「特変なし」にたよらない
医療的ケアの先生、nです。医療現場でよく聞く「特変なし」特に変化なし、のことですが我々ナースがわりと使うものだから介護の方も使うのでしょうけどあまりいい言葉ではありません。・・・んー。これは賛否両論あるかも知れませんが、わたしは頻繁に使うことには抵抗あります。私が新人の頃、指導者から同期も含めてよく言われていたのが「昨日と違いがないことはない。ちゃんと見たの?」 です。そういわれて記録をつき返されるのですが、別に痛くもかゆくもなんとも変わりがなく、書き様がなくて困ったものでした。笑当時は、「新人いじめだ 」 なんて同期と慰めあっていたのですが振り返ると、あれは正しい忠告。私たちは昨日とまったく同じ状態であるはすがない。細胞は更新しているし、気持ちも変わったりしている。変化というと、痛いとか腫れたとかいうトピックスを探しがちですがよい変化や変わらないことでいるその気持ちとか、そういうことに目を向けなさいと言うことだったのかなと考えます。ほかに、私がこの言葉をおすすめしない理由は「特変なし(に決まってる)」という思い込みから逃れるためです。「(どうせ)いつもとかわりないですよね~」という意識で見ていると本当は微妙に変わっていても気づけないものです。高齢者の変化は微妙なことも多いので、いつもニュートラルな視点で観察できるようにしていてください。