【ホール存続をかけた支援コンサート】

文化活動をする者として是非とも皆様にお力添えをお願い申し上げます。
兵庫県加東市東条文化会館コスミックホールが今まさに存続の危機に瀕しています。
このホールは1990年町制35周年に音楽専用ホールとして建設された全国的にも音響評価の高い574席のホールで、開館以来日本木管コンクールが開催され、国内外からの参加がありフルート及びクラリネットの若手演奏家登竜門となっています。また著名な音楽家による上質なコンサートを多数開催して来られました。

約30年前財政に余裕のあった時期に建設されたこのホールは3年前加東市の公共施設合理化計画で廃止対象となり、全国のプロアマが立ち上がり存続を求め市長へ要望書を提出され、涙ながらに多数の存続を願うパブリックコメントが寄せられ市民ボランティアによるNPO法人新しい風かとうによる3年間の指定管理による委託運営が決定しました。
私はNPO法人新しい風かとう理事長土肥富幸氏にお目にかかり「加東市の大切な文化遺産を次世代に引き継ぎたい」という熱い想いや
東京から移住しチーフプロデューサーとして魅力的な企画を発信されている多戸章人氏やホールと共に育った地元スタッフさんの懸命な存続活動に共鳴し、文化活動をする団体として私達も何とかして応援できないかと思いました。

ホールは人が集い文化を通じ豊かな心が育まれる場所です。住民の財産、宝なのです。
効率化重視による行政の手法によれば、費用対効果で数字による判断で廃止または存続かが決定されますが、本来文化芸術やスポーツは住民満足度という便益が数字で測りにくく収益を即生み出しにくいものであると思います。
文化は種を蒔き水をやり育て地域に根付くのに時間を要します。先人が汗をかいて努力し育てて来たものはその時代を生き抜いた方々の生きた証としての歴史であり、良いものは次世代に継承し大切に育てることも重要ではないでしょうか?

コスミックホールも同様です。
30年地元に根付いた文化があります。文化はひとりの人間によるものではなく、行政も住民も皆で作っていくものだと思います。それには多くの方のご理解ご協力が必要です。
文化はひとの心には欠かせないもので、子供に本物の文化に触れる機会を与えることは非常に大切であると考えます。
まちの主役は住民であり未来ある子供たちのためにも上質な文化は必要です。
目先の維持管理費にとらわれホールを潰すという行為は30年育まれた文化への破壊、ホールとともに育った方々の心の破壊をもたらすように感じます。これは愛着ある住み慣れた家が潰される震災と同じではないでしょうか?
破壊は一瞬であるのに対し文化を育てるのには長年の年月と人の努力を要します。
文化は長いスパンで次世代に継承されて行くものです。

今月ホール存続をかけた活動支援コンサートが、当コンクール杉原恒臣相談役所属の兵庫県医師会交響楽団協力のもと開催されます。私達にできる応援はこの支援コンサートに足を運ぶことです。行政へこの声が届くのか分かりませんがこのまま潰されるのを私達文化団体が黙って見過ごす訳にはいきません。
これはコスミックホールだけの問題ではなく、全国のホールにいえることです。
公共交通機関は路線バスで、大阪梅田から70分、神戸三宮から50分、東条下車徒歩5分で意外と近いです。
勿論私も伺います。ホール存続にご賛同頂ける皆様のご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。
チケットはホールへお電話頂くか私までご連絡をお願い致します!
路線バス時刻表はコメント欄をご覧下さい。

♫加東市東条文化会館コスミックホール 活動支援コンサートお
2018年6月24日(日)13:30開場 14:00開演
グリーグ : ピアノ協奏曲イ短調作品16
ベートーヴェン : 交響曲第5番ハ短調作品67
「運命」
一般 2,000円 高校生以下 1,000円
ピアノ 田尻洋一
指揮 保科洋
共催 兵庫県医師会交響楽団・NPO法人新しい風かとう