた鳥栖に0-2からの逆転勝利!この上ない
展開です。逆に鳥栖はこの敗戦が尾を引かないか、心配になるくらいです…。
なにかきっかけが欲しかった東京。カズマのハットトリックという、またとない吉兆のサインが出たと思います。
これで次節、ホームで浦和と。苦手にする3バック、柏木復調、マルシオ好調でうるさいレッズです。
ここをどう越えていくのか。それが一つの試金石となるでしょう。どうなるか楽しみです。もちろん、勝利で!
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2012年5月20日(日)15時 キックオフ @味の素スタジアム
東京 3 - 2 鳥栖 前半1-0 【得点】渡邊千真(3)・・・ハットトリック!!
スタメン:権田・ヒョンス・徳永・森重・椋原、高橋秀人・米本・アーリア・梶山・谷澤、ルーカス。
交代はヒョンス→石川、谷澤→渡邊千真、米本→河野。
交代はヒョンス→石川、谷澤→渡邊千真、米本→河野。
この日のようにひとつになって、浦和にも勝ちたい!!