ビデオ屋でパッと目について、イタリア映画というのと、ストーリーに惹かれて借りた一本です。
『見つめる女』。
現在のイタリアの風景がじっくり見れるかな~と、それが一番の目的でした。
主人公の女性ヴァレリアの趣味は、向かいの家に住む男性、マッシモを、向かいの自宅窓から観察する
こと。観察する、と言ってもただ窓から見える男性を見つめているもの。いきなりストーカーチックで
猟奇的!という感じはありません。通訳の仕事をするヴァレリアは、日常を静かに静かに、プールの底に
澱んでいるかのように過ごしているので、観察する行為もただ見つめるだけというシンプルなモノです。
しかしある日、ヴァレリアはマッシモがトリノからローマに引っ越したのを追いかけて自分もローマに
行ってしまいます。そしてマッシモの彼女フラヴィア、これが年上の学者センセイなんですけども、
彼女の著書を作る仕事(口述したものをタイピングするもの)を買って出ることで二人に近付きます。
もっともフラヴィアとの最初のコンタクトは、彼女の運転する車に引かれるという“当たり屋”の手口
ですからだんだんエスカレートしてきたのかな!?と思わせるに十分です。
それでもヴァレリアは基本的には上記したように静かな生活を送るヒトなので、とっぴな行動は決して
とりません。しかしマッシモに近付くことが目下人生最大のゲームになっており、目的のためには
いかなる手段も問わないのです。ローマで住む家を確保する為にバーの店員に身体を与えてしまったり、
それは十分以上にも見えるのですが、目的の為の手段という点において、ブレていないのです。
ただ彼女がなぜ突然そのようなゲームに、賭けに出たのか理由はまったくわかりません。ヴァレリア
自身、「わたしはなにをやってるんだろう…頭がおかしいのかもしれない」などと自問して涙を流して
見せたりします。
マッシモが40歳独身、フラヴィアは前の夫をなくしたバツイチの年上(っていうと50近く?)。
26歳と若いヴァレリアは実に巧妙に二人の間に入り、結果的にすれ違いを決定的なものにして
目的を達成し、マッシモの心を手に入れます。物語はしかしそこで終わり。マッシモの心を自分のもの
にしたと同時に、それを重く感じてしまったのか、二人が別れたのを見届けずにヴァレリアは再び
トリノに戻ってしまいます。ただ唯一、自分に好意をもって雇ったり接してくれたフラヴィアに、
自分の本当の目的や真実を告げて…。背中を向けて歩き始めたマッシモとフラヴィアの姿に重なる
ヴァレリアのセリフ、フラヴィアに宛てた真実を伝える手紙を読む形のナレーション、そこから
画面が切り替わってトリノに戻る列車の中、遠くを見つめるヴァレリア…と。
生きている実感がないヴァレリアのちょっとした冒険はしかし何かを手に入れた瞬間、その重さに
嫌気がさして捨ててしまった、たゆたっていることが人生でそれをヴァレリアは実感をもって
受け入れることができたのかもしれないな、と。ただまた時間が経てば、寂しさを感じてしまうのかも
しれない、とも。全体的に夜、雨などのシーンが多くて静かなモノトーン調の映画です。
見方によってはナンダコリャ!?で、好きな人はこの重い感じと暗さが気に入るかもしれませんね。
自分的には思ったより風景が見られなかったのでやや不満です。
23点/100点中 …を、33点くらいに修正しましょうかね。
『見つめる女』。
現在のイタリアの風景がじっくり見れるかな~と、それが一番の目的でした。
主人公の女性ヴァレリアの趣味は、向かいの家に住む男性、マッシモを、向かいの自宅窓から観察する
こと。観察する、と言ってもただ窓から見える男性を見つめているもの。いきなりストーカーチックで
猟奇的!という感じはありません。通訳の仕事をするヴァレリアは、日常を静かに静かに、プールの底に
澱んでいるかのように過ごしているので、観察する行為もただ見つめるだけというシンプルなモノです。
しかしある日、ヴァレリアはマッシモがトリノからローマに引っ越したのを追いかけて自分もローマに
行ってしまいます。そしてマッシモの彼女フラヴィア、これが年上の学者センセイなんですけども、
彼女の著書を作る仕事(口述したものをタイピングするもの)を買って出ることで二人に近付きます。
もっともフラヴィアとの最初のコンタクトは、彼女の運転する車に引かれるという“当たり屋”の手口
ですからだんだんエスカレートしてきたのかな!?と思わせるに十分です。
それでもヴァレリアは基本的には上記したように静かな生活を送るヒトなので、とっぴな行動は決して
とりません。しかしマッシモに近付くことが目下人生最大のゲームになっており、目的のためには
いかなる手段も問わないのです。ローマで住む家を確保する為にバーの店員に身体を与えてしまったり、
それは十分以上にも見えるのですが、目的の為の手段という点において、ブレていないのです。
ただ彼女がなぜ突然そのようなゲームに、賭けに出たのか理由はまったくわかりません。ヴァレリア
自身、「わたしはなにをやってるんだろう…頭がおかしいのかもしれない」などと自問して涙を流して
見せたりします。
マッシモが40歳独身、フラヴィアは前の夫をなくしたバツイチの年上(っていうと50近く?)。
26歳と若いヴァレリアは実に巧妙に二人の間に入り、結果的にすれ違いを決定的なものにして
目的を達成し、マッシモの心を手に入れます。物語はしかしそこで終わり。マッシモの心を自分のもの
にしたと同時に、それを重く感じてしまったのか、二人が別れたのを見届けずにヴァレリアは再び
トリノに戻ってしまいます。ただ唯一、自分に好意をもって雇ったり接してくれたフラヴィアに、
自分の本当の目的や真実を告げて…。背中を向けて歩き始めたマッシモとフラヴィアの姿に重なる
ヴァレリアのセリフ、フラヴィアに宛てた真実を伝える手紙を読む形のナレーション、そこから
画面が切り替わってトリノに戻る列車の中、遠くを見つめるヴァレリア…と。
生きている実感がないヴァレリアのちょっとした冒険はしかし何かを手に入れた瞬間、その重さに
嫌気がさして捨ててしまった、たゆたっていることが人生でそれをヴァレリアは実感をもって
受け入れることができたのかもしれないな、と。ただまた時間が経てば、寂しさを感じてしまうのかも
しれない、とも。全体的に夜、雨などのシーンが多くて静かなモノトーン調の映画です。
見方によってはナンダコリャ!?で、好きな人はこの重い感じと暗さが気に入るかもしれませんね。
自分的には思ったより風景が見られなかったのでやや不満です。
23点/100点中 …を、33点くらいに修正しましょうかね。