ファースト・トリップ⑫ | 徒然ブログ

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ウィグル人は私が北京で留学していた時も闇両替を生業にしている人が大勢いた。北京では魏公村という場所にウィグル人が大勢住んでいて私はそこでしょっちゅう闇両替をしていた。違法行為だとわかっていた・多分もう時効だと思う(苦笑)

 

ウィグル料理もよく食べた。スパゲッティに似た料理があったのだがとてもおいしかった。ネットで検索してみた。

 

 

これが本当においしかった。東京にウィグル料理の店があるらしいので今度行ってみたい。

 

スパゲティでもなく、中華麺でもなく、韓国の冷麺でもなく、何の麺とも言えないんだけど歯ごたえがあってとにかく麺は最高だった。

 

上海をうろついていたウィグル人は大体英語と中国語はペラペラで、今のウィグル人は違うと思うけど、当時はウィグル人で普通語が喋れない人は大勢いた。だから中国語の普通語が喋れるというのはそれなり教育を受けている人達だったけど、何をやっていたかと言うと闇両替だった。これが儲かったんだと思う。外灘周辺、南京東路にも大勢闇両替ウィグル人がいた。

 

「ねぇねぇ、きれいなお姉さん。日本円ある?兌換券ある?」

 

と流暢な日本語で話しかけてくるウィグル人は大勢いた。全員のウィグル人を知っているわけじゃないけど、ウィグル人は何故かわからないけど日本人が大好きな人が大勢いた。

 

「ねぇ、ドラえもんのマンガ持っている。俺買うよ。」

 

と言う人もいた。ドラえもんだけじゃなくて、ウルトラマンとか、マジンガーZとか、ブラックジャックの話をする人もいた。

 

「あんた商売しないの?」

 

とからかうと笑っていた。

 

「日本人だからサービスするよ。」

 

という闇両替ウィグル人は大勢いて、後からバックパッカー同士でビール飲みながら聞いてみると、確かに私に優遇レートで両替してくれていた。私以外も日本人でいいレートで両替してもらった人には何人も会ったことがある。

 

「あなた何で白人には冷たいの?」

 

と聞いた事がある。白人を騙しているパターンが多かった。

 

「白人は俺たちをバカにしている。中国人と一緒。」

 

と言っていた。一瞬返答に困った。

 

確かに中国人の中には少数民族をバカにする人が少なからずいた。中国は確か56民族がいるはずだけど、もちろん一番数が多いのが中国人。いわゆる華人。少数民族は普通語も喋れない人が多かったので馬鹿にされることがあった。少しなまっているけど聞き取れるぐらいの普通語で喋っているのに、

 

「何言ってるの?わからない!」

 

と上海とか北京で買い物をしているウィグル人が、ニヤニヤ笑っている中国人からバカにされているのを何回か見たことがある。

 

ウィグル人は昔大きな国を作っていただけあって頭のいい人が多いと思う。闇両替の時も電卓とかなしですぐに細かい計算もやってのける。白人を外国語で騙したりもできる。だから中国人に目の敵にされる人も多いんだと思う。これは個人的な意見だけど…

 

上海で長々うろついていると、何回も両替をしてもらう。そのうち友達みたいになって、お水くれたり、お菓子くれたり、お話するウィグル人もいた。そこで初めてその時ウィグル人がシルクロードがあった昔自分たちの国を作っていたじゃなくて、近代にも独立宣言をしたことがあるのを知った。東トルキスタンの旗も見せてもらった。

 

「中国の学校じゃ教えないけど、俺たちは自分達の国を作っていたんだ。」

 

と誇らしげに語っていた。

 

何年も経ってからネットであのISにウィグル人が参加しているという記事を見たことがある。ネットなのでどこまで本当かわからないけど、その彼らが持っていた旗が昔上海で見せてもらった東トルキスタンの旗だった時は、驚いて椅子から転げ落ちそうになった。