生まれて初めての海外旅行は東ドイツだった。
自分でも笑っちゃうけど19歳の小娘が考えたことは、
「ハワイみたいな日本人がうじゃうじゃいる所はいやだ。日本人が誰もいない所に行こう!」
と言うことだった。
そういう訳で今までハワイに行ったことはない。でもコロナで3年もどこにも行けなくて、一回ハワイも行きたいなぁと思い始めている(笑)
それでその頃定番の定番だった「地球の歩き方」を見たり、ほかのガイドブックも探しているうちに…
「そうだ。東欧行ってみよう!」
と思った。別に特別東ドイツに興味があったわけじゃない。とにかくあんまり日本人が行かなそうな場所ということで選んだ。当時東ドイツは自由旅行はできなかったので、日本のユースホステルに旅行の計画を出して、ビザを取って初めて飛行機に乗った。
初めて乗った飛行機はアエロフロート、ロシア航空だった。機体にかいてあるロシア語の文字をまじかで見た。ロシア語をまじまじと見たのは初めてだった。
「 АэроФлот 」
をまじかで見た時、
「えっ…とあれがア。。。えっ!なんであれがエフなの?」
と思った。
「Ф」
である。印象が強烈だったので一発でこの文字は覚えた。
私は小学生のころから両親に無理やり英語塾に入れられて英語はやらされた(苦笑)父が、
「これからは女の子も英語は話せなくちゃいけない。」
という主義の人だった。でもそれ以上に今でも外国語を勉強するのが趣味みたいなのはこの経験が出発点だと思う。キリル文字でも、ベトナム語でも、中国語の繁体字でも日本語と違う文字に対しては、
「ものすごく興味がわく。」
どういう発音なのか、どういう文字なのか、どういえばちゃんと通じるのか、
「言わずにいられない。話してみたい(爆)」
と思う。今の仕事も外国人に多く接する仕事だけど、十代の頃初めて乗った飛行機でロシア語の「Ф」を見てすごく興味を持ったのがそういう仕事をやる大きなきっかけだったと思う。
ちなみに東ドイツに行く前、
「ほとんどドイツ語しか通じない。」
と言われて結構真面目にドイツ語はやった。この頃またドイツ語もやりたいと思っている。