昨日、駅に向かう道で


向こうから来る男性二人とすれ違った。




老年と中年の方で


手を繋いでいた。




お二人とも清潔感のある方達で


親子なのか、他人なのかはわからないけれど


そのシーンが、一日私の心の中にあり


勝手にホッコリ温かなものを感じていた。




そのおじいさんは、決して、一人で歩けないほどヨボヨボでないし


腰もそんなに曲がっていない。



女性二人で手をとって歩いているのはよく見かけるけれど


男性で手を繋いでいるのは初めてお見かけしました。




で、さっき思い出したの。



昨日、出かける直前に





綿棒のケースを落としてしまい


「出かけるのにー時間がないのにーー」と慌てた。




同時に映画、「レインマン」を思い出した。


見た人なら意味わかると思う。




で、レインマンと言えば


ダスティン・ホフマンとトム・クルーズ






この二人は手を繋いでいないけれど


おじいさんの背の高さと、中年男性の背の高さのバランスが


同じだったし


おじいさんのジャンパーが、まさにダスティン・ホフマンのそれと同じようなのだった。





だから、何って話だけど。





昨日のあのシーンが目に焼き付いてる。




私もいつかおばあさんになり


誰かに手を引いてもらったほうが


歩きやすいという時が来る。




今の私が近眼と老眼のダブルで苦しんでいることを


目が見えないことがこんなに不便で疲れることを


数年前の私が想像できず、理解もできなかったように


今の私にはわからないけれど


数十年後には当たり前にそこにある光景なのかもしれないと思ったのでした。





歳をとるって


できないことが


ひとつひとつ増えていくこと。



けれど、経験を重ねていくこと。





まとまらないけどオワリ。