まあ、くどいようですが水滸伝なんてのは大嫌いなんですが、AIを駆使してまた水滸伝ネタで小説を書いてみました。


前回はおふざけギャグでしたが、今回はシリアス路線です、一応....


『蒼龍水滸外伝・蒼き龍の夜明け』

史文恭「何という事だ....。この人達に何の罪があると言うのだ!」


正義感溢れる若き武芸の達人 史文恭(字は玄武)は、妻・冴香と息子・史文翔(字は玄明)と共に清州に住み、そこで小さな道場を開き、住民に武術を教えていた。 


平凡だったが温かな人達に迎え入れられ、愛する家族に囲まれ、史文恭は幸せだった。 


この平和がいつまでも続けば!と史文恭は願っていた。 


だがそんな史文恭の平和への思いは無残にも打ち砕かれた。

悪夢の夜が突如としてやって来たのだ。 


清州の軍総司令官である秦明将軍が反逆し、清州に夜襲をかけたのだ。


史文恭「秦明将軍の裏切りだと!いや、何かが違う!」


史文恭は即座にそれが、秦明の軍勢に見せかけた偽物だという事を見破った。 


史文恭「冴香、玄明を連れて先に逃げてくれ!」


冴香「玄武、あなたは!」 


史文恭「こうしている間にも街の人達が襲われている!俺はその人達を助ける!」 


史文恭は冴香と史文翔を逃がし、自身は槍を取り、賊軍と戦う事を決めた。 

清州の人達を守る為に。 


賊兵「ヒヤッハー!死ねい!」 


住民「ひいいいい!」


ドスッ! 


賊兵「ぎやあああああ!」 


住民「史文恭様!」 


史文恭「大丈夫ですか!ここは任せて、あなたは早く逃げてください!」 


史文恭は住民達を守る為に獅子奮迅し、逃げまとう清州の人達の命を救った。 

しかし多勢に無勢、史文恭がいかに強くともたったひとりでは限界があり、清州には多くの犠牲者が出てしまった。 


史文恭「私の力不足で助けられず、本当に申し訳ありません!」 


無念の唇を噛む史文恭.... 


悪夢の夜は去り、冴香も史文翔も無事だった。 


しかし史文恭の屋敷は見るも無残に焼け落ち、犠牲になった住民達の遺体を目の前に、史文恭は愕然としていた。 


慕容彦達「誰かと思えば史文恭ではないか」


史文恭「慕容彦達様....」 


そこへ、名馬に跨り立派な服を来た高貴な男が、配下の兵達を引き連れて通りかかった。 


その男は清州知府の慕容彦達であった。


慕容彦達は妹が徽宗皇帝の寵姫である事を傘にする男で、史文恭は正直この男が好きではなかった。 


慕容彦達もまた、武勇に優れ容姿にも恵まれ、美しき妻を持ち、人望もある史文恭の事が気に入らなかった。 


慕容彦達「フン!此度は災難じゃったがよく戦ってくれた。無事で何よりじゃ!」 


史文恭「....お心遣い、感謝致します」 


口先ではそう言っていたが、史文恭は慕容彦達の腹の中など見透かしていた。 


慕容彦達「裏切り者の秦明め!許さぬぞ!」 


どうやら慕容彦達は、裏切った秦明が清州を襲ったと思っているようだった。 

賊の正体が秦明軍に見せかけた偽物である事を見抜いていた史文恭は、そんな慕容彦達に対して進言した。 


史文恭「知府様、差し出がましいですが、ひとつよろしいでしょうか」 


慕容彦達「何じゃ!申してみい!」 


慕容彦達は苛立つ口調で返した。 


史文恭「本当に秦明将軍の仕業でしょうか?私にはそうではなく、何か裏があるような気がしてならぬのです」 


慕容彦達は眉間にシワを寄せた。 


慕容彦達「何じゃと!貴様はワシの目が節穴だとでも言いたいのか!」 


史文恭「いえ、そうではございませぬ。しかし罪なき人を処罰し全てを奪うなどはあってはならぬ事です。まずは真実を見極める事こそ肝要、取り返しがつかなくなってからではもう遅いのです!それに無益に血を流すなどは避けるべきです。慈悲の心を持つ事こそ、人の上に立つ御仁としての定めではないでしょうか」 


将が謀叛人となれば、当人だけでなくその家族までも厳しく処罰される事になる。

史文恭はそれに対しても、真っ向から否定的だった。


慕容彦達「ふう....、今更そう言われてものう....」 


史文恭「えっ!それはどういう事でございますか....」


慕容彦達「実はのう....」 


史文恭「えっ!!!!」 


史文恭は絶句した。 


聞けば既に慕容彦達は、秦明を謀反人として、秦明の家族を処刑にしてしまったのだという。 


史文恭「何という事を!何故です!何故にそんなはやまった事を!」 


史文恭は慕容彦達に食ってかかった。

それに対し慕容彦達は、顔を真っ赤にして激怒した。 


慕容彦達「ええい黙れ!💢大人しくしていたらつけ上がりおって!💢貴様如きがこのワシに楯突くつもりか!💢下がれ下郎!💢」 


史文恭「(何だと!💢このボンクラ、虎の威を借るドブ鼠め!💢💢)」 


史文恭の怒りは頂点に達した。 


身分の枠など関係ない。 

そんな物は飛び越えて、史文恭は慕容彦達に対してぶちまけた。 


史文恭「ふざけるな!💢罪なき人を罰して命を奪うなど鬼畜の所業!お前こそ恥を知れ!💢💢」 


兵士「おのれ!慕容彦達様に向かって!💢」 


史文恭の暴言に慕容彦達配下の兵達は殺気立ち、史文恭に斬りかからんと取り囲んだ。 


慕容彦達「止めい!💢💢」 


だが当の慕容彦達が配下の兵達を制した。 


慕容彦達「史文恭!💢此度の無礼、本来ならば首を刎ねる所だが今回だけはそちの働きに免じて罪には問わぬ!だがこれ以上続けるなら話は別だ!貴様も、貴様の妻子もたたっ斬る事になるぞ!💢💢」 


慕容彦達が史文恭を処断しなかったのは後ろめたさからだったが、慕容彦達がその気なら史文恭もまた慕容彦達の首を刎ねる所だった。


史文恭「(命拾いしたな慕容彦達!しかしやはりこの国の政治家達もとことん腐ってやがる!💢💢)」 


この後 史文恭は、清州を襲った賊の正体が、秦明軍に見せかけた梁山泊の仕業だという事を知った。 


梁山泊は秦明を味方に引き入れる為、奸計を用いて秦明が清州に戻れぬように仕組んだのだ。 

罪の無い秦明の家族や、清州の民達まで巻き込みその命を奪った梁山泊に対し、史文恭は激しい憎悪の炎を燃やした。 


史文恭「梁山泊、許さぬ!」 


後に史文恭は曾頭市の武芸師範として招かれ、梁山泊と戦う事となるのである。



【完】