アマチュアにとってのコンクールとはどのような意味があるのでしょうか
私のコンクールとの出会いをご紹介させて頂きます

私は5歳からピアノを始め音楽が大好きでしたが音大には進まず別の道へと進学し、20年弱のブランクの後子育てをしながらその息抜きにとピアノを再開いたしました。独学では上達は難しいかとまずは近くのピアノ教室の門を叩きました

そしていつか舞台で弾くことを目標に、発表会に向けて練習を頑張っておりました
そんな中再開から1年後アマチュアでも参加可能なコンクールの存在を知りチャレンジしてみることにしました。そこでまさかの入賞をし、いつの間にか音楽と真剣に向き合っている自分と出会いました。気付けばアップライトに消音機能を取り付け深夜ピアノを弾いいました

コンクールでは素晴らしい審査員の先生方に自分の演奏を聴いて頂き戴いた直筆の講評に励まされ、またそこで出会う仲間の演奏、情熱に刺激を受け再び頑張ろうとファイトをもらいました コンクールに出場する中で私が気づいたこと、それは音楽は「聴いて下さる方あってのものだ」ということです。自分なりに曲を勉強し聴いて下さる方に何かを伝えたい という気持ち、1音1音に魂を込める気持ちが大切なのだと感じました

もちろん技術習得はそれを表現するには不可欠ですが、テクニックだけではなく、感性豊かに表現することが音楽を続ける醍醐味なのだと思います。
 コンクールの意義はその結果だけにあるのではなく、そのプロセスにあるのだと私は思います。1つの目標に向かって仕事や子育てをしながら時間を捻出し、全力で取り組むことは努力を要しますが、その達成感は大変大きなものです。

完成度を上げる努力の中、うまく行かずスランプもあるかと思いま しかしそれを乗り越えた時には必ず多くの発見があり、以前の演奏よりもさらに磨きがかかればどんなに素敵なことでしょう! コンクールをきっかけに真剣に音楽と向き合うことができたのは、素晴らしい経験であったと思います。それが生活全体にも活力を与え、生きる喜びとなると思います

コンクールと言えば敷居が高く感じられるかと思いますが、継続のバロメーターに是非チャレンジしてみて下さい きっとそこには新しい素敵な音楽の世界が待っているでしょう
コンクールではアマチュアの皆様を大切に、音楽を再開される皆様も応援して行きたいと考えております。また参加者の交流の場を設け、お互いが良い刺激を受け楽しみながら生涯音楽を続けて頂けるお手伝いがではればと願っております。
皆様のご参加を心よりお待ちしております