出張中に観ました。かねてから、女性に好評、といって概ね良い印象を持っていたので楽しみでした。
あらすじは田舎から歌手を夢見てニューヨークに出てきた女の子が、夢を実現させるまでの話。
実在するらしいコヨーテ・アグリーというバーは、ハプニング・バーというかイベント・バーというか、
ホステスがカウンター上で踊って拡声器で客を煽って盛り上げてバカ騒ぎする、というそういうバーな
わけです。これがカッコよくて、垢抜けなかった主人公もカッコよくなったりしてそれが最高だ、と。

で、想像していたよりも爽やかなストーリーでした。スポーツものに近いレッキとした青春映画です。
トラブルに直面すると開き直ってそれを乗り越え、主人公が成長していくさまはまさにそれです。
バーとか夜の仕事、とか「今日の稼ぎは300ドルよ…ふふ」なんて聞くと、ど~~~してもインビ
イメージが頭に浮かんでしまい期待してしまうのですが、これが全然そんなことなかったです!
むしろなさ過ぎ!!残念!

周りの女の子達はクセありそうなんですが、主人公は田舎者なのが幸いしたのか夢を持っていたから
なのか、よそで作った彼氏が歯止めとなったのか分からんのですが、堕落していかないんです。
ホントにヤバいことにも関わらずにいっちゃうんですよね。不思議と言うか、ラッキーです。
日本だとどうしても風俗のイメージが強くなってしまいます…そりゃそうだ、って!?
これと近いようなショーパブに行ったことがあります。インビというより、エンターテイメント的な。
なんとなく近いかな、と思うんですがね。本場とはまた違いますか…。

また、主人公のぶち当たる日常の色々な問題がリアルでした。
始めたての仕事で失敗して自信喪失、仕事と恋愛の板挟みで悶々、それが元で仕事も恋愛もうまく
いかなくなって…みたいな。彼氏とのケンカのシーンもセリフややり取りを観ていてなんだかとっても
身につまされます。男ながらに。女性ならば尚更でしょうか?

もう一つ、主人公は歌手ですが、アメリカの、こういう新人発掘!みたいなものの土壌の良さ、を感じました。
歌手やアーティストを目指す若者たちの中から価値ある才能を、自動的にソフトとして輩出させるような
システム、ストリート→小さなバーの舞台→大きな舞台→プロダクションがついてメジャーデビュー!
みたいな。そういうのが確立されているんでしょうね。人々の中にも普通に根付いていて。
いいヤツはどんどん上のステージに行く。ダメなやつはダメ、というような。
日本の比じゃないでしょう。まさにソフトの超大量消費、そんなアメリカらしさ(?)を感じました。

あとは、バーじゃなくてもどこでもよかったのでは?バーの意味ない!という部分もあるには
あるとは思うんですが…自分はそれこそまたリアルだなあ、と思いました。
日常に流されるがままになり、それでも夢をかなうチャンスに、ある日ひょんなことから出くわす。
夢に向かって突っ走るよりも、今の日常からたまたま、また夢への道に戻るというのがリアルでした。
それも主人公が自分じゃ行かないようなバー。このギャップの大きさが、リアルです。

思ったより爽やかな話だったので、意外でした。ちょっと軽いかな?普通ですか。
4点/10点中