
映画化もされていますが、これは秀作だと思います。
自分は漫画喫茶で夜中に一気読みしたんですが、その読み方で正しかったな、思いました。
そのあと思わず買ってしまいましたから(笑)。
全編一気に通して読んでください。しかも時間指定、夜中に。周りに人がいる暗めの漫画喫茶で。
富士山が噴火して首都圏は壊滅、その中で修学旅行に来ていた主人公が家に帰ろうとするが…という話
です。リアルでおもしろいです。あと全編通しての閉塞感というか、息苦しさ。
新幹線はおろか道路も壊れて、東京まで歩いていくしかない、と。絶望的に変わっている日本の風景。
ビルは崩れ、灰が積もり、そして人心は荒れすさんでいる。
食料の奪い合い、そして極限状態に置かれた人々が起こす奇妙な宗教行為。
いち早く目覚めるのは主人公の同級生。狂ったんじゃなくて、恐怖に飲まれた剥き出しの人間の姿。
「人間と恐怖」というテーマに物語は収束していきます。ラストは決して救いのある内容ではなかった
気が…ハッキリしないんですよね。途中で気付くんですが。このペースじゃ終わらないぞ、と(笑)。
僕が思ったのは簡単に言うと、恐怖は人間の頭が感じるもので、人間の頭ひとつで恐怖は恐怖じゃない
だから今の現実に恐怖を感じているのはあなたの頭、ひいてはお前次第、だからお前の見方感じ方、
考え方一つで恐怖は克服できるし今の恐怖は恐怖じゃなくなるしひいては世界の在り方がかわるんだよ、
という。それこそ最後のページの、形が変わってしまった日本列島のように。その絵に恐怖を感じるか
どうかはアナタ次第だよ、って言うことなのかな、と。なんかよく聞くような陳腐な言葉ですが。
それを純粋に近未来SFモノとして楽しめるところに本作の面白さ、品の良さを感じるのであります。
いい漫画です。ヤンマガらしい、というか。オススメです!!