サッカーワールドカップ、日本の第2戦は優勝候補のオランダと。
昨年9月のテストマッチで、0-3と完敗を喫した、言わずと知れたサッカー大国のひとつです。

オランダというのは、現代サッカーにつながる、大きな革命的戦術を生み出した国です。
それが、全員攻撃・全員守備という言葉に端的に示される、トータル・フットボールというわけです。
いまでは、11人が連動して、必要に応じてポジションチェンジや入れ替えを繰り返し、全員の動きで
得点を奪うのは、当たり前です。こうして文字で説明しても、当たり前すぎるほど当たり前で、
他に何がサッカーなの?という感じですが、それまでのサッカーはポジションごとに動きが固定されて
いて、攻めるのはFW、DFは守備、といった感じだったそうです。気付かなかったのか…という話
なんですが、これを打ち破って世界に衝撃を与えたのが、クライフのオランダだったそうです。

さておき、昨日の試合です。
日本はオランダほどの強豪国を相手に、敗戦とはいえ0-1と善戦。おおむねその通りでしょう。
しかし、負けは負け。結局、世界中の人が予想していた通りの結果で、予定調和を崩すことは
できませんでした。日本が善戦することも、想定内だったのです。ただし、最後には敗れるという
条件つきで。

未来への切符を手に入れたカメルーン戦、そして未来を決める次のデンマーク戦。この2試合は、
ファンも厳しい目で見るでしょう。しかしこのオランダ戦の敗北は、そんなに重視しないのでは
ないでしょうか。それではいけない。決勝トーナメントの試合だったらどうしますか!?という話。
勝つための手を尽くすのでしょう。もちろん、岡田監督も違う策を打つのでしょう。

この試合は、“何かを起こす”のに十分だったのかどうか。惜しかったのは前半の長友のシュート
です。あれが枠に飛んで、キマっていれば面白かった。松井がトラップミスして左足でなんとか
アリバイ工作に成功した前半のシュート。あれをひとつ前のタイミングでトラップを失敗せずに
右足でブレ球打っていたらどうだったか。オランダだってあせったかもしれません。オランダも
後半は無理をしませんでしたよね。結局90分のリスクマネジメントに成功されてしまいました。

日本は、スタメンも変えずに、リスクを最低限に抑えました。これまたアリバイ工作的な感じで
FW2人を投入、俊輔を投入するこれまたリスクを低く抑えた、見せかけの勝負。そういう風に
見えませんか!?大久保のシュートも岡崎の外したのも、すべてすべて、想定内…。全世界の。
オランダ、日本。どちらもほどほどの勝負に抑えた、予定調和の1-0ゲーム。

無様な試合にはならなかったので、よかったかもしれません。
ただ、きっとハートに残る試合にはならないと思います。厳しいことを言えば。体裁のいい試合を
望んだわけではないのです。ファンはきっと。勝つか負けるか、勝負できたのに。デンマーク戦も
あるのですから。そういう意味では、ヌルい試合だったと思います。でも1点差の敗北だったから、
デンマークとはドローでもいいわけで…そのへん、したたかな大人にならなきゃいかんのか。
いや~熱くなってはいけないのかな…。難しい試合でした(笑)。そういう点では、オランダとは
3戦目がよかったのかもしれませんね~。