ウィル・スミスを見ているとアマラオを思い出しますね~。
というわけで、観てきました、『アイ・アム・レジェンド』。一昨日公開の新作です。
観る前にもっていた知識は、ウィルスで人類が絶滅した世界に、タダ一人残った男の話、と。

カンタンなストーリーはこうです。
病原体の遺伝子を組みかえることで、今まで治らなかった病気を治す新薬を開発するという技術が
発明される。ところが(おそらく)これにより人類は、未知の病原体と戦うこととなってしまった。
空気感染する狂犬病ならぬ、狂人病。これに感染すると狂ったように凶暴になり、体毛は抜け、
極度に紫外線に弱くなり、そして、人類を食べるようになってしまう。
人類の中で免疫を持っているのは1%以下、1200万人ほど。対して58億人以上の人々はこれに
感染し、人類はもはや滅亡しているかのように思われていた。

軍の研究者であった主人公ロバート・ネビルは、病原体のグラウンド・ゼロ、ニューヨークの
マンハッタンに一人残り、自宅でこの病気を治すワクチンの開発を続けている。たった一人、昼は
マンハッタンで作物を育て、狩りをし、ラジオで自分の存在をどこかにいるかもしれない誰かに発信し、
夜は家の窓を鉄扉で閉ざし、感染した狂人種たちから身を隠しながら…。
いつ終わるとも知れぬ孤独。ネビル博士はワクチンを開発し、人類の歴史をもう一度取り戻すことが
できるのか…そんなところです。

冒頭、誰もいないマンハッタンの風景が続きます。水没した高架下、草ぼうぼうのブロードウェイ、
音ひとつしない国連本部ビル前。道路には野生の鹿が飛びはね、その中をただ一人生き延びていた
ウィル・スミスが、マスタングに乗って駆け抜けていく…。終末後の世界。いろんな映画で描かれてきた
モチーフですが、マンハッタンはリアルでした!好きですね~これだけでよかったです。
唯一にして絶対的な脅威、ウィルスに感染してしまった狂人たちは、夜間のみ外に出ることができ、
人を探して食うチャンスをうかがっています。主人公は鉄扉閉ざした家の中、バスタブで夜を明かす
わけです。ジャングルの中、一人シェルターで息を潜めている状況です。

結末から言うと、ネビル博士はワクチンの開発に成功するんです。人類の希望は見つかります。
それまでの過程を息をつめながら楽しむ映画です。ただ、ゾンビみたいな狂人たちがワラワラ出てきて
主人公に襲い掛かって、逃げ回って…という展開が始まってしまうと「あ、やっぱりそういう…」と
少々拍子抜けしてしまいました。無人島のような地球で誰かが来るのを待つ、という静かな映画でも、
むしろそっちの方が好きだなあ、と思っていたものですからここで大きく興をそがれました。
もっとも、そんな起伏のないような静かな映画、アクション俳優のウィル・スミスじゃアレだなあ、とは
思っていましたが…。

最後に主人公は、マンハッタンを訪れた残った人類の同志である女と息子に出会い、また彼らのせいで
ゾンビに追い詰められたところで、女にワクチンを托し自爆して死んでしまいます。そのラストも
ちょっと報われないな、と。すっきりしなくてBADです。う~ん…結局風景だけかなあ(笑)。
いや、ゾンビに見つからないように息を潜めてマンハッタンで追いかけっこ、というのも非現実的な
ファンタジーで個人的にはGOOD!です。終末的な世界観も。うん。ちょっぴり査定アップで。

55点/100点中