

リバプールFCに起こった歴史的な悲劇。
インターネットで調べればすぐに分かりますが、1989年のヒルズボロの悲劇と呼ばれる事件です。
さてそれはさておき。2007年、ロンドンからリバプールの駅に着いたところから話を始めます。
試合時間が迫っていたので(13:47着)、駅前からタクシーでアンフィールドへ直行することに
しました。事前に聞いていた話では、8ポンドほどかかるだろうとのこと。初乗りは・・・いくらだった
かな??3ポンドくらいだった気がしますが。タクシーは、安全性も高いのでいざという時には
重宝します。駅前で流しのタクシーをすぐにゲットできました。駅前を高台の方へ登っていく感じ
でしょうか。同じ形のレンガ住宅が並ぶ街区を走り抜けると、サポーターの数も徐々に増えてきます。
スタジアム前の目抜き通り(と言っても小さいです)が走る一区に入り、ようやく周囲にパブが
観られ、わっとサポーター達が集まっているので安心しました。着いたな、と。8ポンドです。
この時点で試合40分前(14:20頃)。問題は、チケットを手に入れなければならないという事。
9月22日、この日の相手は今季昇格してきたばかりのバーミンガム・シティ。そんな相手だったので
当日券があるかもしれない、もしも無くてもダフ屋が必ずいると聞いていたので、まず間違いなく
手に入るだろうとタカをくくっていました。もちろん、ダフ屋の場合は定価の2~3倍程度の出費は
覚悟の上です。ちなみにリバプールのチケットの定価は、35~38ポンド。日本円でも8千円以上と、
為替を考えてもJリーグと比較すればかなり高額と言えます。
ところが!!着いたのが遅すぎたかダフ屋がつかまりませんでした。
声をすぐにかけられると思っていたのですがそんなヤツはおらず、こちらから探そうにも英語でうまく
話しかけることができずに全く捕まえられそうにありません。チケット売り場に行列があったので
ダメ元で並んでみます。しかし電光表示で今日のカードは「SOLD OUT」の表示。どうやら行列も
近々の試合を手に入れるためのファンクラブメンバーの列のようでした。ファンクラブメンバーでも
この苦労、いきなり来て手に入るものではないんだな、とこの時点で観戦を諦めかけました。
試合20分前になってもスタジアムの外でビールを飲んだりフィッシュ・アンド・チップスを
食べたりマッタリ過ごす現地サポーター。スタジアムから「開始15分前!入場ください」とアナウンス。
10分前、5分前。最後のアナウンスが入り、観客達が一斉に中へ。スタジアムの周りは一気に
ガラ~ンとしてしまいます。残されたのはチケット難民。観光客と見られる日本人も…。一緒だ(笑)。
スタジアムの中から、いよいよの『You'll never walk alone』!悔しい!!!!
本当はゆうゆう間に合って、スタジアムで本物のユルネバを聞けるハズだったのに…と、悔やんでも
始まりません。こうなることも想定内。仕方ない、帰ろうか…と思っても、もう少し!スタジアムを
二周ほど回っていました。こればかりは、どうしようもないのです。
諦めて帰ろうとおもったところでふと見ると、日本人の学生風のアンちゃん4人組が、スタジアム横の
パブから出てきたいかつい地元のアンちゃんに声をかけられてパブに引っ張られていきます。
すぐに分かりました。あいつ、チケットを売りつける気だ!!と。
ついていく周囲の人、数人。イギリス人でしょうか。僕も急いでついて行きました。目の前で、数枚の
チケットを持ってやはり先ほどの4人の日本人に価格交渉を始めました。一人60ポンドで売ってやる
と言っています。一枚(1ポンド=240円で)14,400円です。安くはありませんが、この場合
は安い!と言えます。ところが、この日本人は値段を聞いて驚き、高すぎる!といったリアクション。
なんと、引き下がります。
途中で交渉に割り込もうとする人たちもいましたが、このブローカーのアンちゃんは、ひとつの交渉中は
他の交渉はしない主義なのか、「NO!」と冷たくあしらうのみ。しかしこの最初の交渉が
決裂した直後、スタスタ離れていこうとするアンちゃんを捕まえ、チケットくれ!と食い下がりました。
アンちゃんはちょっと酔っ払っていたのかクスリでもやっていたのか、かなり興奮した様子で真っ赤に
なって、「100ポンドだ!」と言います。100ポンド!!1枚24,000円!!!高い!!!
・・・しかし、この場合はチケットを手に入れることが完全なる唯一の勝利。即答しました。OK、と。
かくして、定価33ポンドのチケットを、100ポンド。約3倍の価格で購入したのでした。
金を渡しながら、購入した2枚が隣同士の席か、本物か、など軽く応酬。金を数えながらアンちゃん、
とっさに「One more!!」とふっかけてきました「金が足りないぞ!」といったところでしょう。
僕もとっさに、「NO!」とやり返してしまいました。さっき数えたので間違えるわけがない!と
確信をもっていました。アンちゃんも食ってかかってくるかと思いきや、それはそれで引き下がって
くれました。投げてよこすようにチケットをくれました。モノは本物、席も隣同士のようです。
試合は始まっていましたが、すぐに入り口に走って、席に急ぎました。後悔はありませんでした。
ただ、翌日マンチェスター・ユナイテッドに割ける予算が、少々厳しくなったということが頭の片隅に
ありましたが…。とにかく、僕のアンフィールド進入はこうして成功したのでした。
●反省点:チケットがないならば、スタジアム着は早目に!何があってもいいように、可能性を広げる!
翌日マンチェスターユナイテッドの試合にも行ってその比較で分かったのですが、やはりこの日は
行くのが遅すぎたようです。もちろん、不慮の列車の遅れによるものでしたが…。
リバプールのチケット入手は、想像以上に難しいのかもしれません…。