去年の今頃の話。
川崎フロンターレの我那覇が、試合の数日前に静脈注射を行なったとしてJリーグから
「ドーピング規定への違反行為である!」といった旨の指摘を受けて、直後に6試合の出場停止。
さらに川崎フロンターレは1000万円の罰金を支払うに到った、という事件が起こりました。

話が収まりかけた(チームも制裁金をリーグに支払って、過失を認めたとされた)ところで、
我那覇自身がこのJリーグの裁定を不服としてスイスにある国際組織、スポーツ仲裁裁判所に
事件の審判を訴えて出ました。Jリーグを相手に、裁判を起こしたわけです。

先ごろその審議の結果が出て、結果は我那覇の完全勝訴。

そもそも我那覇の静脈注射は体調不良のためのビタミン(ニンニクエキスだったような!?)注射で、
世界アンチドーピング機関(WADA)のドーピング規定にも、日本アンチドーピング機関(JADA)
の規定にも違反していないことが早くからはっきりしていました。

またJリーグ全クラブのドクターがJリーグに質問状を提出し、選手会も全面的に我那覇を支持すると
いうような一方的な状況にもなっており結局、間違っていた…というと語弊がありますが、規約に
不備があったのは、Jリーグだったわけです。静脈注射の事前申告義務違反!という言及もできるかも
しれませんが、WADAの判断を受けてJリーグは昨年すでにこれを廃しています。WADAの判断
への反応を示しながら、我那覇の件については処分済みということで処分を翻さなかったことへの
批判は当然のことのように思われました。

今回の判決で、裁判で負けたJリーグのコメントや対応が注目されています。
そして、選手生命を賭して、自分の潔白を証明した我那覇。個人の問題以上に、Jリーグの正当性、
公平性を守ったということで、サポーターも感謝しなくてはいけないでしょう。
時間はかかりましたが、結果を見れば実に単純。決まったところで、あらためて採りあげます。