

このカードだったのですが、実は成田を出る時にチケットはもっておらず、現地でおそらく入手できる、
といった不安な状況のまま旅立たねばならなかったのでした。
ですから現地のチケットセンターでチケットを無事入手できた時には、本当にほっとしました。
試合は17日の午後3時から。午前中はフランクフルト観光をしていたのですが、昼ごろから町中の
あちこちからクラクションの音が。そしてポルトガル・イランそれぞれの国旗をはためかせて車が
爆走。両国のサポーターがエキサイトし始めていました。中央駅前は特にうるさく、イランサポーター
の鳴らすクラクションに合わせて他のイラン人たちが「イラン!イラン!」の大合唱。熱いです。
イランでは当たり前なんですかね。よく中東の試合なんかだとTVごしにもクラクションを鳴らすような
応援コールが聞こえてきますが、あのまんまの雰囲気でした。静かな生活を好むというドイツ人には、
さぞかし迷惑なんだろうなあ…と思いました。逆に試合前のポルトガルは静かでした。
スタジアムまでのトラム(路面電車)の中でもイラン人が歌い続け、スタジアム駅ではポルトガル人も
歌で応戦していよいよ試合の雰囲気が高まります。こういう雰囲気の中で始まる試合を観られるという
のは感動的でした。これぞまさにワールドカップだな、と思いました。
第3国の試合なので気楽に観られて楽しめます。それでもそこはアジア予選を共に戦った盟友、イランの
応援に回ります。前の席に日本人っぽい観客がいたのですが、そいつがなぜかポルトガル一色バリバリ
の服装で(頭には緑・赤のボンボンカツラ、ユニフォーム・ペインティングもポルトガル)大変気分が
悪かったです(笑)。なぜかと言えば、アジア人がヨーロッパサッカーを応援する理由がミーハーである
以外に見つからないからです。ポルトガルが好き、くらいならいいかもしれませんがそこまでしちゃう
のはどうなんだ!?と思っちゃいます。むしろアジア予選で競争しながら、共に日本と出場を果たした
イランにこそ、心情的に肩入れする余地があるというものではないでしょうか。
また初戦をメキシコ相手に1-3で落としたイランの状況は、日本と似ていて共感できました。
まるで日本を見ているような気持ちになり、イラン負けるな!と思えばこそ、観戦にも力が入りました。
試合は、負けられないイランがポルトガルの攻撃をガッチリ受け止め、するどいカウンターでゴールに
迫る緊迫したもの。ポルトガルも前の試合はパウレタの一点を守りきった辛勝。決して好調ではないのは
明白です。イランのファイト溢れるプレーに手を焼いているうちに、やがてシュートがゴールを脅かし
始めるようになると、試合はすっかりイラン・ペースに。
ただメキシコ戦も後半崩れたように、地力の差でいつかはひっくり返されてしまうのがイラン。
早く得点しないといけないな…と思っていたところで後半、今度はポルトガルが盛り返します。
フィーゴ、クリスチアーノ・ロナウドが何度もサイドから攻め込んでいたのですが、あきらめない攻撃が
効いていたのでしょうか、交代出場のデコがミドルシュートをあっさり流し込んでポルトガルが先制。
イランの反撃も力なく(交代して使えるFWがいないようでした)、終盤PKで加点したポルトガルが
2-0で勝利。ポルトガルは決勝トーナメント進出、逆にイランは予選敗退が決定しました。
試合後のフランクフルトはイランサポーターとポルトガルサポーターの立場が逆転。
国旗を振り回してクラクションを鳴らしている車は、ポルトガルのものでした。
アジアの負けは悔しかったです。敵(かたき)は日本が明日とる。ひそかにそう誓いました。