僕は未婚で子供もいないですし子育て経験もないので、そういう人の感想として、なんですが。

『げんしけん』『五年生』の木尾士目の新作が『ぢごぷり』なんだそうで、本屋で見つけてすぐ
買って読みました。18歳の姉妹が主人公で、姉が赤ちゃんを産んで二人で暮らす家に戻ってくる
ところから物語が始まります。育児まんが、というか赤ちゃんが生まれたことを囲んで繰り広げられる
主人公たちの心情を描いた作品です。ちなみに主人公はその姉妹、二人です。

『五年生』はカップルが抱く互いへの不審感、欺瞞(それって愛情の裏返し?エゴ?)に対して、
主人公たちが話し合って明らかにしていくうちに、結局疑ってかかったって何も生まない、という
ことを露見させてしまうような、気まずい感じのある漫画でした。愛するっていうことは相手を求めて
求めて、求めすぎるくらいでちょうどいい(舞城王太郎)んだけど当然傷つけあってしまうことも
含まれていて、それを許せないと醒めてしまって、というようなそんな話でした。その後で
『四年生』見るとほのぼのしていて、ああ、歳をとって許せたのね、みたいな味わいがあるのですが。

ひとつの物事でも見方によって見え方が違う…とは別の日記で書いたような気もしますが、
疑ってかかかるか、信じるかということの違いなんですけれどもこの作者の作品は登場人物たちが
疑ってかかる方だという。だから主人公が精神的に落ちて、ストーリーが暗くなっていく、みたいな
感じです。ちょっと大雑把過ぎですかね。『ぢごぷり』はそれを生まれたばかりの赤ちゃんを題材に
描いてみた話というか。『五年生』は若い頃の恋愛が題材で。もうこの後は夫婦生活とかアラフォー
になったらとか、老後とかどんどんこの同じ目線で人生サーガを描ききって欲しいです。

『ぢごぷり』の主人公たちは、生まれたばかりの赤ちゃんの世話をする中で主人公は精神的に
やられてきてしまいます。いわゆる育児ノイローゼというか、それがさらに過去の経緯とリンクして
父親が死んだことをにおわせる展開の中で、お姉ちゃん疲れきって鬱になって精神崩壊、狂っちゃう
寸前、みたいな感じになっていきます。救いのない感じ。

赤ちゃん相手にひとりで面倒見るっていうのは、そりゃ大変だわ…精神的に。と、普段想像している
ような子育ての大変さ、めんどくささみたいなものが全面に出ていて主人公が鬱になってしまって
もうイヤだ、読んでいる方も鬱だ…となってきてしまいます。

それでまあ世の“母親経験者”たちに話を聞いたりしてみたわけですが、子育て楽しかった!!
だってその子のその瞬間っていましかないんだもの!!とか言う人もいて、大変だけど幸せな人たち
もいるんだな、と思った次第です。しかしまあ育児のプレッシャーってすごいだろうな、とか想像も
つくわけで、色んな女性に話を聞いてみたい気もしますね。

っていうかそもそも幸せな結婚をして幸せな家庭を作れよ!とか、そういう絵に描いた幸せって
前時代的ですか??生き物を育てるといろんなことが見えてきて(加持)、それが人生ってこと
ではなくて?自分の幸せなんて自己中心的じゃなくて?自分のためだけに生きられるように
人間はできていないのではなくて!?…とかナントカ、いろんなこと考えちゃいますけどね。

まあ子供作ったら実家の近くで友達がたくさんいる地元がいいとか、仕事して外に出るとか女性に
とっては大事だなとか思います。逆の立場考えればね。ダンナ様一人じゃ支えきれねえよな~。
お互い人間なんだし…って言い訳しているうちは、俺が子供な気がします。とりとめないっすね。