

昨日の国立競技場でのカードは1回戦敗退のチーム同士で戦う5位決定戦です。
オセアニア代表、ニュージーランドのオークランドシティFCとアジア代表、韓国全羅北道の
全北現代モータースの対戦でした。一回戦ではオークランドはアフリカ代表のアル・アハリに1-2で、
全北現代は北中米カリブ代表のクラブ・アメリカに0-1で敗れています。さて、この日の試合は…。
スタジアム着はキックオフギリギリ。コンコースからスタンドに入るところで選手が入場してきていました。
入場曲は代表戦でおなじみFIFA ANTHEM。若干アレンジが加わっていたように感じましたが
それはクラブチームの大会だからということでしょうか。あの曲を聞くとやはり気持ちが締まります。
ワールドカップなんだな、とここで早くも実感できました。国立のスタンドも綺麗に装飾がほどこされ、
オーロラビジョンに立てられたポールにはためくFIFAのフラッグ。聖火もともって雰囲気満点です。
ただこの日も観客席には空席が目立ちました。その点が少々残念でしたが、はるばるやってきた大陸王者へのリスペクトをこめて拍手で迎える日本のサッカーファンに見守られ、キックオフです。
オークランドは創立2年目の新しいクラブ。新興地域のオセアニアに対して、相手はワールドカップ常連
の韓国チームですから、大方の予想では試合は全北ペースで進むと思われました。
開始直後にあった全北の攻撃を何度かはね返し、いかにもオセアニアらしいボールを奪取したら前線へ
ロングボールを放りFWの選手が走る、というキックアンドラッシュを見せるオークランド。
ところがパスがなかなか味方選手にうまく合いません。とりあえず前へ!!というコンセプトのようです。
そのスタイル、分かりやすくて気持ちいいほど。ワールドカップのオーストラリアはこれに加えて体幹の
強さを押し出したパワープレーが印象的でしたが、まさにそれを思い出させるような立ち上がりでした。
一方全北は奪ったボールを丁寧につなぐ、いわば僕たちが普段見慣れたようなサッカーをして応酬です。
序盤こそ勢いでオークランドが互角の展開を見せましたが、基本的な技術に勝る全北が先制します。
ゴール前でワンツーで抜けたイ・ヒョンソンのシュートが決まって1-0。17分です。
あっという間にしおれてしまった感じのオークランド。全北はパスで圧倒しオークランドを自陣内に
押し込みます。左サイドでボールを持ったエースのキム・ヒョンボムがするすると中央に出て放った左足
シュートがネットギリギリに決まってあっさり2-0。はっきり言ってオークランドに勝ち目はなかった
です。全北と比べるとさすがに格下なのは明らかでした。決定的な一本もありましたが、ここを
決めきれないのが日本も含めサッカー後進国のクオリティ。チーム全体の流れにアクセントをつける
意味でも、岩本の投入が待たれました。観客の期待もそこにあったはずでしたが、前半はこのまま
動かず終了。それでもハーフタイムには観客は拍手。大陸王者への敬意が感じられる良い雰囲気でした。
後半になっても流れは変わらず、退屈な展開でした。ようやく岩本が出てきたものの流れは変わらず。
逆に激しいチャージがファウルをとられてPK献上のオークランド。3-0となって試合は決まりました。
こうなると観客の期待は岩本のラストゴール(この日の試合の前に引退を示唆しています)。
オークランドびいきの声援がさかんに飛んでいました。全北はサポーターも来ていてJリーグのような
太鼓付きの応援をしていました。
オ~~ ピルスン(必勝) コリア! オ・オレ・オレ~~やら、
テーハミング!!(大韓民国) とすっかりお馴染みのコール。
韓国人の観客も多く、僕の前にも韓国人の一家が反対側の全北のコールにあわせて体をゆすっていました。
対して日本人はどうしてもオークランドびいき。全北のチャンスには子供たちが「はずせ~~!!」と
絶叫、韓国の人たちは苦笑いしていました。オークランドの選手たちもスタンドの雰囲気を察したのか、
最後まで清清しくファイトしていました。ゴールキーパーは試合中にも関わらず、スタンドの母国の仲間
からの声援に高々と手を上げ、親指を立てて応えます。それを見て面白がって「キーパー!」と呼ぶ
日本の子供。さらに応えて手を振るオークランドゴールキーパー。
タイトルのかからない5位決定戦、国の代表として戦う誇りと観客たちのリスペクト。それらが混じりあって
ほのぼのと暖かい雰囲気に包まれた国立競技場でした。試合後、オークランドの選手たちが掲げた
横断幕には「日本の皆さん、あたたかいご声援ありがとう!」の文字が。素晴らしい配慮ですよね。
試合はアレでしたが、なかなか良い雰囲気の国立競技場でした。2002年に世界から絶賛された日本の
サポーターの面目躍如、といったところです。来年もまた観たいな~。
P.S
少しのクレーム:チケットが2,000円で大会プログラムが2,500円とは!プログラム高すぎ!!買わなかった。
グッズも手を抜きすぎ!各チームのフラッグくらいなんとかならないのかな…。母国から取り寄せて
販売して、あまりは大会終了後に返す、という風にしてもいいのでは。中立国でファン獲得するチャンス
だと思うのですが…。観客はまとまりに欠けましたが個別に声援を!僕はいいプレーには拍手、悪いプレー
やお粗末なプレーには指笛を吹いていました(しかも一人で…アブナイね・笑)。