サンフレッチェ広島のゴールキーパー下田選手は、本当に良いゴールキーパーです。
同世代に川口能活、楢崎正剛という選手がいなければ、もっと華やかな選手生活を送っていると思います。
サンフレッチェはそもそもゴールキーパー王国として有名で、その陰には望月一頼GKコーチという
偉大なコーチの存在があります。J開幕時の正ゴールキーパー前川も日本代表入りしましたが、下田も
アトランタ五輪代表として代表入りを果たしています。その後川口がA代表に抜擢されると、一年後輩の
楢崎も出てきて代表GKは二人の間で争われることになってしまうのですが、下田はコツコツとJリーグ
でシブい活躍を続けてきました。最初に出場した時はまだ10代だった気がします。

川口も楢崎も、同時期にスタメンに抜擢されて以降定着、世代交代後の若手組という同じくくりで認識
しています。GKは試合経験を積むほど成長するもの、ということでパッと替えて若いうちからじっくり
育てる、というパターンが多いようです。またそれゆえにスタメンを入れ替えるというのは重い意味
をもつと思っています。マリノスで、当時ルーキーだった川口に替えられたドーハの代表松永が、怒って
サンガに移籍した事件があるほどです。東京でも土肥を替えて塩田だ遠藤だ、という向きもありますが
GKというのはおいそれといじってよいものではないのではないでしょうか。ディフェンスラインとの
連携、チームを最後尾から盛り上げる声(コーチング)もGKの役目。チームの最後の砦として信頼
されなければなりません。それができなければ良いキーパーではなく、チームの守備は全然変わってきます。
「良いチームはよいゴールキーパーからはじまる」ということわざは本当だと強く思います。

さて、下田の話に戻ります。彼は自信なさげな表情をしていますが身体能力を生かしてミラクルセーブを
連発します。取れないシュートも当然ありますが、他のキーパーでは難しいようなボールをたびたび
セービングして見せるので記憶に残る選手です。低いボールに対するセーブは抜群で手前での難しい
バウンドやPKにも強いです。良いキーパーですよ。先日広島にやられて思い出しました。また弟が
広島ファンで、下田はもっと採りあげられるべきだ!とかねて怒っていたので日記に書きました。
財政難による主力流出、降格を乗り越えてチームに残りましたからね…。広島の顔ですね。
地味ですけど、そこがまたサンフレッチェっぽいです(笑)。