イメージ 1

サッカーワールドカップ日本代表の第3戦、デンマーク戦は3-1で日本が完勝。

日本にとって大変高いと思われていた、予選リーグ突破の壁を、やすやすと越えてくれました。
ペーニャでお世話になっている近所のバーで観戦。じっくり観戦することができました。

前半、デンマークが中盤でパスをつなぐと日本の守備が追いつけず、危険な時間帯が続きました。
予選3試合ではもっとも悪い立ち上がりだと思いました。デンマークの選手の大きさにとまどっていた
のかもしれません。後手に回った方がやられる、そう思っていただけに今日は苦しいぞ、と思いました。

その空気を、フリーキックという飛び道具で一新するのですが、その呼び水となったのが2つのプレー。
左サイドからのクロスに、きれいにラインの裏に飛び出した松井が合わせたシュートと、遠藤(?)の
スルーパスに走りこんで放った長谷部の一発。カメルーン、オランダとの2試合でデンマークが見せた
最終ラインのもろさ、センターバックの弱さを突いたこのプレー。得点にはならなかったものの、
この2つのプレーで劣勢に立たされていた試合の空気を、振り払ったように見えました。

そのあとはTVでも再三流れている本田のフリーキック。かなり距離があるところで、自らも飛び上がって
ボールを押し出すように放った無回転シュート。クリスチアーノ・ロナウドのようなフォームで、弾道も
まさにそれでした。今大会の主役である悪魔のボール『ジャブラニ』、しかも標高1500メートルの
高地という状況下、わずか2試合で飼い慣らした本田の一発。見事でした。入ると思わず、ゴールに
突き刺さった瞬間、周囲からは悲鳴のような歓声が沸き起こりました。鳥肌でしたね…。

デンマークもあわやのチャンスを築きますが、ディフェンスラインが粘りの守備。頼もしかったです。
対して、好調の大久保が突っかけて得たゴール前中央でのフリーキック。今度は遠藤が右足できれいに
壁をまいて、Jリーグで、ガンバで決めているようないつものゴールを見せてくれました。前半30分で
2-0のリード。ここで試合はほぼ決まりました。

デンマークのオルセン監督は、2-0になってさっそくボランチを一枚削ってFWを投入。後半も
どんどん交代してあっという間に3枚のカードを使い切ります。第1戦オランダとの試合でも、さっさと
ベントナーを下げて見せたり、ハッキリした監督さんです。その交代が奏功し、デンマークの時間帯に。
しかし最後の精度が足らず、デンマークは決め切れません。大会を通して不調だったトマソンは、
PKも一度は外していましたし、ベントナーも日本が完封、雑なプレーでゴールを奪えないうちに、
日本がカウンターでまたもチャンスを作り出します。抜け出した本田、岡崎とつないで今大会3人目の
得点者、岡崎がワールドカップ初ゴール。これは今後にもつながる大きな一点になりそうです。

かくして試合は完勝。日本は見事、当初の大方の予想を裏切って、2勝1敗という素晴らしい成績で、
決勝トーナメントにコマを進めました。今大会の日本チーム、特筆すべきはチームの一体感です。
何よりこれが素晴らしい。27人で戦う、この気持ちが全員に共有されていて、よくユースなんかで
勝ち進む日本代表チームがあるのですが、それに近い、団結した“チームとしての力”を感じます。
それがなくて、フランスもイタリアも大会を去って行ったわけです。

個人で言えば、やはり本田。そして松井。川島、長友、中沢、闘莉王、遠藤、長谷部。あとはゴールを
決めてくれ、の大久保(笑)。イイですね。日本のワールドカップはまだ続くことになりました。
次の戦いに思いをはせる前に、ドイツで負った傷をいやし、宮城で止まった時計が再び時を刻み始めた
ことを静かにかみしめながら、喜びたいと思います。おめでとう、ニッポン!!