遺品整理って、その人が大切にしていたモノも処分するタイミングが必ず来る。

 

 

母の住んでいた家の納戸の中のものは基本的にまだそのままでいいという事になっているが、それ以外の生活空間にあるモノは今回全て処分しました。

(仏壇があるので座布団数枚は残しましたが)

 

 

一年かけて、重たい立派な本や(規格サイズ外のなんとかの全集とか)雑貨も処分してきましたが、今回は、晩年に母が手元に置いて読んでいた本もBOOKOFFに売りに行きました。

 

最後の最後に読んでいたであろう本があり、その本はマーカーで線が引いてあり、ページが折ってあり、書き込みしてある本でした。

最後にこの本を読みながら色んなことを考えたであろう本。

残していましたが、それも破って処分しました。

 

 

もちろん、心が痛くなります。

人が大切にしていたモノを処分するのは。

涙が出てくることもありました。

 

 

だけど、いずれは誰かが処分しないとならない。

子供の代で処分しないとならない。

その役目はたまたま私だった。

 

 

父の時もそうだったな〜

父の大量にある蔵書。

父が亡くなった後、母が家の敷地内、玄関の前のスペースに本のための物置を作ると言い出したので、そんな事をしてもたぶん誰も読まないし、後々荷物になるだけだよと話し、

(母は父の本は読まないと思う。好みが違うので)

本屋さんと交渉し、引き取ってもらった。その際はお金をお支払いした。価値のある本もあったと思うが、処分してもらうだけの本もあったと思うので仕方ない。

そのくらい量が多かった。

 

 

その他、父のこまごましたものも整理して処分した。

母に頼まれたので。

 

 

だけど。。。。

 

数年後に「圭子はなんでも捨てちゃうんだから」と言われた。

じゃあ、あなたはパパのあの大量の荷物を速やかに整理できましたか?

弟家族が引っ越して同居するのに。急いでいたのに。

そう言いたかったけれど、母も夫を亡くして気持ちは大変だと思ったので何も言わなかった。

あの頃の私は母に何も言い返さず偉かったな。

心屋流のマインドも知らなかったのに。


父のものを処分するのだって辛かったよ。

 

 

父を亡くした私より、夫を亡くした母の方が辛いだろう。思い出がたくさんありすぎてと想像できたのだ。

 

 

圭子はなんでも捨てちゃうんだから。

 

 

そう言われて、がっくりすることもあったが、結局誰かが亡くなったら、なんでも捨てないとならない時期はくる。

それを誰がいつするかの違いだけだ。

 

別に母の悪口を書きたいわけじゃない。

誰かがしなくちゃいけないことをたまたま私がしたってことだ。

本当に面白い。

 

 

人が大切にしていたものを処分するのは辛いものです。

思い切る気持ちが必要になります。

 

 

私だって、子供の頃から家にあった、母が大切にしていたコーヒーカップとティーカップのセットは、なんだか処分できず、かといって引っ越し先にも持ってこれないので、友人のご実家に預かってもらったもの。

 

素敵だな〜と思う母の中鉢も捨てた。

ガラスの大きなお皿も捨てた。

その箱には「素敵なお皿」と書いてあった。

ですよね。捨ててごめんよー

 

自分の、思い出のあるハレクラニのマグカップ二つも捨てた。また欲しけりゃ買いに行けばいいや。

 

 

 

自分のものを処分する方が気が楽。

そう思ってまた減らしていこう。

 

私は誰かに遺品整理の手間をなるべくかけないように

していきたいな〜

 

 

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