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浦沢直樹と言えばもう世間一般で広く知られている漫画家でしょう。
僕も『YAWARA!!』『MASTERキートン』『MONSTER』他短編集三冊ほどを持っています。
『YAWARA!!』で押しも押されぬヒットメーカーとなり、大人向けのキートンやパイナップルアーミーなど
で海外色の強い、ハリウッド映画みたいな“おしゃれな”漫画家、そして今やミステリー作家みたいな
位置で頑張っています。一件多彩な作品性、多くの原作者に彩られた作品群は当代一の売れっ子漫画家と
言っても、何ら差し障りないのかもしれません。

が、嫉妬してしまうんです。いやそうじゃなくて(笑)、それなりにファンとして思うところがあり…。
氏の代表作は何でしょうか?自分は『YAWARA!!』かな、と思います。一番知名度があるはずです。
比類して面白いのは『MASTERキートン』でしょうか。中学時代に流行り、全巻買いました。

能力はあるんだけれどもいろんなものを描いていて、それゆえに氏が真に描きたい代表作という
ものを読んでいないような気がしてしまいます。これは読者のわがままなのでしょうか…。
初期の作品は大友克洋を明らかに真似ており、強い憧れが見て取れます。大友克洋が目標、と言うならば
しっぽをつかめないのもしょうがねえなあ、という感じにも思えるのですが…。
大友克洋の漫画は、バリバリ少年漫画畑の僕には正直あまりよくわからないので、申し訳ないのですが。
『20世紀少年』なんかも、『MONSTER』の次だったのもあって正直「またか…」という印象は否めません
でした。僕はすんなり読めなかったです。今の『PLUTO』もイマイチ。何故手塚治虫の真似をしなくては
いけないのか、分かりません。僕はそろそろ、氏の集大成とも言うべき『…キートン』のように重厚で、
『YAWARA!!』のように単純で面白い漫画、が早く読みたいな、と思っています。
笑顔の裏に何かがあるような漫画じゃなくて(笑)。この辺は、自分の完全な性向ですね…。

しかしそう言ったことを思うにつけ、浦沢直樹は今まさに分岐点に立っているんだな、と思います。
将来の評価は、偉大な芸術家となるか、それとも一流の職人だった、となるか…。
ものすごくsnobな言い方ですが。何にせよオンリーワンの、集大成と言うべきすごい作品を期待します。
…って自分は思うんですが、友人にはこれはこれでいいんだ、なんて意見もあり…どうでしょう?

さて最後に適当に褒め言葉を(笑)。もちろん、好きなところもいっぱいあるので。
尊敬する点は、デビューのタイミングを計画的にうかがっていた、というところ。
当時人気No.1の漫画が終わったところに、持ち込みに行ったというから完璧な戦略家です。
これは重要ですね。今は少年漫画は『ワンピース』がスゴイので、それが終わる頃を狙うのがいい、と。
それと、絵。超緻密な背景。背景が漫画にとっていかに大事かということです。
人物も、簡単な線でささっと描いていて様になるんだからさすがです。
…一応。そんな感じです。世間一般の評価より期待が上だけに、まだまだって思ってます。スミマセン。