弟の本が転がっていたので拝借して読みました。
重松清の『きよしこ』。重松清は弟が好んで読んでましたが、彼によるとかなり暗いとのことでした。
『ビタミンF』が話題になったのも数年前になります。あれもそんな社会問題を取り上げた内容ではなかったでしょうか(まったく確認していないので的外れだったらスミマセン)。引きこもりとか家庭崩壊とかそういう感じかな、と身構えて読みました。
本作は吃音(どもり)の少年に宛てて書いた小説で、導入部分でそのように説明があります。
作者に届いた手紙。その子の親から、筆者に向けて、吃音のわが子に向けて「吃音なんか気にするな」と
励ましてやってくれ、との要望が書いてあったんだそうです。
それに対して筆者は「それは違う」と。言葉をかけるかわりに、この物語を送ろう、と。
同じ吃音の少年の(それは幼いころの筆者自身なのだが)物語を。
吃音のこどもは言葉をうまく発せない。苦手な音があって「き」とか「と」とかだったりするらしく、
主人公の少年は小さいときから言葉を発することを恐れ、話し言葉も苦手な言葉を避けて自然と
発音しやすい音の単語に変えてしゃべっていました。
それを克服するには、この小説全編(幼少期から大学に入る直前までの10数年)を要するのでした。
物語の最後で少年は、吃音に対するコンプレックスを克服します。
それは自分自身との戦いの、ひとつの終わり。
主人公は本当に話したい言葉から逃げていた。でも本当は、発さなければいけなかった。
人生も同じ。自分の本当にしたいこと、伝えたいことからは逃げられない。ごまかせない。
そう悟ったとき、少年はコンプレックスを克服して、ひとりで歩き出す。人生と向き合う。
そんなラストが感動的でした。
重松清は新刊をだしていたので、こちらも引き続いて読んでみようと思っています。
重松清の『きよしこ』。重松清は弟が好んで読んでましたが、彼によるとかなり暗いとのことでした。
『ビタミンF』が話題になったのも数年前になります。あれもそんな社会問題を取り上げた内容ではなかったでしょうか(まったく確認していないので的外れだったらスミマセン)。引きこもりとか家庭崩壊とかそういう感じかな、と身構えて読みました。
本作は吃音(どもり)の少年に宛てて書いた小説で、導入部分でそのように説明があります。
作者に届いた手紙。その子の親から、筆者に向けて、吃音のわが子に向けて「吃音なんか気にするな」と
励ましてやってくれ、との要望が書いてあったんだそうです。
それに対して筆者は「それは違う」と。言葉をかけるかわりに、この物語を送ろう、と。
同じ吃音の少年の(それは幼いころの筆者自身なのだが)物語を。
吃音のこどもは言葉をうまく発せない。苦手な音があって「き」とか「と」とかだったりするらしく、
主人公の少年は小さいときから言葉を発することを恐れ、話し言葉も苦手な言葉を避けて自然と
発音しやすい音の単語に変えてしゃべっていました。
それを克服するには、この小説全編(幼少期から大学に入る直前までの10数年)を要するのでした。
物語の最後で少年は、吃音に対するコンプレックスを克服します。
それは自分自身との戦いの、ひとつの終わり。
主人公は本当に話したい言葉から逃げていた。でも本当は、発さなければいけなかった。
人生も同じ。自分の本当にしたいこと、伝えたいことからは逃げられない。ごまかせない。
そう悟ったとき、少年はコンプレックスを克服して、ひとりで歩き出す。人生と向き合う。
そんなラストが感動的でした。
重松清は新刊をだしていたので、こちらも引き続いて読んでみようと思っています。