◆新しい作家さんの誕生です。
小野美世さんの
「誰にも言えない夫婦の悩み相談室」
 
 
この本がもし28年前にあったら
一番読んでもらいたいのは私です。
 
違う人生になったかもしれません。
 
 
そう、私も結婚してから
誰にも相談できずに一人で悩んでいた女性だったので。
 
 
私はほとんどセクシャリティに関することは
書いていないのですが
実は、私は結婚2日目からセックスレスだったんです。
2年半後に離婚するまでずっと。です。
 
 
びっくりしませんか?
中年夫婦じゃないのに。
ええ、一番びっくりしたのは私です。
 
 
この話はマスターコースや上級ワークショップではお話ししています。
 
 
 
本当に好き合って結婚したと思ったのに
そういうことで
青天の霹靂でした。
いや、恋人同士の時は普通だったんです
(多少淡白なのかと思うことも後から思えばありました)
拒否されるというよりは(迫った事はない)
しなくて当たり前みたいな態度でしたね、彼は。
不思議だわ〜
 
 
で、27歳で結婚した私は
喧嘩の時に当然言ってしまいますよね。
 
「どうしてそういうことをしないの?」
 
すると彼は
 
「結婚したらそういうことしないんだよ」
 
と平然と言ったのです。
 
 
ビックリして開いた口が塞がらなかったと思います。
たぶん、以降特に話し合いもせずだったと思います。
幼かった私は話し合う事で解決するという道が見つけられなかったんです。
 
 
ずっと悩んでいました。
すごーーーーーく悲しかったなあ。
すごーーーーーく惨めだったなあ。
女性として魅力がないのかと思ったよね、きっと。
 
 
3〜4ヶ月経過したのち
私のほうも
「彼とそういうことはできないな」と
思うようになりました。(早いよね、、、私も問題あり)
 
 
人間的に悪い人ではないので(お金持ちだしね)
きょうだいのように同居していました。
側から見たら仲の良い夫婦に見えたでしょうね。
確かに仲は悪くありません。
喧嘩するような人でもないし。
 
その頃は
友達にも相談できなかったため
私が離婚したと話した時
みんな驚いていました。
しかも離婚届を提出した翌日、
ユーミンのコンサート会場で話したの。
みんな「シーーーン」よね。
 
 
セックスレスという言葉は
簡単に口にできない時代だったような気がします。
 
 
私がまず話したのは母
そして父
でも、私の悩みの答えにはなりませんでした。
 
「子供を作る努力をしなさい」
「友達夫婦として生きるのね」
そんな感じだったかな。
大人のアドバイスですよね。今ならわかります。
「別れなさい」とも言わなかった両親に感謝しています。
別れた後に母が「早くそうしたらいいと思っていた」と
本音を告白してくれました。
 
 
そして、なぜか私は
中学生の時に家庭教師をしてもらった男性の先生に
突然会いに行き、相談をしたのです。
私より15歳くらい年上だったかな。よく覚えてないけど。
大人の男性の意見が聞きたかったのでしょうね。
 
 
そこで私は
「男が欲しいんだろう」という言葉を言われて
呆れて、がっかりして帰ったことだけ覚えています。
相談する相手を間違えた〜〜。
気持ち悪い〜〜〜。
こういう悩みは本当に
相談する相手を選ぶべきだと感じました。
私の伝え方も拙かったのかもしれません。
今よりほんと子供だったから。
 
 
 
はい、私としては
「男の人が欲しい」とは微妙に違って
ただ、普通の結婚生活(私が思っていた)、
そしてごく普通に愛する人との赤ちゃんが欲しかったんです。
子育てをして家庭を作ることが夢だったので。
専業主婦が夢だったので。
もちろん、愛する人とはそういうことをしたかったですけどね。
 
 
テレビの「おかあさんと一緒」を見ては
泣いてる時期もありました。
(今思うと笑えます)
 
 
 
彼とはもうできないなと私が感じてからの
私の具体的な悩みは
「自立して生きていかなければ、生きていけるのかしら」
「じゃないと離婚もできない」
でした。
 
 
なのでそこで悩んで
2年半も友達みたいな
結婚してるけどしていないような暮らしを続けたのです。
 
 
離婚はある時
天から「離婚しよう」が降りてきて
その後は彼にお願いをして
さくさく行動して別れました。
そのタイミングは本当に不思議で
心が決まるまでにその時間が必要だったと思います。
 
 
「シンドラーのリスト」のリーアム・ニーソンに恋をして
「ああ、私はまた男性を好きになることができるんだな」と
思ったことも離婚を決めた動機になりました。
あと、同年の秀逸な映画「ピアノレッスン」に
感銘を受けたことも。
 
 
あの頃の私に「美世」というカウンセラーがいてくれたら
違う人生だったかもしれません。
もしかしたら
今頃子供がいて家庭があったかもしれないね。
 
 
でも、今の人生で良かったんです。私は。
自然に「子供もいらないな」と思えたし。
 
 
ただ、あの時
美世ちゃんがいてくれたら
こんな本があったら。
あんなに2年半鉛を抱えて生きていなかったと思います。
 
 
私はこんな結婚だったし
経験不足なので
セクシャリティに関することは
ブログには書きませんでした。
ただ、カウンセリングなどで
そういうお悩みの相談にはのれます。
 
 
セックスレスの悲しみと苦しみは
(子供が持てない悲しみ)は
経験しているからです。
よーーーーーくわかるからです。
そしてそこから立ち直れることも知っています。
自分が女性としてダメだったからそういうことになったとも
思いません。
 
 
離婚してから
恋愛をいくつかしました。
その中で今度は逆の立場になることもあり
求められすぎて困ったり
仕事で疲れて応えられないという
経験もしました。
愛してるけど体の関係はいらないわと
思うこともありました。(咳喘息で体が弱った頃ね)
本当に思ったんです。
心が繋がってるからいいじゃない。と。
 
 
それはあの時の夫の気持ちだったかもしれません。
本当は「セクシャリティ」は私にとって大きな課題なのかもしれません。
 
きっと同じような悩みを持つ人は
多いのでしょう。
 
 
私みたいに「結婚2日目から」は
珍しいけれどね。あまり聞いたことがありませんよ(笑)
 
 
私は実名で仕事をしているので
相手もあることだし
この事は書かなかったのですがかなり昔ですし
今は「セックスレス」が「悪者」とは思わないため
書いてしまいました。
恥ずかしいことでもないし。
 
 
美世ちゃんの世界を
皆さんに知ってもらいたいです。
そして幸せな女性が増えますように。
あの頃の私にも捧げます。
 
 
静かで穏やかで優しくて大好きな人です。
 
可愛い
 
美世ちゃんのブログ
 
11月6日発売