この時期になると開幕がいつかいつかと待ちわびる
でもそこで、
「もうそろそろやからやってみるか」
って人と、
「釣れだしたら行ってみるか」
って人のタイプの違いは圧倒的やろね
「とりあえず豊浜か冨具崎でやってみるか」
って人と、
「人がいないとこでやりたいから探してみるか」
で場所を開拓しようと行動する人の違いにも似てるかも
まだ情報も何もない、
始まるのかどうかもわからない、
そんな中で上げる1パイ
過去の実績も何もない、
どんな場所かも詳しくなく頼るものもなく、
ただ自分が「人はいなくてもここに可能性を感じる」
ってだけな場所で上げる初めての1パイ
これらの充実感というか、
他の1パイとは格段に違うレベルの嬉しさ
感動すら覚えるような1パイを獲ることができるのは、
そういったことにトライする人にしか与えられない権利
まだエギングを始めた頃、
もうすでにエギングブームが走りだしてて、
有名どころの場所ってのはどこも人だらけやった
初心者やったし周りに上手い人がいれば自分に釣れる可能性が下がると思ってた
それに、
「ここで釣れるんやったらこっちでも釣れるんちゃうの?」
という単純な考え、
「せやったら人おらんとこのがえーわな」
新舞子から知多半島をぐるっと一周、
約1年かけて衣浦西堤までほぼ全ての場所を回ったと思う。
港や堤防じゃないとこでも撃てそうならやってみた
スーパーシャローな場所もあればモジャモジャだらけでやれない場所もあった。
でもまだそんなに先入観てものが無かったので、
どんな場所でもとりあえず何回かはやってみた。
どこにも墨跡なんかなかった
当時は冨具崎が知多でアオリの釣れる北端と思われてた時代。
そもそも情報自体があまり無かった時代。
エギのハナがヒモで、シンカーが四角形なものが普通に売られてた時代。
アオリーQが画期的だった時代。
継続できた理由はわりと始めの方にいい思いができたからかもしれない
そこはホンダワラが群生するファミリーに人気な釣り場
エギを投げてても知らんおっちゃんに、
「こんなとこにイカなんかおらんやろ」
って言われながらもその答えは自分で出すと投げ続けてた。
エギを回収する時の早巻きの後ろに一瞬見えた茶色い大きな影
チヌ?ボラ?シーバス?
次のキャストで・・・・
残念ながら根掛かり
しかし1秒か2秒の後に根掛かりなはずが強烈な引きに
まだあまり経験のない自分には一瞬何が起こったのかよくわからない。
ただロッドを立ててゴリ巻き
遠くで「ブシュー」
何かが水面でバタバタしてる。
春アオリのデビューの時に、
豊浜で釣ったキロアップとは比べものにならない引きと大きな影
やがて震える手でタモを入れて、
そのあまりの大きさに手だけじゃなくヒザも震えてきたことを覚えてる。
38cm
重さは量ってなかったけど、
たぶん時期からしてもちょうど2kgといったところ。
あの時の感動は忘れない
その知多半島調査で入った場所では他にも釣れた場所がある
2年後に大爆釣を見せることとなった場所もそうだ
僕がやってた時には誰もいなかったし、
その後何度か行ったけど他に見たことはなかった。
そんな夢中でアツくなってやってた頃もあったなぁ
今はもうムリ(笑)
うん。懐かしい
また春シーズンが始まったね~