今年の夏の映画をなにも見ていないな~という反省から、週末渋谷に行って観た映画がこれです。
たまたま、時間が合ったもので15分前にパッと入ったのですが、ロビーの前にすでに行列。
人気あるんですね…。それもそのはず、大変良い映画でした。

筒井康隆氏の小説があって、映画にドラマに何度もなっている作品だという予備知識はあったのですが、
僕はそのどれもまったく見たことがなかったので少し心配でした。観終わって見たパンフレットで、原作
とは全然違う主人公を描いた、完全な続編のような映画だということが分かってホッとした次第です。

ストーリーは17歳の女子高生、真琴が自転車での踏み切り事故に遭遇して気付いたタイムリープ能力
(時間を飛び越える能力)に気付きます。仲の良い男友達、功介と千昭との関係が友情からそれ以上の
ものに変わっていったり、進路を決める期限が迫ってきたり、とっておいたプリンを不在のうちに食べ
られてしまったり…。様々な日常の出来事を、真琴はタイムリープ能力で自分の都合の良いように
やり直します。しかし真琴の行動が思わぬ結果を生み…というものです。原作の舞台は倉敷と聞いていた
ような気がしますが、本作は東京でした。

主人公の性格がカラッとしていてバイタリティ溢れていて、それが映画全編をさわやかにしています。
過去に戻っても自分の思った通りの未来にならないところで「あっれ~~~??」と言ってもう一回
もどっちゃうような気軽さ。この主人公だからハッピーエンドにならないわけがないんです。
僕はバッドエンドも想像したのですが(全てが元通りになるためには真琴は自転車の踏み切り事故で
死んでいなければならない、つまり最終的にそういう選択をしなければならないという)、そんなことは
なかったです。そんな風に描かなくていいんだ、と。フィクションだからこそ自分の好きに描いていい
わけで、当然ハッピーエンドでしょ?というメッセージが聞こえてくるようで新鮮でした(ネクラだね)。

主人公は最終的に愛する人のために行動を起こすことでカッコたる未来・現実を獲得していきます。
それは周りのキャラクターもみんなそうであって、そんな時間が二度と返らない17歳の夏として
切り抜かれた本作は切なくて熱くて涙が出ますよ!!泣くだろうこれは!!夏・恋・タイムリープ。
単語を並べるだけでテイストが簡単に想像でき、かつ案の定そのままですが、これがうまくまとまって
いるので大変オススメできます。やはりプロットとストーリーですね!作中の千昭が言うように、あまり
に楽しくてついつい帰るのを先延ばしにしたくなるようなそんな世界です(笑)。

いきなりキャッチボールのシーンで、最初はヘタクソな絵だな~なんて思ったりしましたが、慣れます。
背景がジブリみたいに綺麗だな、と思っていたらもののけ姫の美術監督、山本二三氏でした。
キャラクターデザインはエヴァンゲリオンの貞本義行氏。そうそうたるメンバーですね…。

…! 忘れてました(ここ加筆)!! 採点 66点/100点中