グローバル人材って? | Parisの怒りマンボーのフランス愚痴日記

Parisの怒りマンボーのフランス愚痴日記

あこがれの花の都パリ、フランスの優雅な生活~~と現実は大違い。
8年のパリ生活で、穏やかだった私は怒りマンボーへ変身し、お馬鹿で自己チューなフランス人に怒り狂う毎日。
きらびやかなフランスのダークな面々をまきちらす、怒れるフランス愚痴日記です。

アイコンママブロネタ「お仕事」からの投稿


この間トマトにアンパンマンと絵を描いて、紙の上に「トマトのアンパンマン X月X日」と書きながら、はっとした。

私は(当たり前なんだけど)、漢字が素早く正確に書ける。丁寧語でもビジネス文章でもなんでも書ける。
そりゃぁ小学校から延々と漢字を習い、大学院の修論まで書いたんだから当たり前。

なのに、今フランスで、日本語を一言も使わない仕事、日本語を全く使わない生活をしているってどうなんだろう??
しかも、自分の母国語でもなくまだまだ苦手なフランス語を使って、フランス人と競争してプロジェクトをゲットしたり、フランス人に負けないよう成果を出さなくてはいけない。

私は日本でやっていたSAPというシステムの仕事の経験は生かせているけれど、日本人であること、日本語ができることはどこにも役に立っていなくて、それがたまらなく寂しい。
まるで、私の日本にいたときの半生を否定されてるような気さえする。(別に誰かに否定されてるわけじゃないんだけれど。)

これが、日本企業との橋渡しであったり、フランス企業の日本との取引の仕事だったらそんなふうに思い悩むこともないのだけれど・・・。
そして私の周りの在仏日本人で、私と同じように完全フランス環境で仕事をしている人は皆無なので、なんかこの気持ちを分かち合える?人もいない。

最近グローバルな環境で仕事をすることや、グローバル人材の育成がよくあちこちで話題になっている。
日本という垣根を越えて海外へ行って、その国の文化や言語の壁を乗り越えて働き、新しいことを吸収したり成果をあげることの重要性が言われているけれど、その経験と知識を日本へ持ち帰って導入することが大事なのではないかなと思う。
私みたいに、「単に海外に引越しした人」で、「単に現地で働いているだけ」で、「日本に何も持ち帰れません、日本にフィードバックできません」 というのは、残念だなと思う。

最近仕事のこととか、自分の存在意義じゃないけど、なんか生きている意味みたいなことばっかり考えるなぁ。