弟が読めといって持ってくるので読んでみました。って言いなりか!!
弟は僕とは読む漫画の傾向が違って、どちらかというとヤンサン・ヤンマガやらアフタヌーンやら
なんでも雑多に読んでいるので、たまに置いてある漫画を読むと面白いです。

『ソラニン』は浅野いにお氏の作品で、大学を卒業したての芽衣子(一発変換できた…)と、彼氏の
種田君の2人が主人公です。この二人が自分たちの夢(音楽で食っていくという)を持って現実と
格闘していくという話です。2巻で完結。この潔さがまず見事です。

夢と現実という言葉があったときに、その場合の現実って言う言葉は生活や恋愛や友達や社会とか、
さらに細かい要素から構成されているんですが、そのすべてを代償にしないと夢は手に入らないものだ
というのが若者の悩みなのであります。そういうものが夢=幸せと考えるからで、幸せというのは
実はもっと単純であっていろいろな形があるものだ、ということに気付いていくんだと思います。
まあ僕自身こう書いて、そんな風に頭で思っても割り切ってははいないんですけど(笑)。
ただこの漫画を読んで自分と同じだと思うかといえばそうでもないです。幸いにも、なんとか折り合い
をつけて毎日を生き延びている、って感じですかね…。

主人公のカップルもようやく現実の中でうまく歩けそうになったところで、男の子が死んでしまいます。
女の子はその子の思いを受け継いで、周りの人達もその子の死を抱えながら現実と折り合いをつけた、
といったところで物語は終わります。登場人物はみな適度に一生懸命で、前向きで、うまいこと
生きていきます。天才もいない。人生投げる馬鹿もいない。なんとなく自然で好感持てます。
夢・理想と現実。一生バランスをとりながら生きていくんでしょうか。大切なものは何か?
友情、恋人?それは単純な、自分の日常と周囲への愛。読む人によって受け取り方は違うと思いますが、
僕はそんな風に思い返しました。作品とは全然関係なさそうなところで。
頑張らないと描けなさそうな漫画なんじゃないですかねえ…。
氏の他作品もこんなんだったらちょっとアレかな…。弟はこういう漫画に元気をもらうんだろうか。
う~ん、それならイイネ!!