


森の中のスタジアム。なるほど、ロケーションとしてはたしかに、グリーンでした。
木陰の向こうから聞こえる栃木サポーターの応援は試合前から。ピッチも近く、芝は荒れ、まるで決闘場。
いいスタジアム!!これはラクじゃない…!!ワクワクして、ゴール裏に陣取りました。
この日の対戦相手、栃木SCとは2週間後に再度戦うことが決まっています。震災でズレた日程の、ホームの
栃木戦が9月4日、熊谷で行われるのです。短い間の2連戦。初戦のアウェーゲームでは、栃木のダイレクト
タッチのパスワークに翻弄され、ゴール前にかけられたカギもこじ開けることができず。東京、完敗です。
【強い栃木、ゴールにカギかけ速攻でキメる】
どちらかと言えば、主導権を握っていたのは東京でした。ボールのつなぎ、パスワークではやはり一段上。
ただピッチ中央あたりでボールを失うことが多く、そこから栃木の早い攻めに遭う、という形が何度か続いて
見られました。梶山はボールロストも目立ったのですが、それはどうやら、栃木のディフェンダーに狙われて
いたようです。小競り合いなんかして、イライラしているのは見てとれました。
観戦者はみんな記憶しているようですが、中盤でボールをとった梶山、高橋が、背後から走ってきた
相手DFに、ボールを獲られてしまいました。いわゆる「マノン」!!ここで味方の声がなかったのが残念!
ボールを獲られただけでは済まず、高橋のボールロストはそのまま前線でポンポンとつながれ、最後は
ニアサイドで敵味方がごちゃついたこぼれのボールを背番号50、サビアに塩田の股下を抜かれ、
先制されてしまいました。
栃木の攻撃はダイレクトパスでポンポンと前に出てくるので、手ごわかったです。前線でブラジル人選手が
素早くイヤな動きをしてきて、日本人選手も勢いよく攻撃参加。あの速さでこられると、確実に守りきれる
とは言い難いものがあります。結果、そのうちの一本を先制点につなげられてしまいました。それでもまだ
試合は半分以上残っていましたし、東京も内容ではまったく負けていません。もう一度!声を挙げました。
【鉄壁の守備、越えられぬ黄色い壁…】
先制されたものの東京も負けていませんでした。時折効果的なシュートも放ちながらパスをつないで、
常にどこかに余裕をもちながらの試合運び。ルーカスはさすが、セザーの不在を感じさせません。
飛び出してチャンスを作ったのは、羽生に谷澤のジェフ・コンビ(苦笑)。谷澤は特に、羽生みたいに
なってきてイイ感じです。頼もしかったです!!
しかし、栃木の守備を最後まで崩すことができませんでした。ゴール前にかけられたカギは強固で、
何度も飽くことなくボールを跳ね返し続け、シュートはことごとくキーパーの守備範囲に飛んでしまい
(打たされた!?とすればなおアッパレ!)最後まで一点が遠かったです。良い角度でパスが通っても、
バイタルエリアでワンツー、マイナスのパスにクロスからのヘディング、空中戦…すべてがもう少しの
タイミングが合わないまま、時間だけが過ぎていきました。
交代策で石川、達也を投入。パワープレーでロスタイムに一点を奪うのがやっと。この時にはすでに
2点目を奪われており、試合は決していました。それでも一点を返したのは今までにない収穫、見逃せ
ません。達也がゴールを決めて、センターサークルでリスタートの瞬間、試合終了の笛。
試合は1-2で、栃木が勝利をあげました。
【二度目の小スランプも、自分を信じていれば、大丈夫!】
前節ホーム草津戦は、おおむね好評なようでしたが、不安な材料は散見されていたように感じました。
PKによる1ゴールのみであること、岐阜戦の後半も悪かったこと、それと交代策が不発なことと、あとは
ルーカスが点を獲れないこと、などです。ボールキープして試合を支配しても、ゴールが足りず、この
栃木戦ではほぼ完敗を喫しました。
チームはシーズン2度目のカベに当たったように思います。それは、既存の戦力と新しい選手たちとの
融合です。前半戦を首位で終え、東京を研究して対抗してくる相手チームたちに繰り出す二の手、三の手。
ルーカスを始め、FWに坂田、長里ら新戦力を加え、それらを馴染ませたプランBの確立に着手したところ、
ではないでしょうか。首位として追いかけられる側は、ワンパターンでは攻略されかねんのです。
夏場の補強と、ワールドカップ予選での今野の離脱。五輪予選での若手の離脱。それによる、代わりの
選手たちのバックアップ。これはシーズン当初からの予定調和で、ここでプランBを確立させておき、勝ち
続けるのが東京2011のフェーズ2です。そしてシーズン終盤へ、平山を加えて来季へ向けてライバルたちに
引導を渡しつつ、天皇杯でJ1相手にウデ試しするのがフェーズ3!すべてを乗り越えていくのです。
ポイントは、ルーカス・ゴール。これが出てくるかだと思います。セザーは心強いですが、まずルーカス。
ルーカスがノってくれれば、東京は新しいフェーズに、突入できる気がします。次節、富山も期待したい
ですが、栃木戦に挟まれたこの試合、ドローまではあるかな、と思っています。勝つならばルーカス、
セザー、そして石川…と、絶好調の徳永。このあたりに期待したいと思います。まだまだ、楽しみです!!
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2011年8月21日(日)18時00分 キックオフ @栃木グリーンスタジアム
東京 1 - 2 栃木 前半0-1 【得点】鈴木達也!!
スタメン:塩田、中村北斗・今野・森重・徳永、高橋・田邊・谷澤・梶山、セザー、羽生。
交代は羽生→石川、高橋→鈴木達也、田邉→上里。
森の中で忍者にやられたようじゃった…。
But、サポーターは死んでないっす!!