クラブワールドカップが閉幕しました。
決勝戦のカードは当初の予想通り、南米代表インテルナシオナルとヨーロッパ代表バルセロナ。
大方の予想ではバルセロナ(バルサ)が勝つ、というのが大勢を占めていたはずです。
ところが、です。

試合はバルサのエース、ロナウジーニョがマンマークで完全に抑えこまれ、執念のディフェンスから
カウンター一閃、後半最後に決めたまさかのゴールでインテルナシオナルが逃げ切り勝ちです。
世界最強、クラブ以上の存在と呼ばれるほど(自称?)のバルサが敗れてしまいました。
ブラジルは言わずと知れたサッカー王国ですが、有能な選手はほとんど世界最大市場であるヨーロッパ
に出ていってしまいます。国内リーグでプレーをしても経済的に貧しい南米の国々では、選手の給料
などヨーロッパのそれとは比較にならないからです。ロナウジーニョも、ロナウドもみんなそうです。
有能な選手をごっそり持っていかれて、その残りの選手で戦っているようなインテルナシオナルが、
それでもヨーロッパのビッグクラブ、それも世界最高のクラブと言われているバルセロナに勝てる。
これはなんなんだ、という話です。尽き果てぬ人材、王国ブラジルの底力を感じずにいられません。

ブラジルの選手や監督の中には特殊な人たちがいて、ブラジル国内でしか、力を発揮できない、という
のがいます。個人的に思うのですが、なんだかんだ言ってもやはりバルサもレアルもチェルシーも、
ブラジル代表チームには及ばない気がします。ブラジルの選手は、ブラジルのチームでプレーしている
時がもっとも美しく見える気がするのです。たまにブラジルやアルゼンチンの国内リーグを観ますが、
ヨーロッパとはまた違って、ムチャクチャなシュートやドリブルやタックルがこれでもかと見られます。
一言で言うならば、“熱い!!”です。南米のサッカーは、全然違います。
その熱さ、闘う気持ちを鉄壁のディフェンスでもあらわすことが出来たインテルナシオナル、さらに
試合終了間際、残り5分の時間稼ぎ。いわゆるマリーシア(ずるがしこさ)と言われるものの一つです。
ネームバリューでは圧倒的に上をいくヨーロッパのクラブですが、この大会の通算成績は前身のトヨタ
カップから数えて13勝13敗の五分とか。今年南米が勝ってこれで14勝となり勝ち越しです。
決してあなどれません。計算できない恐さがあるのが、南米サッカーの魅力と再認識しました。

ちなみに3位決定戦では、北中米カリブ海代表・クラブアメリカとアフリカ代表・アルアハリが戦い、
アフリカ代表のアル・アハリが勝利しています。これも意外だったと言えます。
ネームバリューでは、元アルゼンチン代表クラウディオ・ロペス、元メキシコ代表ブランコ(これが
いいんですよ!ブランコ!!最高!!)を擁するアメリカの方が有利に見えます。
ところが、常に先手を取って最後に勝ったのはアル・アハリでした。
勝利を決める2ゴールを決めたのは、エジプトのジダンと呼ばれるエースのアブトレイカです。
直接フリーキックによるゴールは初戦のオークランド戦に続いて大会2度目です。
大きくカーブするではなく、コースを壁ギリギリの高さで越えて少しだけスライスしていく早いボール。
大変印象に残りました。こちらも無名な方が勝ったわけです。
だから、面白いでよすね!!また来年も見たいです。楽しみだ~~。