明治神宮はたぶん東京で一番好きな場所と言ってもいいかもしれない。
なんとなく煮詰まったとき、辛い時、仕事で追い込まれた時など、心が求めるときに参拝するのだけれど
何かを祈願するのではなく「生かしていただいて有難うございます」とお礼を言います。
生きてるからこそ、感じられる苦しみ、痛み、悲しみ。
乗り越えますねと神様に約束してくる。
本殿の前にある二本の大きな楠。
この楠を眺められるベンチに座ってじっと見ていると心が洗われてきます。
同じようにじっと眺めている人達がいつもいて、
外国人の方達も静かに座っています。
何かを感じているのかな。
明治神宮はいつも静かに穏やかに私を迎えてくれる。
参道の大木を見ていると、ここが神様の降りてこられる場所なんだと実感できる。
大木には精霊が宿っていて、エネルギーをくれますよね。
戸隠神社でも伊勢神宮でも北海道神宮でも感じる同じようなエネルギー。
昔の人は神様が降りてくる場所を知っていたのね。
人はどうして神宮・神社にお参りするのだろう。
人生は不条理だし平等じゃないし人は矛盾だらけ。
でも生きていれば幸福感に満ち溢れる瞬間に出会う事もあるし
甘い時間を過ごす事もあるし、切なくてたまらなく独りを感じる夜もある。
それが全て、自分の思うようにはならないけれども
きっと神様は見ているような気がする。
明治神宮に行くと、キラキラした何かが私に語りかけてくれて
ただただ「ありがとうございます」という気持ちになる。